宮城県のスケート場・アイスリンク仙台が25日、公式ホームページでプロフィギュアスケーターの羽生結弦から5588万1272円の寄付があったことを報告した。羽生からの寄付総額は、8733万406円になった。

　アイスリンク仙台を運営する加藤商会は「この度、羽生結弦様よりまた多額のご寄付をいただきましたことをご報告させていただきます。羽生結弦様は、いつも地元仙台を深く愛され、また、『アイスリンク仙台』のことも、とても大切に思ってくださっています。これまでにも度々のご寄付を頂戴いたしており、感謝に堪えません。ここに深く感謝の意を表します」と伝えた。

　続けて「なお、頂戴いたしましたご寄付につきましては、皆様が『アイスリンク仙台』をより快適にご利用いただけるよう、有効な使い方を考えてまいります」と報告。「羽生結弦様の益々のご活躍と皆様のご健勝をお祈り申し上げます」とつづった。

　羽生は、2014年ソチ、18年平昌オリンピックで2連覇し、国民栄誉賞を受賞。3連覇を目指した22年北京オリンピックでは、フリーでクワッドアクセル（4回転半ジャンプ）に挑戦し、国際スケート連盟に世界で初めて認定された。同年7月19日に「プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意しました」として自身の進退について報告した。

　2011年の東日本大震災でホームリンクが被災し、練習場所を求めて全国のリンクを転々としていた経験を持つ羽生は、自叙伝『蒼い炎』シリーズの自身の印税をすべて、被災したアイスリンク仙台に寄付するなど、かねてから寄付を続けている。

　今回の発表により、「心から尊敬しかない」「人間性もすばらしい」「本当にすごい人」「継続できるのもすごい」「驚きの金額…」「感謝しかない」といった声が相次いでいる。