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ORICON NEWS
小林武史「はみ出してみないと分からないこともある」
音楽・アート・食の総合祭『Reborn-Art Festival』とは?
https://mens.oricon.co.jp/feature/204/5/
いかなる想いで音楽×アート×食の『Reborn-Art Festival』を作ったのか
「このフェスは震災復興支援の目的がありますので、開催期間は長期にわたるほうがいい。音楽フェスに現代アートをジョイントすることで、開催する期間を長くできる。多彩な趣向の人がいるので東北の地に入る人の数を増やしたかった。復興っていっても東京・都心の力やお金の力など【大きな力】に依存するだけじゃなく、その大きな力も使いながら、うまく中(東北)に“場作り”ができないのかなという思いがありました。
新潟で開催している大規模の芸術祭『大地の芸術祭』のチームの人達も仲良くさせてもらっていて、アートが地域にもたらす効果をすごく感じています。大地の芸術祭は地元にも根付いて、新潟の十日町・津南エリアの人にとって、また新潟県人にとっては誇りとなっている。今回のフェスも、東北の人たちにとって「東北ごと(自分ごと)」として捉えてもらえるようになるといいですね。
音楽フェスの良さは短期集中。しかしながら今回は51日間の長期開催。『ap bank fes』3日間のプログラムもありながら…音楽が持っている即興性みたいなものを生かした形にしていくことを、ミュージシャンとしてまず思い当たりました。
51日間となれば、食も当然必要となってきます。去年のプレイベントの3日間だけでも有名なシェフの方々がものすごく頑張ってくれた。今年は『ap bank fes』の3日間はもちろん、51日間に渡って多くのシェフが参加してくれています。
フェスには行くけれど、現代アートは見に行かない、その逆という人もいると思います。音楽、アート、食、多様な“興味の入口”を作って、その境界を超えていくようなフェスにしたいと思ったんです。今は趣向や専門性が大きくなってきている時代。その良さもあるけれど、Reborn-Art Festivalではもっともっと“予想もしなかった出会い”を大切にしたい。ミュージシャンとしてそう思っています」