シム・ウンギョン『今の若者っぽくないかな(笑)』
撮影の最初のほうは迷いがあって…
ウンギョン映画のなかのセリフの言い回しは、けっこう普段の自分の言葉遣いと重なるんですよね。家族といるときに、よくふざけて方言を交えて話したりしていました。それが染みついていて、家族以外にもそんな話し方をしているときが多かったみたいです。それで、「おばあちゃんっぽいねー」なんて言われることがあったんです。自分でも、ちょっと今の若者っぽくないかなって思うことはあります(笑)。
――実際のウンギョンさんのおばあちゃんはどんな人ですか?
ウンギョン私はソウルに住んでいるんですけど、祖母は地方で暮らしています。日本で例えると、東京と北海道みたいな感じでしょうか。だから、ちょっと遠くて、そんなには頻繁に会えないんです。おばあちゃんはもう90歳近くになるんですが、すっごく元気で記憶力もよくて、お盆や正月に訪ねるといつもとてもかわいがってくれます。「あなたが有名になってくれてうれしいわ」って言ってくれて、うれしかったです。
――劇中の、同一人物であるおばあちゃん役を演じたナ・ムニさんとは、どんなふうに接していましたか?
ウンギョンこの場を借りてお礼を言いたいです。ナ・ムニさんがいなかったら、オ・ドゥリというキャラクターは出来上がらなかったと思います。映画の撮影に入る前、監督やナ・ムニさんと一緒にキャラクターについて研究をしていたんです。でも、撮影の最初のほうは、迷いがあって……。おばあちゃん役は初めてで、どう演じていいのかわからなかったのですが、ナ・ムニさんがたくさんアドバイスをくれたので、だんだん迷いがなくなっていきました。台本の読み合わせのときにも、私のわからない部分を把握して、アドバイスをしてくれました。ナ・ムニさんが演技に臨む姿勢は、とても情熱的なんですけど、普段は親しみやすくって、実のおばあちゃんのように接してくれました。でも、演技では先生と呼びたいです。
映画監督になる夢は…今は保留中
ウンギョンジニョンさんはほんとにすばらしい人です。なにごとにも一生懸命で、才能にあふれていました。撮影のたびにいろいろな準備をしてくるんですよ。現場では、静かにひとりで台本を読んでいることが多くて、私はそんな姿を見るとすごく安心しました。そういうジニョンさんの人柄を、いつかどこかでお話したいなと思っていたんですが、このインタビューでやっと伝えられてうれしいです。
――プライベートでは、日本の音楽も好きだそうですね。
ウンギョン子どものころから日本の文化に関心があって、小学生でJ-POPを聴いていました。好きな歌手はたくさんいすぎて名前をあげることができないくらいですが、しいていえば、CHEMISTRY、安室奈美恵、EXILE、ZARDをよく聴いていました。それからX JAPANやLUNA SEA、GLAYとかバンド系も好きです。以前、X JAPANが韓国で公演をしたとき、私は留学中で観られなかったことが本当に残念でした。
――その留学中にはシナリオを書いたことがあるそうですね。
ウンギョン今は書いていないんですが、高校生のときに1〜2本、書いたことがあります。ただそれは自分の趣味として書いただけなので、おもしろいものが書けたかはわからないです(笑)。昔は映画監督になるという夢もあったんですが、それは今は保留中です。
――今後はどのような役に挑戦してみたいですか?
ウンギョン今までは明るく活発でコミカルな役柄が多かったんですけど、次回作はスリラーになる予定です。これまでとは180度違った姿をお見せできると思います。
――最後に、この『怪しい彼女』は韓国で860万人の動員を記録しましたが、多くの観客に愛されたのは、どういう理由だと思いますか?
