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時代劇『戦国疾風伝』を“書”で表現、書道家・中塚翠涛が語る題字への思い

 俳優・高橋克典が主演を務めるテレビ東京系新春ワイド時代劇『戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち』(来年1月2日 後4:00)のタイトル題字を手がける若手書道家・中塚翠涛氏がこのほど、ORICON STYLEのインタビューに応じた。現在放送中の他局ドラマでは、書道を通して事件解決の糸口を見出す警部補を演じる女優・戸田恵梨香の“代筆”を担当しているなど、本業を活かした多彩な活躍が目覚しい。プロの書道家として7年目、周囲との交流を大切にしながら、独自に編み出した“カリグラフィーデザイン”を駆使して活動する彼女の素顔に迫った。

 天下統一を果たした武将・豊臣秀吉の陰で活躍した2人の軍師にスポットを当てた同時代劇。先日の完成披露会見では、稀代の策士・黒田官兵衛を演じる高橋に対して、共演女優陣がその“ダンディー”なたたずまいを絶賛していたが、中塚氏も視聴者目線で「男の色気を感じる方」と語る。元々、正月恒例の長編時代劇の大ファンだったということもあり、題字を手がけることには「素直に嬉しい」と喜びもひとしおだ。今回の題字は、共に“縁の下の力持ち”という立場で、形は違えど一本筋が通った言動で突き進む官兵衛と孤高の天才軍師・竹中半兵衛(山本耕史)が織り成す“静と動”を軸に構成した。

 構想から2ヶ月、読みやすさと作品の雰囲気が伝わるように、細心の注意を払いながら書き上げた。書道家人生においても節目の作品となるが、敢えて自己の表現を無理やり押し付けるような形にはしなかった。それは、プロとして「(自分の字を)見て頂いた時に、気持ちのよい感じを受けて欲しい」という思いの表れである。世の中は様々な“デジタル化”が進んでいるが、古くから続きアナログとして位置づけられる書道を扱うからこそ、今回をきっかけに、希薄化している「人を思いやる心」を伝えたいという考えがあるからだ。

 今年は、時代劇の題字や連続ドラマでの代筆、さらには気象予報と連動した作品を発表してきた彼女。異色のコラボを次々と実現させる発想力は、どこから生まれているのか。これについて中塚氏は“人との交流”を挙げた。そして、書家の先輩、後輩と話すなかで「我が道を突き進む人もいるし、仕事1つとっても(相手との)打ち合わせを面倒に感じている方もいる。でも、私って基本的に人と会って話すのが好きなんですよね」と笑顔をこぼす。作品に反映できる刺激を求めてたくさんの人と出会う、そんな日々の積み重ねが、結果として短期間で表現の幅を広げられたことの決め手となったようだ。

 中塚氏は「若い人に、もっと書くことに興味を持って欲しい」という願いから、実用的な内容で構成した『30日できれいな字が書ける大人のペン字練習帳』(12月4日発売 宝島社)を完成させるなど、地道な活動も着実に行っている。一方、「書を通して、人の気持ちに触れる機会をあらゆる形で発信したい」と語るその表情からは、書道家としてのさらなる可能性を求める決意がしっかりと見て取れた。



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  • 高橋克典主演のワイド時代劇『戦国疾風伝 二人の軍師』のタイトル題字を手がける書家の中塚翠涛(C)ORICON DD inc. 
  • 自身の題字がプリントされた記念品を持ち笑顔の中塚(C)ORICON DD inc. 
  • 周囲との“交流”を大切にして、作品に活かすと語った(C)ORICON DD inc. 
  • 書家・中塚翠涛が初めて手がけるワイド時代劇『戦国疾風伝 二人の軍師』のタイトル題字(C)ORICON DD inc. 

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