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タモリのNHK冠番組『ブラタモリ』が終了半年で復活 10月よりシーズン2

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 3月に終了したお笑いタレント・タモリのNHK冠番組『ブラタモリ』(NHK総合)が、今年10月に復活することが28日、わかった。番組終了後も視聴者から反響が多数寄せられ、同局がタモリ側に熱烈オファー、終了半年で早くも“シーズン2”が実現した。尾関憲一プロデューサーは、前シリーズ同様に「一般の散歩では見落としがちな面白いものと、普通は入れない場所を紹介するっていうのを、NHKらしさを織り交ぜて見せたい。タモリさんにはまた驚いてもらいたいですね」と意気込んでいる。

NHK『ブラタモリ』の新シリーズがスタート、六本木を訪れたタモリ(右)と久保田祐佳アナウンサー 

NHK『ブラタモリ』の新シリーズがスタート、六本木を訪れたタモリ(右)と久保田祐佳アナウンサー 

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 2008年12月に単発放送され、その後、昨年10月よりレギュラー放送された『ブラタモリ』。坂道や日本の歴史、地理に詳しいタモリが実際に都内各地を練り歩き、独特な味のあるトークや視点から街並みの変化を味わうという探検散歩型番組となっている。

 新シリーズ放送にあたり、尾関氏は「タモリさんの直接の反応は聞いてないけど、前回はロケ自体を楽しんでいただけたみたい。特別な所に入れるっていうのも喜んでもらったみたいですし。またやるからには、タモリさんにも『へ〜』と言ってもらいたいし、視聴者の人にも驚いてもらえるような感じにしたい」と自然と言葉に力が入る。

 もともと古地図好きの“博識”タモリをうならせる番組作りは至難の業。尾関氏は「いわゆる“紙資料”のことは知ってるから」と心構えは十分で「事前に何度も何度もディレクターが現場を歩いて、自分の目でおかしいなと思ったことを掘り下げたりしている。テレビでしか入れないところも交渉しています」と趣向を凝らす。1ヶ所のロケにつき、最低でも1ヶ月以上の下調べは欠かさない徹底ぶりだ。

 ゲストにはその土地に詳しい専門家を置き、タモリ以外のタレントは出演させないというこだわりも。それにより「タモリさんが自分でしゃべっている時間が、他の番組に比べて長いと思う。タモリさんの素の表情や個性が出ている時間のが、ウリかなって思いますね。専門の先生がいるから話せるっていうタモリさんの生き生き感は、時には話題がマニアックな方向に行くかもだけど、それがまた視聴者にも面白がっていただける」とも。

 タモリについて「凄くものを知っているけど、知ったかぶりに聞こえない。嫌味なく知識を披露してくれて、それでいて謙虚に『もっと知りたい』っていう好奇心に溢れていて。裏表がないんです」と感嘆する尾関氏。スタッフが意図しない“脱線話”も今では欠かせないスパイスで「編集に困るくらいですね〜」と嬉しい悲鳴を再びあげることになる。

 番組の内容は基本変えないスタンスだが「日本人のライフスタイルの変化や、衣食住の変化が、街を歩いていて見えてこないかなって考えています」とさらにバージョンアップを目指す。築地や渋谷、吉祥寺などロケ場所に頭を悩ませる日々だそうだが「情報過多になり過ぎないように今後も見せていきたい。やはり、ブラ感を大事にしていきたいですから」。

 復活する『ブラタモリ』は10月より来年3月まで放送予定。なお、5月31日(月)、6月7日(月)の深夜0時15分より『原宿・表参道』『早稲田』と『新宿・大久保』『神田』編(いずれも都内)がそれぞれ再放送される。

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