俳優の安藤サクラ、山田涼介（Hey! Say! JUMP）が29日、都内で行われた映画『BAD LANDS バッド・ランズ』初日舞台あいさつに登壇した。今作で姉弟役を演じた2人だが、もしまた共演するなら…といった話題では、原田眞人監督から前日譚（たん）制作を提案された。

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　同作は、第151回直木賞を受賞した『破門』や、『後妻業』などで人間を突き動かす欲望を描いてきた黒川博行氏の『勁草』を、原田眞人監督が実写映画化。社会の底辺の“持たざる者”として、特殊詐欺を生業（なりわい）に生きる姉弟、ネリ（安藤）とジョー（山田）はある夜、億を超えるほどの大金を思いがけず手にしてしまう。それまで金を引き出すだけだったふたりに巨悪が迫り、大阪府警の特別捜査班も動き始める。

　山田は、もし別の作品で共演するなら…という司会からの質問に「今回は割とシリアスでクールな映画だった。コメディとか…この質問興味ある？」と薄い反応の安藤にツッコむと「私は、あまりにもジョーがジョーでいるから、それを更新したくない気持ちもある。旅立ってない。ジョーのやまちゃんが…」と、いまだに引きずられているよう。

　きょうも山田が“ジョー”のヘアスタイリングを意識したことで「（髪を）くるくるにしたら『ジョーだ、久しぶりだな、落ち着くな』って」とうれしげな山田に、安藤は「今は（他の役は）考えられない」と“未練”を感じさせた。

　すると原田監督は「前日譚をやろうか。（安藤は）15歳と（山田は）13歳を演る」と提案。「いけるかな？」と首をかしげる山田に、安藤は「嫌です！」と即答するが「でももう一回撮影するっていうならやりたい」と愛着をのぞかせる。山田も「13歳に見えるなら頑張ります…13はキツイ気がしますけど…」と苦笑していた。

　そんな2人とは「この先もお付き合いしたい」という原田監督。「今、パッと思い浮かぶのは、今度は時代劇。忍者もの。サクラはくノ一はいいし、涼介も忍者うまいよね」と突然振られ、やや動揺しながら山田は「僕、忍者うまいと思います」と言い聞かせ、笑いを誘っていた。このほか生瀬勝久、宇崎竜童、吉原光夫、サリngROCKも登壇した。