“最強のMade in JAPAN”として、日本人の強さを世界に向けて証明し続ける堀口恭司(33)。“日本一影響力のある格闘家”として、その一挙手一投足が注目され続ける唯一無二の男・朝倉未来(31)。圧倒的な存在感を放つ2人が、ORICON NEWSのオファーにより対談を快諾し、夢の2ショットが実現した。
2人は、現役のトップファイターでありながら格闘技団体の運営にも携わるという共通点を持つが、それぞれの団体のカラーは大きく異なる。朝倉がCEOを務める『BreakingDown』は乱闘や因縁などの“不良的要素”を取り入れながら、格闘技に興味がなかった層も取り込み、一大ムーブメントとなって成長を続ける。一方、堀口がエグゼクティブプロデューサーを務め今月21日に旗揚げされる『TOP BRIGHTS』は、悪いイメージで見られることが増えてきた格闘技の本質を見せる「本物志向」を標榜する。しかし、「格闘技を見る人や格闘家になりたい人を増やしたい」と目指す方向性は一致しており、そのアプローチや方法論について、じっくりと語り合った。
■約5年ぶりの対面が実現 堀口恭司vs.朝倉海の3度目の対戦の可能性は…
――ともにRIZINで戦いながらも2人で並ぶのは珍しいと思いますが、初対面のことは覚えていますでしょうか?
【堀口】ぜんぜん覚えてないですよ(笑)。でも、面と向かって初めて話したのは、4〜5年前くらいの雑誌の取材かな。
【未来】僕が(2019年4月の『RIZIN.15』の)ルイス・グスタボ戦に勝った直後で、堀口選手もその大会で外国人選手と試合をしていましたけど……。
【堀口】名前は覚えてないです(笑)。【ベン・ウィンと対戦し1RでKO勝利】
――会場ですれ違った際に会話はしないのでしょうか?
【堀口】自分は海外で練習しているからそもそも日本人選手と接点がないし、試合会場で他の選手と仲良くしようっていうのも違うじゃないですか。
【未来】自分も同じで、試合会場はただ試合をするための場所ですから。控室が一緒になったこともないですよね?
【堀口】1回もなかったですね。
――未来さんとしては、弟の海さんが堀口選手と2回試合をしているので「チームとして倒すべき相手」という見方をしてきた?
【未来】堀口選手は階級もフライ級になったので、そういうことはないですね。弟もフライ級に下げるんだったら、そういう話が出てくるかもしれないですけど。
【堀口】自分としても階級が変わったので、3回目の対戦とかは考えづらいですね。でも、海くんがインタビューとかで「海外に行くならフライ級にする」って言ってましたよね?
【未来】確かに言ってたので、そうなったらまた対戦するかもしれないですね。
■堀口「BreakingDownがあまり好きじゃない」未来「世間は『喧嘩』に興味がある」
――お二人はファイターであり、格闘技団体のCEOという共通点がありますが、団体の方向性は真逆とも言えるほどです。堀口選手はBreakingDownが格闘技に悪いイメージを与えていると考えて、そこを変えたいという思いから「本物志向」を標榜するTOP BRIGHTSを立ち上げられたんですよね。
【堀口】自分としてはもっと格闘技を「競技」として成り立たせたいと思って、TOP BRIGHTSを立ち上げて、まだ1回も大会をできていないのでBreakingDownと比べるまでもないんですけど。ただ、ちょっとすみません、自分はイメージ的にBreakingDownがあまり好きじゃないので。もっと武道を生かしたり、格闘技に真面目に打ち込んでいる人たちが活躍する場を作ってあげたいと思っています。
――未来選手は、格闘技ファン以外にも格闘技を見てもらうためのキッカケとして、BreakingDownには“不良的要素”やエンタメの視点は必要であるという考えですよね?
【未来】僕も本物志向の格闘技団体とBreakingDownのどっちも必要だと思いますが、本物志向だけでやっても注目度が少ないので、けっこう経営がキツくなるんです。注目が集まらないと、お金も集まらないですから。
【堀口】本物志向だけだと本当に求める人は少ないので、自分もTOP BRIGHTSにはエンタメ要素が必要と感じています。未来くんが格闘技ファンの間口を広げてくれたので、自分たちも上手く取り入れなきゃと思いますけど、なかなか難しいところですね。
【未来】本物志向は格闘技界に必要ですけど、すでに修斗やパンクラス、DEEPなどがありますが、そことの差別化はどうするんですか?
