2017-09-02 (更新:2018-03-14) ORICON NEWS 役所広司「人と関われることは“喜び”」 前のページ123次のページ 前のページ123次のページ 福山雅治との真剣勝負だった 日本の映画業界で常にチャレンジし続けている是枝監督と仕事をする喜びを感じたという役所。そんな役所に対して「役所さんの力を借りて、福山さんをどう揺さぶっていくか、いかにいじめていくかが今回のコンセプトです(笑)」と是枝監督はコメントしている。三隅VS重盛の接見室でのシーンは、役所広司VS 福山雅治のようでもある。 「三隅と重盛の接見室のシーンはとても多かったので、福山さんとは非常に密な感じで撮影していました。2人だけのシーンは、頼れるものは福山さんだけですから。彼はとても誠実に受け答えをしてくれる俳優さんなので、一緒にシーンを作り上げる仲間として凄く頼もしかったです。お互いに“僕はこう演じるから君はこう演じてくれる?”なんてことは一切なかった(笑)。それぞれが準備してきたものを現場でぶつけあってみる。そうすると想像以上のものが生まれるので、その瞬間を逃さないようにお芝居するだけというか。この作品は観ているうちに観客がどんどん重盛の目線になっていくと成功なんじゃないかなと個人的に思っています。三隅は色んな話を重盛にしますが、彼の殺意や動機など本当のところはわからないまま物語が進んでいきます。さらに…裁判をしても真実は分からない、そういったことを監督は今作を通して伝えたいのではないでしょうか」三隅のような得体の知れない役と向き合うのは精神的にかなりキツいのではないかと尋ねると「何かで息抜きしようと思っても撮影期間中は三隅が僕の中にくっついてしまって離れないんです」と笑う。 次のページOLIVER読者へメッセージ「人と関われることは喜び」前のページ123次のページ あなたにおすすめの記事