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ORICON NEWS
長渕剛「人が生きる幸せを歌にして残したい」
「常に、僕とあなたという時代の中にいる関係性の中に、歌を放って行ったときに、『どうなんだよ?』って、答えを話し合っていきたいんだ。“君と僕”。常にその関係性は昔から変わらない」
冴えなかった少年時代、歌う事が生きることになった
私の中での「長渕剛の1曲!」(約30名)
■ひまわり ■ろくなもんじゃねえ ■乾杯(2名) ■STAY DREAM ■しゃぼん玉 ■しょっぱい三日月の夜 YAMATO ■ひとつ ■HOLD YOUR LAST CHANCE(3名) ■泣いてチンピラ ■JAPAN ■MOTHER ■東京青春朝焼物語 ■LICENSE ■勇次 ■巡恋歌(2名) ■順子 ■俺らの家まで ■祈り ■GOOD-BYE 青春 ■涙のセレナーデ ■親知らず ■ガンジス ■情熱 ■俺の太陽 ■花菱にて ■いつかの少年 ■Myself
■ひまわり ■ろくなもんじゃねえ ■乾杯(2名) ■STAY DREAM ■しゃぼん玉 ■しょっぱい三日月の夜 YAMATO ■ひとつ ■HOLD YOUR LAST CHANCE(3名) ■泣いてチンピラ ■JAPAN ■MOTHER ■東京青春朝焼物語 ■LICENSE ■勇次 ■巡恋歌(2名) ■順子 ■俺らの家まで ■祈り ■GOOD-BYE 青春 ■涙のセレナーデ ■親知らず ■ガンジス ■情熱 ■俺の太陽 ■花菱にて ■いつかの少年 ■Myself
――先輩のために尽くしたんですね。
「そうそう。夏なんかは氷買ってきて、カーンとカチ割ってヤカンに入れて『どうぞ!』『どうぞォ!』ってね。2年生になったら、1年ボウズが俺を通り越していくわけ。オイオイオイ!って思うワケよ。でもある先輩がそのボウズに怒鳴ったね。「カルピスは長渕だ!!!!」って(笑)。その当時はそこに(カルピス担当に)何とか自分の存在を見出した。それくらい冴えないガキだったわけ。
だけど、そんな時に巡りあったのがギターだった。ギターと出会った瞬間に、『これで勝ち上がれるぞぉぉーー!!』みたいなさ。少年時代に、たった4つのコードで、そういう風に思ったの。たくさん歌を書いて、毎日毎日書き続けて、僕という存在を誰かに分かってほしかった。「俺、今すげえつらいんだよ。先輩に理不尽にぶっとばされたんだけどさ、お前聞いてくんない?」っていう。そういう思いを、ささやかな出来事も、たった4つのコードで歌ってた。隣のソイツ、目の前のオマエ…その相手がだんだん増えていったんでしょう。僕の中ではあの少年時代の僕と目の前のアイツ、そういう関係性は変わっていないですね。その時にギターがなかったら…終わってたんじゃないかな。それくらい荒れ暮れていたから」
――ギターとの出会いによって、音楽がアイデンティティーになった。しかしながら、「作曲する」というのは、「ギターを弾く」のに対して三段も四段も大きな壁があるものだと思うんですが?
「もっともっと悲痛だったんだな(笑)」
――アーティストは自分の引き出しを開け続けて、苦悩や想いをぶちまけて、自分をさらけ出して、ある意味まる裸になっていく側面もあります。引き出しを開けても開けてもまだ出てくる、“歌の根源”はどこから来るのでしょうか?
「だからコレ(ギター)しかなかった。ギターですよね」
「少年時代に、生きる、存在することがギターを弾くことになった。
“人から与えられた歌”を歌うわけじゃない。だから…必死に探すんだよね、歌を。“何を自分が歌いたいのか”ということを。歌が生きていることと一緒ですから…肉体か精神が先かわからないけれど、歌わなくちゃ死ぬわけでしょ。歌を10代で選んで、母からは帰ってくるなと言われ、親父には殴られてね。その掟を守って最後まで歌い抜く覚悟があれば、1回や2回死んだってどうってことないって思うんだ。キチっとした硬質な魂を持って、巡り会った仲間がいて、そして、歌に想いを託していく。だから、歌が無くならないんですね、きっと」
長渕剛からのメッセージ