• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

森繁久彌さん死去で次男が会見 「命、全うしたと思います」

■その他の写真ニュースはこちら

 10日午前に老衰のため都内の病院で死去した俳優・森繁久彌さんの次男・建(たつる)さんが11日午後、都内で会見を行い「先ほど(親族だけで)代々幡斎場で送ってきました…」と沈痛な面持ちで語った。演劇界初の文化勲章受章者でもある父の訃報にともない、所属事務所の代表・守田洋三氏同席のもと会見を行った建さんは「寿命をきっちり使い果たしたと思います。裏表の無いさっぱりとした潔い父。命を全うしたと思います」。お別れの会などの予定については「これから関係者にご挨拶した後、考えたい」(守田代表)という。

故・森繁久彌さんの次男・森繁建(たつる)さん (C)ORICON DD inc. 

故・森繁久彌さんの次男・森繁建(たつる)さん (C)ORICON DD inc. 

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 96歳だった森繁さんは、2002年に滞在していた沖縄で心筋梗塞により倒れ、一時は危険な状態に陥ったが回復。その後、定期的に医師の診察を受けていたが、今年7月22日に「肺炎の疑いがある」として都内の病院に入院していた。有名人ということもあり、なかなか外出することは難しかったようだが、建さんによると「看護師さんとも仲良くしていたと思います」。その後、9日朝に容態が悪化し危篤状態に。幸い、親族は最期に間に合い人生の幕を閉じる瞬間を見届けることはできたという。また生前、森繁さんからの具体的な遺言などはなかったものの「(葬儀などは)こじんまりとやって欲しい」という森繁さんの生前の希望を尊重すると共に、「最後は父として送ってやりたかった」という思いから、通夜や葬式などを特に行わない家族葬に近い密葬形式で送ったという。

 森繁さんを送る際、紋付はかまの正装にして周囲に亡き妻や実父・母の写真と孫らが作った折り紙を一緒に入れたと説明した建さんは「俳優という意識は持たないようにしていた。いい親父でした。最後の言葉も『楽しかった』とごく普通の親子の会話でしたね」。偉大な父との思い出は「今すぐに思い出すのは難しい…」と涙ぐんだが「昔の作品が再放送されるから『一緒に見よう』と言っても『もう終わったこと』というぐらい潔い人。また、どんな人にも『ありがとう』と頭を下げていたのは私自身、勉強になりました」と振り返った。

 名優として、これまで出演した映画は200本以上。また、孫とひ孫があわせて17人と元気な“お爺ちゃん”としての一面を持っていた森繁さん。建さんは「亡くなる6日前にも(17人目の子が)入院していた病院で産まれたばかり。誰が誰だかわかっていないから皆に『チビ!』って声をかけて一緒に食事していましたね」と晩年の様子を振り返り、最後には「管とかつけず、父が自力で生きたのが一番嬉しかった。そういう意味では(最期は)穏やかに眠ったと思う」と話していた。

ご冥福をお祈りします・・・「おくやみ・訃報」記事


 森繁久彌

関連写真

  • 故・森繁久彌さんの次男・森繁建(たつる)さん (C)ORICON DD inc. 
  • 故・森繁久彌さんの次男・森繁建(たつる)さん (C)ORICON DD inc. 

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索