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ORICON NEWS
“変わり者”役で一段と輝く…中谷美紀、コメディエンヌの資質
絶世の美女とのギャップが面白さに、堤作品で開花した“コメディの資質”
女優としては98年、99年に出演したホラー映画『リング』、『リング2』の高野舞役で話題を呼ぶと、ドラマ『ケイゾク』(TBS系/99年)で主役を張り、東大卒業のキャリア組でバツグンの頭脳を武器に事件を解決する一方、身なりにはまったく気を使わず、風呂に数日入らなくても平気なせいで常に頭がくさい……など、奇人女刑事を演じ女優として本格的にブレイク。以降、中谷はさまざまなドラマ、映画、CM、舞台に出演するほか、ナレーションや本の執筆、音楽活移動など、幅広い活動を繰り広げていくことになる。
堤氏に“見出された”と言っても過言ではないかもしれないが、それには元々彼女が確かな演技力に加え、コメディセンスを持ち合わせていたからにつきる。
謎めいたプライベートもまた、女優・中谷美紀の魅力を引き立てる
「今年のドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系)では、美人・高学歴・高収入が逆に“三重苦”となって、結婚できないアラフォー美女を自虐的かつコメディタッチに演じて話題になりました。放送中の『IQ246〜』では“変人監察医”をコミカルに演じていますが、まだ底を見せていないというか謎がありそうな雰囲気です。そうしたミステリアスさが出せるところも彼女の強みではないでしょうか」(前出・編集者)
プライベートにおいても、自然にこだわった食生活、着物をよく着る、自宅に四季折々の花を飾っている……などなど、美意識の高い私生活でも知られており“きれいなお姉さん”のイメージを貫いている。そうした姿勢は、バラエティ番組に出演した際、その場に対応しつつも私的な情報で一線を越えず、“秘めたもの”はしっかりと残しておくという自己演出にも伺えるようだ。
そうした“底知れぬ謎”の部分も、近寄りがたき美女・中谷美紀の存在感を際立たせることにもなるのだが、同時に彼女が見せるコミカルな役どころの演技にも違和感がないので、いっそう彼女の魅力が引き立ち、視聴者からも好感を持たれることになる。今後もさらに“謎めいて”、あらゆる役柄でわれわれを魅了していくことだろう。