【堀口】強い選手でも知らない人だとあんまり応援する気にならないじゃないですか。だから、RIZINさんがやってるみたいに選手にフィーチャーして宣伝していきたいなと思っています。外国人選手でも生い立ちとか見せていきたいですね。
――未来さんのBreakingDownは不良的要素が注目されがちですが、選手紹介VTRなどの演出面も人気ですよね。
【未来】全選手の煽りVTRを作っています。BreakingDownは「1分間だけの格闘技」っていうルールの時点で間違いなくバズると思ったんですけど、煽りVがないといきなり知らない人同士の試合が始まるので、最初はあまり伸びなかったんです。だから、試合が組まれる過程をオーディションで見せたことで注目度が集まってきました。もともと自分がYouTubeをやっていくなかで、喧嘩自慢とのスパーリングとか「喧嘩」というものに世間の興味があることが分かっていたので、その手法を取り入れました。そこから本物志向の格闘技にも興味を持ってもらいたいし、今はBreakingDownキッカケでRIZINを見ている人もすごく多いと思います。
【堀口】たしかに日本人って、喧嘩とかそういう争いごとが好きですよね。
■朝倉未来のコントロールを超えて成長する怪物コンテンツ『BreakingDown』
【未来】ただ、BreakingDownが僕も手に負えないくらい力を持ちすぎて、朝倉未来の認知度を超え始めてるんです。最初は僕がやってる団体として知ってもらったのに、今では僕が試合後に感想を語る動画でも、BreakingDownの動画に全然数字が及ばない。だから、業界のトップでやってる僕たちがもっとファンを“本物志向”に引っ張ってこないといけないです。本物は素晴らしいけどBreakingDownの人気が行き過ぎて、堀口選手も僕もなんとも言えない感情になっているというか。俺たちのほうが努力しているのに、今はポッと出の不良が一気に注目されて、それがカッコいいと思われている。堀口選手のBreakingDownへの感情とか、鈴木千裕くんの「不良が日本の格闘技を悪くしている」っていう感情も当然だし、それを強く思ってくれる選手がいないと完全に逆転してしまうので。
【堀口】本当にそう思いますね。そのためにはファイターとしてもどういう発信をしていかなきゃ考えないと、置いていかれちゃう。でも、自分はそういうのが全然できていないので(苦笑)。
【未来】でもそれが堀口選手の魅力ですよね。自分が思うのは、RIZINの運営がBreakingDownへの対応とか、ネット関係のプロモーションがあまり上手くないなと。僕はけっこうRIZINの広報を手伝っていますけど、YouTubeとかTikTokの上手な使い方が分かっていない。佐藤大輔さんが作る煽りVはすごいクオリティだけど、もっと選手に注目させる方法はあると思います。
【堀口】TOP BRIGHTSにもそういうのは必要だし、これからの時代はそれをできないと有名になっていけないだけじゃなく、ファイターとしてやっていけないですよね。TOP BRIGHTSをやってみて、注目を集めることの難しさを本当に感じています。自分は戦うことに長けているだけなんで、どんどん学んでいかないといけないと思っているから、未来くんからアドバイスをもらいたいですね。
【未来】たしか、自分が対戦した選手が出ますよね?(RIZIN.13で対戦したカルシャガ・ダウトベック) めちゃくちゃ強かったですよ。誰とやるんですか?
【堀口】松島こよみ選手です。
【未来】めっちゃ楽しみですね。
【堀口】もし良かったら未来くんもTOP BRIGHTSの会場に来てくださいよ。
【未来】いつですか?(スマホでスケジュールを調べて)……その日はポップアップストアのイベントが入っていたので、ちょっと難しいですね。でも試合は本当に見たいので、後でチェックします。なぜ旗揚げ戦の会場が群馬なんですか?
