3D長編アニメーション映画『豆富小僧』で声優を務めた女優・深田恭子が29日、東京・丸の内ピカデリー3で公開初日舞台あいさつを行った。舞台の端に立っていた豆富小僧に、深田が優しい声で語りかけた矢先、豆富小僧がお尻を向けて降壇しはじめ、「豆富ちゃん、お話の途中なんですけど…」と深田の声はだんだん切ないトーンに。気を取り直し、「豆富小僧が勇気ある行動に出るこの作品を観て、一歩踏み出すきっかけになれたと思います」と観客には笑顔を見せた。中国、台湾、中東24ヶ国を含む計29ヶ国・地域での公開が決定している。

【写真】その他の写真を見る

　同作は、『姑獲鳥（うぶめ）の夏』『魍魎の匣（はこ）』など妖怪を題材とした小説を数多く手がけている京極夏彦の『豆腐小僧双六道中ふりだし』が原作で、江戸時代の妖怪たちが現代の日本にやってきて一大決戦を繰り広げる物語。

　深田のほかに、武田鉄矢、小池徹平、宮迫博之、平野綾、はるな愛らが声優で参加、舞台あいさつにも顔をそろえ、武田は「どこに出しても恥ずかしくない妖怪たち。日本のために国際社会での大活躍を願っています」と豆富小僧にエールを送った。

　人間妖怪たちと戦う“悪役”狸一族のトップ・芝居者狸の声優を務めた宮迫は、深田から「キャラクターと顔が似ている」と言われて、ちょっぴり不満げ。深田は容赦なく「目がそっくり」とたたみかけ、観客の笑いを誘っていた。

◆映画『豆富小僧』特集　好きなキャラ投票TOP3発表｜キャストインタビュー｜予告編動画