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実写『ルパン三世』撮影現場レポート『WEB独占掲載!日本映画の枠を超越した熱気に包まれた2ヶ月』
◆タイ軍現役兵士、戦車、ヘリも“出演”したスケールの大きさ
タイの首都バンコクから国内線で北部の都市チェンマイへ。さらに車で移動すること数時間、ミャンマーとの国境に近いチェンダオという田舎町でロケは行われていた。切り立った山々に囲まれた土地を借り切って開拓し、超巨大要塞型金庫“ナヴァロンの箱舟”のセットを建築。そして、そこにタイ軍の現役兵士や戦車が集められ、上空からは軍用ヘリまで飛来してきた。もちろん、タイ軍は警備のためにやって来たわけではなく、“出演”しに来たのだから撮影のスケールの大きさに驚かされる。
そんなものものしい雰囲気のなか、それぞれのキャラクターに扮した俳優陣が颯爽と登場。撮影が行われていたのは“ナヴァロンの箱舟”への潜入を試みるルパン一味のアクションシーンで、ド派手な銃撃戦を繰り広げていくのだが、信じられないのは、そこで使用された火薬の量と、火薬を仕込む場所が俳優に近すぎること(50cmくらい?)。そのあまりにも危険なシーンを仕掛けた犯人は、『マッハ!!!!!!!!』のスタント・コーディネーターだったセン・カウィー。『マッハ!!!!!!!!』では主役のトニー・ジャーの足に直接火をつけていたくらいだから、タイのアクションチームにとってはこの程度は当たり前なのだろうか?
一方、俳優たちの動きを指導しているアクション監督は、『オールド・ボーイ』『アジョシ』のシム・ジェウォン&ヤン・ギリョン。韓国とタイのスペシャリストがタッグを組んでハイレベルなアクションを生み出しているわけだが、日本が誇る俳優陣もそれに見事に応えていく。
◆モンキー・パンチの『ルパン三世』とリンクする世界観
現場には、日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語が飛び交っており、その無国籍な雰囲気はモンキー・パンチが生み出した『ルパン三世』の世界観と見事にリンクする。現場に何度も足を運んだというモンキー・パンチも納得だろう。
これまでにキャスティングへの賛否両論がインターネット上で巻き起こっているが、当のモンキー・パンチは「漫画、アニメの『ルパン三世』のキャラクターたちが現実世界に飛び出してきたよう」とお墨付きを与えているのだから、部外者がとやかく言ったところで意味はない。浅野忠信も「モンキー・パンチ先生に、『まさに俺が思い描いていた銭形だ。本当の銭形は君みたいなダンディーな男なんだ!』とものすごく誉めてもらいました。原作者に誉めてもらえるほどうれしいことはないですね」と語っている。
北村監督も原作者のことを大切に考えていると言うが、もちろんそれだけに止まらず、さらに広い視野と高い目標を持って『ルパン三世』に挑んでいる。「原作者だけは失望させたくない。だから、僕はモンキー・パンチ先生の膨大な原作、そのスピリットを受け継ぐ必要がある。そして、そのうえで映画ならではの魅力を打ち出さないとダメだと思っています。自由で、オシャレで、かっこよくて、痛快なエンターテインメントにしないと。僕は、ルパンと次元と五ェ門と不二子と銭形をどれだけ魅力的に見せるか、それしか考えていない。それが正解だと思うんで」
期待と不安の入り混じった感情を持っている原作&アニメファンは多いだろうが、現場で見た監督やキャストの表情には自信と確信が表れていた。8月30日、きっと実写版『ルパン三世』はあなたの心を盗んでしまうはずだ。
(文:岡 大)
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ルパン三世
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