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“脱・青島”の怪演も話題、円熟味を増し変革する織田裕二
ドラマ『IQ246〜華麗なる事件簿〜』で、“天才貴族”を好演中の織田裕二 (C)ORICON NewS inc.
『東京ラブストーリー』は社会現象に、トレンディ俳優として一世を風靡
その後も、さまざまな話題作に出演。石黒賢とW主演をした『振り返れば奴がいる』(93年)、『お金がない!』(94年/共にフジテレビ系)などはネット掲示板などでも“90年代の名作ドラマ”として頻繁に名前が挙がるほど、人々の記憶に深く刻まれている。
97年がひとつの転機に 代表作『踊る』シリーズ&『世界陸上』との出合い
『踊る大捜査線』の青島俊作は、長年に渡って愛される人気キャラクターに (写真:片山よしお)
「彼が演じた3枚目の愛すべき刑事・青島俊作は、『都知事と同じ名前の青島です』とのセリフや、愛用していた“青島コート”など非常にキャラ立ちしていました。物語も現実の警察の業務形態に近い舞台設定を取り入れていて、“異色”の刑事ドラマとしてたちまち人気作に。俳優としてさらなる躍進を果たす足掛かりとなりました。また同年、『世界陸上』(TBS系)のメインキャスターにも抜てき。松岡修造さんばりの熱さとハイテンションで、お茶の間に衝撃が走りました」(エンタメ誌ライター)
織田裕二のモノマネでお馴染みの山本高広「キターッ!」 (C)ORICON NewS inc.
そのほか『東京ラブストーリー』のカンチのセリフ「ずっりーな=ずっちーな」など、織田は多くの芸人たちにネタにされることが増えていくが、これについて前出のライターは「こうしたネタキャラとしてのイメージが定着することに、最初は織田さんも不服に思っていたようですが歳を重ねて寛容になったのか、いつしか山本さんのモノマネも容認。むしろそれを強みにした活動に転換したように見えます」と分析。これが確認できるのが11年、同CMへの15年ぶりの再出演で、ここで披露された「キターッ!」は、同シリーズ史上最強のハイテンションかつ最長の「キターッ!」となった。
ネタにされることすら武器に、カッコ良さ&悪さも“清濁併せ呑む”
近年の幅を利かせた活動が好評 (C)ORICON NewS inc.
(文:衣輪晋一)