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『キングオージャー』が傑作と言われる理由とは 『キョウリュウジャー』コラボ回で見せた熱い展開【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第49回

 ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第49回は、熱い展開が留まることをしらない『王様戦隊キングオージャー』について語る。

『王様戦隊キングオージャー』に出演する(左から)渡辺碧斗、村上愛花、酒井大成、平川結月、佳久創 (C)ORICON NewS inc.

『王様戦隊キングオージャー』に出演する(左から)渡辺碧斗、村上愛花、酒井大成、平川結月、佳久創 (C)ORICON NewS inc.

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 今これを書いてる時点では37話まで放送され、そしてこれがアップされてる頃には38話の放送が終わっていることだろう。先週の予告であまりにも驚いたリタの姿だったが、きっとコメディ回ではないと思う。

 35話でヤンマの過去とシオカラとの絆、36話でヒメノとセバスチャンの約束、37話でカグラギの確信と自らの命と尊厳を捨ててでも見せた王様たるイロキの振る舞いに自分の目頭は熱くなった。

 緩まることを知らないストーリーの勢いと、全く下がることのない作品のクオリティにとてつもなく驚いている。少しくらい手を抜いたって、もうすでに『キングオージャー』は傑作として後世に語り継がれることは決まっている。これはここまでのストーリーを見てれば誰も異論がないだろう。なのに少しのブレーキも踏まずにアクセルはずっとベタ踏み。引きちぎれるほどギュウギュウに興奮と感動が毎回毎回詰め込められている。これらの理由によりまだ見てないリタのアイドル回もきっと神回に違いないと思うのだ。

 これは本当に信じられない話だし、『キングオージャー』を見てない人に言えば、「そんなのただ好きだからでしょ」と言われ、あしらわねかねないのだが『キングオージャー』は放送開始してからずっと神回が続いている。神回という言葉か陳腐に感じるほど極上のストーリーが展開されている。これは大げさでもなんでもない。実際そうなのだから仕方ない。

 今日で38話目のキングオージャーだが、38というのはただ放送する上で必要な数字なだけで、1話からずっと続く超長編を見ている感覚だ。毎年夏休みに公開されるスーパー戦隊の映画は、まだ作品の折り返し地点ということもあって、物語に深く入り込むというよりかは番外編だったり、いつものテレビ放送の豪華版といった印象なのだが『キングオージャー』の映画『アドベンチャー・ヘブン』はギラが王様になる戴冠式を描いており、23話の後にしっかりと組み込まれる作品となっている。

 ということはこの映画公開までにギラが壮大なストーリーで王様になるまでをしっかりと描く必要があり、もし描き方が不十分だった場合、夏映画もどっちらけになる可能性もあったかもしれない。もちろん上堀内佳寿也監督の演出と高野水登さんの脚本に限ってそんなことには決してなるはずもないのだが。

 リスクがゼロではないこの手法をさもなんのリスクもなかったかのように作品に溶け込ませてるのは、製作陣方の相当な自信と勝算と信頼があったからこそではなかろうか。そして37話ではその映画すらも伏線だったことに気付かされ、カグラギとイロキの涙必至の濃厚なドラマを思いっきり食らった。雛形あきこさんは37話が終わるまでどんな気持ちだったのだろう。

 『キングオージャー』の特に好きな回をあげれば枚挙にいとまがないし、一晩中話せと言われれば容易に朝を迎えることができるのだが、個人的に「ほえー」と語彙力ゼロの声を出してしまったのは『キョウリュウジャー』と絡んだ32話と33話。『キョウリュウジャー』が10周年、両作とも大森敬仁プロデューサーが手掛けているというだけで、ただのお祭り回として放送されても誰も文句は言わないし、「『キョウリュウジャー』見せてくれてありがとう」となったはずだ。

 しかし、『キングオージャー』は違った。チキューと地球の違いをこの回を使って説明し、コーカサスカブト城が宇宙船だったというSF要素もねじ込んできたのだ。異次元に飛ばされたのだから戻る時も時空の歪み的なもので帰るのがこれまでのセオリーだったかと思うが、そんな都合のいいことはせず宇宙船で自力で帰り、地球に戻ると半年経過していたという相対性理論もブチ込み、各国が乗っ取られていたというさらに面白い展開へと自然に持っていった。

 これで『キョウリュウジャー』編はただのお祭り回でなく、キングオージャーにとってかなり重要な部分を担うことで、キングオージャーの物語にしっかり内包された。ここが本当にすごい。パズルゲームでいくつも消す連鎖の技があるが、どれほどのコンボを『キングオージャー』はかましてくれるのだろうか。そう、キングオージャーは毎回コンボをかましてくるのだ。しかも、伏線は作品内だけではない。これまでの戦隊作品の要素をもすら積み上げている。恐ろしいのはまだまだ積み上げていること。しかも、前半に積み上げてるのがまだ残っている。とんでもない連鎖コンボが起こることが今後予想されるが、はたしてそれに耐えることができるのか。

 興奮しすぎて、その日1日が仕事できなくならないようにしっかりと備えておかなければと思う。

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