【堀口】自分の出身地ですし、格闘技の大会って東京が多いから地方を攻めたいと思っていて、生で格闘技を見たことがない人に見てもらって「格闘技って面白いんだよ」って生の音や迫力で伝えていきたいんです。
※後編では日本格闘技界の将来について、そしてRIZINの次世代についてなどを語り合う。
●『BreakingDown11』
オーディション動画が朝倉未来YouTubeチャンネルで公開中
●『TOP BRIGHTS.1』
日時:1月21日 午前9:00開場/午前10:30開始(予定)
会場:群馬・オープンハウスアリーナ太田
チケット発売中 群馬住民向けの「群馬県民割チケット」もあり
https://top-brights.com/
2人は、現役のトップファイターでありながら格闘技団体の運営にも携わるという共通点を持つが、それぞれの団体のカラーは大きく異なる。朝倉がCEOを務める『BreakingDown』は乱闘や因縁などの“不良的要素”を取り入れながら、格闘技に興味がなかった層も取り込み、一大ムーブメントとなって成長を続ける。一方、堀口がエグゼクティブプロデューサーを務め今月21日に旗揚げされる『TOP BRIGHTS』は、悪いイメージで見られることが増えてきた格闘技の本質を見せる「本物志向」を標榜する。しかし、「格闘技を見る人や格闘家になりたい人を増やしたい」と目指す方向性は一致しており、そのアプローチや方法論について、じっくりと語り合った。
■約5年ぶりの対面が実現 堀口恭司vs.朝倉海の3度目の対戦の可能性は…
――ともにRIZINで戦いながらも2人で並ぶのは珍しいと思いますが、初対面のことは覚えていますでしょうか?
【堀口】ぜんぜん覚えてないですよ(笑)。でも、面と向かって初めて話したのは、4〜5年前くらいの雑誌の取材かな。
【未来】僕が(2019年4月の『RIZIN.15』の)ルイス・グスタボ戦に勝った直後で、堀口選手もその大会で外国人選手と試合をしていましたけど……。
【堀口】名前は覚えてないです(笑)。【ベン・ウィンと対戦し1RでKO勝利】
――会場ですれ違った際に会話はしないのでしょうか?
【堀口】自分は海外で練習しているからそもそも日本人選手と接点がないし、試合会場で他の選手と仲良くしようっていうのも違うじゃないですか。
【未来】自分も同じで、試合会場はただ試合をするための場所ですから。控室が一緒になったこともないですよね?
【堀口】1回もなかったですね。
【未来】堀口選手は階級もフライ級になったので、そういうことはないですね。弟もフライ級に下げるんだったら、そういう話が出てくるかもしれないですけど。
【堀口】自分としても階級が変わったので、3回目の対戦とかは考えづらいですね。でも、海くんがインタビューとかで「海外に行くならフライ級にする」って言ってましたよね?
【未来】確かに言ってたので、そうなったらまた対戦するかもしれないですね。
■堀口「BreakingDownがあまり好きじゃない」未来「世間は『喧嘩』に興味がある」
――お二人はファイターであり、格闘技団体のCEOという共通点がありますが、団体の方向性は真逆とも言えるほどです。堀口選手はBreakingDownが格闘技に悪いイメージを与えていると考えて、そこを変えたいという思いから「本物志向」を標榜するTOP BRIGHTSを立ち上げられたんですよね。
【堀口】自分としてはもっと格闘技を「競技」として成り立たせたいと思って、TOP BRIGHTSを立ち上げて、まだ1回も大会をできていないのでBreakingDownと比べるまでもないんですけど。ただ、ちょっとすみません、自分はイメージ的にBreakingDownがあまり好きじゃないので。もっと武道を生かしたり、格闘技に真面目に打ち込んでいる人たちが活躍する場を作ってあげたいと思っています。
――未来選手は、格闘技ファン以外にも格闘技を見てもらうためのキッカケとして、BreakingDownには“不良的要素”やエンタメの視点は必要であるという考えですよね?
【未来】僕も本物志向の格闘技団体とBreakingDownのどっちも必要だと思いますが、本物志向だけでやっても注目度が少ないので、けっこう経営がキツくなるんです。注目が集まらないと、お金も集まらないですから。
【堀口】本物志向だけだと本当に求める人は少ないので、自分もTOP BRIGHTSにはエンタメ要素が必要と感じています。未来くんが格闘技ファンの間口を広げてくれたので、自分たちも上手く取り入れなきゃと思いますけど、なかなか難しいところですね。
【未来】本物志向は格闘技界に必要ですけど、すでに修斗やパンクラス、DEEPなどがありますが、そことの差別化はどうするんですか?
