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本人の印象がないステルス女優・森川葵、固定イメージはいらない?
出演作が多いわりに一般層に認知されない?
今年の主演映画『チョコリエッタ』では坊主頭にしたが、“女優魂で切った”という感じではなかったらしい。当時、「髪が痛んでいて一度丸刈りにしたい気分だったので、ちょうど良かった」などと話していた。
この作品に限らず、彼女は髪形や色を頻繁に変えている。先に公開された『渇き。』(2014年)では坊主頭の髪をピンクに。映画『おんなのこきらい』ではロング、ドラマ『硝子の葦』(WOWOW)では金髪、『She』(フジテレビ系)ではベリーショート。基本ショートでもストレートで七三分けだったり、パーマをかけたり。23歳のフリーターを演じる『テディ・ゴー!』では外ハネ。『監獄学園』では原作コミックのキャラクターに合わせ、金髪のぱっつんボブだ。
出演作が多いわりに、まだ一般層に知名度が高くないのは、こうして外見を変え続けているのが一因かもしれない。ベリーショートで新人OLを演じた『ポカリスエット イオンウォーター』CMも好評だったが、『表参道高校合唱部!』(TBS系)の女子高生役が同一人物とは、パッと見で気づかないかも。まして『テディ・ゴー!』と『監獄学園』では、同時期に観てもわからなそう。
本人の印象が消えて“役”だけがいるステルスぶり
“売り出し”を考えれば、路線をある程度絞り、清純派などわかりやすいイメージで押したほうが良い面もあるが、本人も「固定いめーじなんていらない」(原文)とブログに書いていたことがある。長い目で見れば、そのキャパシティは大きな武器。演技力のある若手は増えているが、本人の印象が消えて役だけがそこにいるようなステルス女優ぶりは、森川葵ならでは。
原作の際どい描写をどこまで実写化するか注目の『監獄学園』では、裏生徒会書記の緑川花役。原作では一見ゆるふわ系ながら空手の有段者で、投獄した男子生徒に暴力的なお仕置きをする役どころ。森川葵が役としてどう攻めるかも楽しみだ。
(文:斉藤貴志)