ウンギョンこの映画は韓国の旧正月に公開されました。この時期は家族で映画を楽しむ方も多いので、それもあってたくさんの方が観てくださったと思います。最初は肩の力を抜いて楽しく笑っているけれど、最後には家族の温かさを感じて、感動できる。ひとつの映画でいろいろなものが詰め込まれているから、たくさんの方が観てくれたのかもしれません。
(文:西森路代/撮り下ろし写真:鈴木一なり)
シム・ウンギョン&B1A4ジニョンのオフショット映像
怪しい彼女
毒舌で頑固、でも大学教授の自慢の息子とバンド活動に夢中な孫(ジニョン)にはめっぽう甘い70歳のマルスンおばあさん(ナ・ムニ)。ある日、家族が自分を老人ホームへ入れようとしているのを聞いてしまう。ショックで家を出たマルスンは奇妙な光に導かれ“青春写真館”にたどり着く。
生きる元気を失くし、初めて綺麗に化粧をして遺影を撮って出てくると、窓に映った自分の顔を見て驚愕。そこに写っていたのはオードリー・ヘプバーンのように白い肌のハタチの姿だった!彼女は“オ・ドゥリ”(シム・ウンギョン)と名乗って“全盛期”を取り戻そうとするのだが……。
監督:ファン・ドンヒョク
出演者:シム・ウンギョン ナ・ムニ ジニョン(B1A4) イ・ジヌク ソン・ドンイル
【映画予告編】 【公式サイト】
2014年7月11日(金)全国公開
(C)2014 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved
アジアのスターにフォーカス☆ASIAN STAR FILE
◆ピーター・ホー『男性女性にかかわらず求める存在…』(2014年5月28日)
◆ソ・イングク『抱きしめたい、守ってあげたいと思わせてくれる』(2014年4月9日)
◆キム・シフ『初恋の気持ちになることを待っている』(2014年1月22日)
◆チェン・ボーリン『情熱に感銘を受けて ターニングポイントになった』(2013年10月23日)
◆アーロン『要求が多くて困らせてしまう!? ディテイルにこだわって仕事がしたい!』(2013年08月14日)
◆キム・スヒョン『いまは“僕の番” 自然な流れのなかで登りつめたトップスターの座』(2013年07月31日)
◆ジロー『イケメンよりも たくましい“猛男”に憧れる』(2013年07月03日)
◆ケルビン『いつも同じじゃつまらない!昼はサンシャイン 夜はセクシーで☆』(2013年06月26日)
◆ヴァネス・ウー&ジミー・ハン『台湾からアジアへ躍進中!ひと目ぼれから発展した自由な関係性』
(2013年06月14日)
◆イ・ホンギ『僕の人生のなかで意味のあることになる』(2013年06月05日)
◆ウーズン『挫折しても克服する チャレンジ精神を忘れない』(2013年05月29日)
◆ソン・ジュンギ『言葉ではなく感情を表現することのおもしろさ』(2013年05月15日)
◆パク・ギウン『チャレンジだった!? 男同士のキスシーン』(2013年03月13日)
◆イ・ビョンホン『「自信がありました」最近の作品ではあまり見せていない姿…』(2013年02月13日)
◆ソ・ジソブ『愛は世界中が共感できる共通言語』(2012年12月27日)
◆ソンジュン『イケメン勢ぞろいの青春ドラマ!!なつかしい青春の甘酢っぱさを…』(2012年11月28日)
◆ユン・シユン『ドラマでの印象的な涙&キスシーンでは……!?』(2012年09月21日)
◆マーク・チャオ『おだやかな性格だけど…衝動的な一面も!!』(2012年09月05日)
◆パク・ユファン『劇中の姉への気持ちは実兄への想い…』(2012年07月25日)
◆ソ・ジソブ&ハン・ヒョジュ『人を愛したときの切ない気持ち…経験が深いほど共感できる』
(2012年06月27日)
◆チョン・イル『高慢な女好きキャラを演じて気づいた愛情表現の共通点』(2012年05月30日)
◆チャン・グンソク&キム・ハヌル『人を好きになる瞬間は…「弱さを知ってしまったとき』
(2012年02月01日)
関連リンク
・<メイキング特別映像>ジニョンのオフショットも!!
・<映画予告映像>何度やっても素晴らしい!
・『怪しい彼女』公式サイト