俳優の浅野忠信と永作博美が12日、都内で行われた映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう』の完成報告記者会見に出席した。同作で永作と夫婦役を演じる浅野は、“アルコール依存症により妻と離婚してしまう夫”の役作りについて「どちらかというと、めちゃくちゃやって迷惑をかけてる方なので、好き放題できた」と説明。自身出演の映画『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』(2008年公開)で演じた“ダメな夫”も引き合いに出し「自分もその通りだったし(演じるのは)ちょうどいいかな…」と歌手・CHARAとの結婚生活(昨年協議離婚)での夫として様子を自虐的に思い返し、苦笑いを浮かべた。
同作は、別れた妻・漫画家の西原理恵子に支えられ、アルコール依存症をのり越えた鴨志田穰さん(故人)の同名自伝小説を映画化したもの。浅野演じる戦場カメラマン・塚原安行は、重度のアルコール依存症が原因で、嫌々ながらアルコール病棟に入院。そこで出会う入院患者や医者たちとの会話に不思議な安堵感を覚え、家族の応援もあり回復してゆくが、さらにもうひとつの病気を抱えることになる。そんなどん底の状況下、安行が心に抱いたのは家族のもとに帰るということだった・・・。
メガホンを取った東陽一監督は、それぞれのキャスティング理由について言及。原作を読んだ時から「頭の中には浅野さんが住んでた」と明かし、永作についても、以前彼女が出演している映画を見て「呆然となった。いろんな世界中の映画を観てきたが、役者の名演技や絶世の美女ではなく、全く見たことのない女優がいた」と太鼓判。「このキャスティングを組めたことは本当に幸せ」と笑顔を浮かべた。また「映画にとって重要なことの8割はキャスティング」と監督としての持論を展開すると、浅野は「そうなると、僕らにとって重要なことは選ばれることなので、どんどん選んで頂きたいなと思いました」と真剣な面持ちで語った。
映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう』は、12月4日よりシネスイッチ銀座ほかでロードショー。
2010/10/12