お笑い芸人の木村祐一が監督した長編映画第3作目『オムライス』がこのほど完成した。先月、東日本大震災の被災地支援のチャリティーとして開催された『第3回沖縄国際映画祭』(3月18〜27日)で初上映された。上映前の編集段階時に未曽有の大地震が起こり、「こんな時に笑いというのはどうなんだろうか? もちろん、喜びもあったけれど、すごく無力感に苛まれた」と心情を振り返った。
「普通の生活があってこその、笑い」を改めて思い知らされた。「日常生活もままならない被災地の方々にとっては、僕の映画が完成しましたと言ったところで、何の足しにもならない。でも、面白いものを作っておけば、いつかどこかでご覧になっていただける機会もあるだろうし、何かの役に立つかもしれないし。時が来るまで、信じてやっていくしかないですよね」。試写会で笑いが起こったことで、「何か出来ることが、きっとある」と確信した。
長編監督デビュー作『ニセ札』(2009年)では戦後に起きた実際の偽札偽造事件をユーモラスに描き、2作目『ワラライフ!!』(2010年)では家族の思い出を綴ってハートフルな感動を誘った。年1本のペースで長編映画を撮っている木村監督の3作目は「見る人を飽きさせない、面白ければいいということだったので、ストーリーを敢えて作っていない」という斬新さ。
料理上手としても知られる木村監督自身が登場し、オムライスを作って食べる。再度オムライスを作ろうとして、野菜やケチャップなどの材料が足りないことに気づき、買い物に出かける。その道すがら、目に止まった店頭のポスターや張り紙、看板などを次々と携帯電話のカメラで撮影しながら、さまざまな妄想を膨らませていく。
「ほぼ実体験に基づいています」と、木村監督。妄想の一つひとつを短編映画のように映像化した。芸人にとって、街はネタの宝庫であることがよくわかる作品になった。
「お笑いライブだと、しゃべりだけで笑わせようとするのですが、それを映像化するとどうなるだろう、と。例えば『男の人が…』と言うと、聞いた人はそれぞれに男の顔や姿を想像する。映像にしてしまうと、誰かが“男の人”役を演じることになるので、どんな男かを想像する自由は奪われてしまうけれど、例えば陣内孝則さんが“男の人”役で登場したら、そのシーンを観た人たちに共感が生まれるかもしれないし、『男の人が…』と聞いただけでは思いつかないようなことにまで想像が及んで、楽しめるのではないかと思った。全てのエピソードにおいて、そのような狙いで作っていきました」。
妄想から生まれるエピソードの数、なんと40超。出演者も118人を数えた。泉谷しげる、陣内孝則、南野陽子、風間トオル、松田美由紀ら、そうそうたる顔ぶれ。吉本興業所属の芸人も70人ほど出演しており、明石家さんま、東野幸治、岡村隆史(ナインティナイン)らも登場する。
木村監督は「この作品は僕の頭の中にある妄想を具現化したものですが、多くの方々にご出演いただき、さらに色や味が加えられました。本当に感謝しています」と話していた。
【公開中】木村祐一監督第2作『ワラライフ!!』予告編⇒
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「普通の生活があってこその、笑い」を改めて思い知らされた。「日常生活もままならない被災地の方々にとっては、僕の映画が完成しましたと言ったところで、何の足しにもならない。でも、面白いものを作っておけば、いつかどこかでご覧になっていただける機会もあるだろうし、何かの役に立つかもしれないし。時が来るまで、信じてやっていくしかないですよね」。試写会で笑いが起こったことで、「何か出来ることが、きっとある」と確信した。
料理上手としても知られる木村監督自身が登場し、オムライスを作って食べる。再度オムライスを作ろうとして、野菜やケチャップなどの材料が足りないことに気づき、買い物に出かける。その道すがら、目に止まった店頭のポスターや張り紙、看板などを次々と携帯電話のカメラで撮影しながら、さまざまな妄想を膨らませていく。
「ほぼ実体験に基づいています」と、木村監督。妄想の一つひとつを短編映画のように映像化した。芸人にとって、街はネタの宝庫であることがよくわかる作品になった。
「お笑いライブだと、しゃべりだけで笑わせようとするのですが、それを映像化するとどうなるだろう、と。例えば『男の人が…』と言うと、聞いた人はそれぞれに男の顔や姿を想像する。映像にしてしまうと、誰かが“男の人”役を演じることになるので、どんな男かを想像する自由は奪われてしまうけれど、例えば陣内孝則さんが“男の人”役で登場したら、そのシーンを観た人たちに共感が生まれるかもしれないし、『男の人が…』と聞いただけでは思いつかないようなことにまで想像が及んで、楽しめるのではないかと思った。全てのエピソードにおいて、そのような狙いで作っていきました」。
妄想から生まれるエピソードの数、なんと40超。出演者も118人を数えた。泉谷しげる、陣内孝則、南野陽子、風間トオル、松田美由紀ら、そうそうたる顔ぶれ。吉本興業所属の芸人も70人ほど出演しており、明石家さんま、東野幸治、岡村隆史(ナインティナイン)らも登場する。
木村監督は「この作品は僕の頭の中にある妄想を具現化したものですが、多くの方々にご出演いただき、さらに色や味が加えられました。本当に感謝しています」と話していた。
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2011/04/13