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小栗旬と佐藤健、“漫画実写化俳優”のツートップ
『るろ剣』から『バクマン』で名手ぶりを見せた佐藤健
それまでにも佐藤はドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系/2009年)や『BECK』(2010年)『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(2013年)などの漫画実写化作品に出演。それぞれのキャラに扮したその演技は、原作ファンも含む幅広い層から異例ともいえる高評価を受けてきた。『るろ剣』に続き、『バクマン。』でも漫画キャラを見事に演じきって作品の世界観を形作った佐藤は、漫画キャラ実写化の名手として、その名を馳せつつある。
では、漫画実写化俳優(果たしてそんなジャンルがあるものなのかわからないが)の第一人者といえば、まず『デスノート』(2006年)『カイジ』(2009年)などでの怪演が光ったレジェンド的な存在として、藤原竜也が思い浮かぶ。さらに近年では、小栗旬がニューヒーローとして着目されている。
小栗は、その名を世に知らしめたドラマ『花より男子』(TBS系/2005年)から『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系/2007年)『クローズZERO』(2007年)『岳-ガク-』(2011年)『宇宙兄弟』(2012年)『ルパン三世』(2014年)と圧倒的な作品数の漫画実写化作品でメインキャラを演じ、それぞれの作品でヒットを連発してきている。
邦画実写シーンで“外さない”俳優への映画界の期待
もちろんそれは俳優だけの力によるものではなく、監督をはじめとするスタッフの総力から成り立っている。しかしそこには、アスリート並みの訓練をも積む俳優の惜しみない努力、プレッシャーに打ち勝ち期待以上のものを創造する強固な精神力、プロ意識の高さがある。それがあってこそ生み出されるもの。逆に言うと、それ抜きには成り立たないものであり、そんななかから漫画実写化俳優の名手が自然と浮き上がってきているのだろう。
来年1月23日から公開される人気漫画原作の実写映画『信長協奏曲』で、主演の小栗はドラマに続き、サブローと織田信長の一人二役に挑む。佐藤に続いて、小栗の名手ぶりがまた世間をにぎわせることになりそうだ。昨今の映画シーンを見渡すと、邦画実写のヒット作の大半は、人気漫画原作の大作が締めるのが現状。そんななか、“外さない”このふたりの俳優にかかる映画界の期待は、ますます大きくなっていきそうだ。