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背中の激痛からはじまり…「余命宣告」 がんステージ4から生還した小倉一郎の“奇跡”

 今年5月、「気弱な小市民を演じたら日本一」と称される俳優・小倉一郎(72)がテレビ朝日系『徹子の部屋』に登場。余命宣告を受けた肺がんからの生還を笑顔で告白し、大きな反響を集めた。オンエアされるなり、所属事務所には「どこで、どんな治療を受けたのか」といった視聴者からの切実な問い合わせが数多く寄せられたという。

小倉一郎著『がん「ステージ4」から生まれ変わって〜いのちの歳時記』(双葉社刊)

小倉一郎著『がん「ステージ4」から生まれ変わって〜いのちの歳時記』(双葉社刊)

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 20日に発売された新刊『がん「ステージ4」から生まれ変わって いのちの歳時記』(双葉社刊)は、大病を経てまさしく“生まれ変わった”小倉が、番組では語り尽くせなかった闘病の舞台裏を詳細に明かした注目の一冊である。

 背中の激痛に不安を覚えて検査を受けた総合病院で、医師はレントゲン画像を見たままこう告げた。「ステージ4の肺がん。手術も、放射線治療も、抗がん剤も、完治は見込めません」。下された余命は、残り1〜2年。運命の分かれ目は、医師の“ある態度”に不信感を抱いた娘の決断で、がん専門病院に転院したことだった。

 右肺を原発に胸骨・肋骨・リンパ節、脳にも転移が確認され、絶体絶命・待ったなしの状況下、明るく実な主治医を信じて最先端のがん治療に挑戦。そして1年余りたった頃、奇跡は起こる。なんと、目視できる範囲のがんがすべて消滅したのだ。

 同書では、主治医の医療監修のもと、どのような治療をどのタイミングで受けたのか、できるだけわかりやすく記録。副作用等のリスクもきちんと触れつつ、専門病院ならではの徹底したアプローチが奏功し、がんが縮小していく様子がつぶさに伝わる内容となっている。

 また、第五章では「最後まで生きるのをあきらめないための3カ条」を提言。異常を感じたらすぐに受診することの大切さや要注意の医師についての言及は、説得力抜群だ。

 なにより、病んでよりいっそう磨かれた感性で詠まれる四季折々の俳句と、小倉を支える慈しみに満ちた家族愛は、深い感動を呼ぶことだろう。時に厳しく、時にため息が出るほど美しい「いのちの歳時記」。そのきらめきを堪能できる内容となっている。

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