A.B.C-Z（橋本良亮、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一）が7日、東京・帝国劇場で上演される『ABC座星（スター）劇場2023〜5 Stars Live Hours〜』開幕記念会見に登壇した。今月21日の千秋楽をもって河合がグループを脱退することから、今作が5人でのラストステージとなる。（※一部披露曲タイトルあり）

【写真】その他の写真を見る

　2012年2月のDVDデビュー以来、演劇劇場でミュージカルとショーを上演する演劇プロジェクト『ABC座』としてさまざまな題材に取り組んできた同公演。2021年からメンバーが演出してきたが、2025年で建て替えのため休館する現・帝国劇場では最後のABC座となる。

　今回は史上最多59曲をパフォーマンス。一幕はフォーリーブスや少年隊、SMAPなど事務所の先輩やSnow Manやなにわ男子ら後輩の名曲を一挙に披露。二幕は11月29日にリリースした1stEP「5　STARS」に収録された「BRAND NEW LEGEND」や「JODEKI!」、歴代の人気曲を歌あり、ダンスありのきらびやかなステージを展開する。

　五関は5人でのラストを踏まえて「このけいこが始まるまで実感がなかったけど本当に最後なんだな、とこみあげてきた。デビュー曲が流れるたびに泣いちゃって泣いちゃって…」と冗談めかし、河合は「泣いてないし、なんなら一番稽古（けいこ）でやってない曲」と即座にツッコミ。

　河合は「正直実感はない。日にちにするとあと2週間で脱退するのか、とこみあげてくるものがあるのですが、稽古をしていても、いい意味で毎年のいつも通りの楽しさが強いので千秋楽はどんな感情になるか。脱退よりも残り2週間、A.B.C-Zとしてパフォーマンスしてみなさんを喜ばせることに専念しよう。もしかしたら千秋楽くらいにきていただいたら泣いてるかも？」と率直な心境を明かした。

　橋本は「河合さんがいつ泣くのか楽しみ」とニヤリ。続けて「去年までは1幕、芝居で2幕ですが、今回は全幕ショータイム。自分的にあっという間の時間だった。そう感じられるのは、心から楽しんでいるから。河合さんの脱退はまだ実感がないけど、きょうの夜公演から多分カウントダウンされるのかな？」とまたピンときていない様子だった。

　一方、戸塚は「帝国劇場では河合くんや5人での思い出があって、一緒にやっているジュニアくらいの年のときから、このステージに立っていたので、そうか、僕たちの最後はここなのか、と因縁めいたものを感じている。人生って面白い。とはいえ、ここはショーをする場所なので、ショーでお客さんを楽しませること専念したい」と前向きに思いを語った。

　改めて河合は「11年経つとそれぞれのパフォーマンスの仕方や、見え方が変わった、時代が動いてきたんだな。これが当たり前だったのでそれは寂しいです。隣に誰もいなくなるのはすごく不安でもあるけど、みんなが背中を押してくれたのでその気持ちをしっかり背負いながら、進んでいこうと思います」と決意を固めた。

　21日は千秋楽以降、5人がそろっての配信などの予定はないようで河合は「この舞台がラスト。21日が最後になります」と明言。なお、脱退後のエージェント契約については「今、僕だけでなく他のタレントさんもそうですけど事務所と話し合いながら進めています。決まり次第報告します」といい、塚田は「河合も4人も、『ファンの人のために』というのはみんな思ってること。一番いい形を決めている段階です」と明かしていた。