【堀口】強い選手でも知らない人だとあんまり応援する気にならないじゃないですか。だから、RIZINさんがやってるみたいに選手にフィーチャーして宣伝していきたいなと思っています。外国人選手でも生い立ちとか見せていきたいですね。
――未来さんのBreakingDownは不良的要素が注目されがちですが、選手紹介VTRなどの演出面も人気ですよね。
【未来】全選手の煽りVTRを作っています。BreakingDownは「1分間だけの格闘技」っていうルールの時点で間違いなくバズると思ったんですけど、煽りVがないといきなり知らない人同士の試合が始まるので、最初はあまり伸びなかったんです。だから、試合が組まれる過程をオーディションで見せたことで注目度が集まってきました。もともと自分がYouTubeをやっていくなかで、喧嘩自慢とのスパーリングとか「喧嘩」というものに世間の興味があることが分かっていたので、その手法を取り入れました。そこから本物志向の格闘技にも興味を持ってもらいたいし、今はBreakingDownキッカケでRIZINを見ている人もすごく多いと思います。
【堀口】たしかに日本人って、喧嘩とかそういう争いごとが好きですよね。
■朝倉未来のコントロールを超えて成長する怪物コンテンツ『BreakingDown』
【未来】ただ、BreakingDownが僕も手に負えないくらい力を持ちすぎて、朝倉未来の認知度を超え始めてるんです。最初は僕がやってる団体として知ってもらったのに、今では僕が試合後に感想を語る動画でも、BreakingDownの動画に全然数字が及ばない。だから、業界のトップでやってる僕たちがもっとファンを“本物志向”に引っ張ってこないといけないです。本物は素晴らしいけどBreakingDownの人気が行き過ぎて、堀口選手も僕もなんとも言えない感情になっているというか。俺たちのほうが努力しているのに、今はポッと出の不良が一気に注目されて、それがカッコいいと思われている。堀口選手のBreakingDownへの感情とか、鈴木千裕くんの「不良が日本の格闘技を悪くしている」っていう感情も当然だし、それを強く思ってくれる選手がいないと完全に逆転してしまうので。
【堀口】本当にそう思いますね。そのためにはファイターとしてもどういう発信をしていかなきゃ考えないと、置いていかれちゃう。でも、自分はそういうのが全然できていないので(苦笑)。
【未来】でもそれが堀口選手の魅力ですよね。自分が思うのは、RIZINの運営がBreakingDownへの対応とか、ネット関係のプロモーションがあまり上手くないなと。僕はけっこうRIZINの広報を手伝っていますけど、YouTubeとかTikTokの上手な使い方が分かっていない。佐藤大輔さんが作る煽りVはすごいクオリティだけど、もっと選手に注目させる方法はあると思います。
【堀口】TOP BRIGHTSにもそういうのは必要だし、これからの時代はそれをできないと有名になっていけないだけじゃなく、ファイターとしてやっていけないですよね。TOP BRIGHTSをやってみて、注目を集めることの難しさを本当に感じています。自分は戦うことに長けているだけなんで、どんどん学んでいかないといけないと思っているから、未来くんからアドバイスをもらいたいですね。
【未来】たしか、自分が対戦した選手が出ますよね?(RIZIN.13で対戦したカルシャガ・ダウトベック) めちゃくちゃ強かったですよ。誰とやるんですか?
【堀口】松島こよみ選手です。
【未来】めっちゃ楽しみですね。
【堀口】もし良かったら未来くんもTOP BRIGHTSの会場に来てくださいよ。
【未来】いつですか?(スマホでスケジュールを調べて)……その日はポップアップストアのイベントが入っていたので、ちょっと難しいですね。でも試合は本当に見たいので、後でチェックします。なぜ旗揚げ戦の会場が群馬なんですか?
【堀口】自分の出身地ですし、格闘技の大会って東京が多いから地方を攻めたいと思っていて、生で格闘技を見たことがない人に見てもらって「格闘技って面白いんだよ」って生の音や迫力で伝えていきたいんです。
※後編では日本格闘技界の将来について、そしてRIZINの次世代についてなどを語り合う。
●『BreakingDown11』
オーディション動画が朝倉未来YouTubeチャンネルで公開中
●『TOP BRIGHTS.1』
日時:1月21日 午前9:00開場/午前10:30開始(予定)
会場:群馬・オープンハウスアリーナ太田
チケット発売中 群馬住民向けの「群馬県民割チケット」もあり
https://top-brights.com/
2024/01/03