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5年連続で100万人突破 カオスすぎると話題の「東京ドイツ村」が好調な理由
イルミネーションを機に黒字化
しかし開園当初から順風満帆だったわけではない。開園から5〜6年は、集客につながるイベントなど打ち出せず、赤字だったという。転機となったのは、2006年から始めたイルミネーションだ。きっかけについて、担当者は「三重県の観光施設『なばなの里』の成功事例を見て始めました」と話す。
なばなの里は、花と食のテーマパークとして1998年にオープンしたが、冬季は入場者数が減少していた。そこで2004年から数年かけて、敷地内全体にイルミネーションを装飾。現在では、周辺の「ナガシマリゾート」と合わせて、年間入場者数1500万人を超えるテーマパークへと成長した。
カオスさが逆に好評!?
イルミネーションに頼らない集客も
またイルミネーションに頼らない集客も、試みている。例えば、2018年夏にはビアガーデンを初開催した。東京ドイツ村は車での来訪が多いため、飲酒運転への懸念からこれまで開催を断念していた。だが2017年まで行っていた打ち上げ花火を取りやめたため、新たな挑戦として始めたという。「ドイツ産の生ビールを4種類そろえました。ソーセージと一緒に味わってもらえたかなと思います。ノンアルコールビールの提供も行ったので、運転される方も安心して楽しんでもらえていました」(担当者)