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綾瀬はるか 新春インタビュー『今までの私からは想像もできないラブコメに挑戦したい』

 2016年はドラマ『わたしを離さないで』(TBS系)でのシリアスな演技から、映画『高台家の人々』でのコミカルなキャラクター、大河ファンタジー『精霊の守り人』(NHK総合)でのアクションなど幅広い役柄に挑戦した綾瀬はるか。そんな老若男女に愛される国民的人気女優に、昨年を振り返りながら、今の自身の生き方、“やりたいこと”と“求められること”の狭間の葛藤、新たな年に向けての想いを語ってもらった。新年最初の出演映画『本能寺ホテル』についても聞いた。

流されるままに生きている部分に共感できた

――『本能寺ホテル』に出演するにあたり織田信長に関していろいろ調べたそうですね。
綾瀬はるか織田信長は冷酷非道な人というイメージを持っている方が多いと思いますが、調べてみると地位や名誉にはあまり興味が無くて、それよりも茶壺ひとつをよっぽど大事していたという資料もあって驚きました。すごく興味深い方です。

――もし織田信長に会ったら、自分だったらどんな話するだろうとか考えました?
綾瀬はるか信長は赤ワインを飲んだりブーツを履いたりしていたそうで、西洋のいろいろなものをいち早く取り入れていました。日本という小さな島国で武将たちが天下を取ろうと戦っている時代に、もっと広い視野で世界を見ていて、すごく器の大きい方だったのかなと。もし信長に会えるなら「日本のことをどう思っていますか?」と聞いてみたいです(笑)。
――冒頭で、わりとすんなり戦国時代にいることを受け入れる繭子に驚きましたが、綾瀬さんはあのシーンで戸惑ったりしませんでした?
綾瀬はるか普通は驚きますよね。でも、台本を読んだときに織田信長に対して最初から「親方さんがこんなことしちゃダメですよ」と平気で言ってしまう子なんだと理解したので、理屈ではなく繭子はそういう人なんだという思いで演じました。

――最初は繭子に対して流されがちな女性だなと思ったのですが、戦国時代では生き生きと行動的になっていて(笑)。
綾瀬はるか戦国時代に行った途端に繭子は上から目線になったりしますしね(笑)。監督が「繭子は現代社会のなかで自分が何をしたいのかあまり見えてないから、どんどんモヤモヤしていって欲しい。でも、タイムスリップして過去に行ったらワクワクしている感じを出して」とおっしゃっていたんです。繭子はもともと正義感が強く、やりたいことや思っていることに対して真っすぐな面を持っているのに、現代では何をしていいのかわからなくて流されるままに生きているんですよね。そこは少し共感できる部分でもありました。

本当に自分がやりたいことが鈍ってるような気がして…

――流されるままに繭子がプロポーズを受けるシーンを観て、“幸せとは?”と少し考えてしまいました。
綾瀬はるか確かに繭子は仕事を失ってから新しい就職先もなかなか決まらず、いろいろな状況が重なって流されるままにプロポーズを受けてしまいます。ところが戦国時代に行けば状況も何も関係なく自分の考えのまま素直に行動できて、物事に対しての善悪をハッキリと主張できるから活き活きし始めるんです。そんな繭子を観ていると、シンプルに心のまま生きたいのに、本当に自分がやりたいことが鈍ってるような気がして……。撮影中もよく自分自身を見つめ直したりしていました。

――心のままに生きていないと感じることも?
綾瀬はるか良くも悪くも観られる立場のお仕事をしているからには、自分はこういうことをしてはいけない、こう見られないといけないとか、そのあたりのことは考えてしまいます。自分がどうしたいかよりも、まず周りの人がどう思うかということを先に考えがちです。“自分は一体何がしたいんだろう?”とどんどんわからなくなっていきますし、心の本当の声を聞けていないなと思うこともあります。ただ、このお仕事をしていく上ではどちらも大事なので、何を優先するかは迷いますしすごく難しいです。
――ご自身がやりたい役と周りの方が薦める役が異なった場合はどういった判断をしていますか?
綾瀬はるか例えばラブコメ作品が続くと、自分ではもう少し違う役も演じてみたくなるんです。ただ、どんな役でも「綾瀬さんのこの役が観たい」とオファーしてくださってると思うので、そのお気持ちも大事にしたくて。それに、自分が希望する役ではなくてもいざ演じてみると、観てくださった方が結果的にすごく喜んでくださることもあります。自分だけの狭い考えで判断するのはよくないなと思います。

――求められることと自分のやりたいことのバランスを取るのは難しいですよね。
綾瀬はるかそうですね。でも、お話をいただけるからこそできるお仕事なので、周りの方の意見に身を任せることも大切だなと思います。

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