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佐藤健、長澤まさみ&森七菜と恋愛映画 『四月になれば彼女は』キャスト発表【コメントあり】

 映画プロデューサーで、小説家としても数々の話題作を生み出してきた川村元気の恋愛小説を映画化した『四月になれば彼女は』の公開日が来年(2024年)3月29日に決定。あわせて、過去と現在、東京そしてボリビアのウユニ、チェコのプラハ、アイスランドなど世界各国を舞台に描かれるラブストーリーの登場人物たちを、俳優の佐藤健長澤まさみ森七菜が演じることが発表された。3人は互いに初共演となる。

映画『四月になれば彼女は』2024年3月29日公開(C)2024「四月になれば彼女は」製作委員会

映画『四月になれば彼女は』2024年3月29日公開(C)2024「四月になれば彼女は」製作委員会

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 主人公の藤代俊(ふじしろ・しゅん)を演じる佐藤は、Netflix『First Love 初恋』(22年)、映画『8年越しの花嫁』(17年)、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(20年、TBS)など、切なさあふれる作品で視聴者をときめかせる数々の大ヒット恋愛映画やドラマで主人公を演じてきた。今回は、都内の大学病院に勤める精神科医で、あることをきっかけに姿を消した愛する人を探し求める繊細な役どころを演じる。誰もが経験する初恋の喪失、恋愛の喜びや痛みを等身大で表現し、切なくも胸打つ姿に注目だ。

 佐藤は「7年前にこの原作を読んだとき、恋とは何か、愛とはどのようなものなのか、恋人との時間の中で、何を手に入れて何を失ったのか、もがき方さえわからぬまま恋愛というものの正体を探し求める藤代に共感しました」「恋愛の正体とは。愛を終わらせない方法とは。皆様にとっての答えを確かめに、劇場に足を運んでいただけたら幸いです」と、佐藤の熱意を感じさせるコメントが届いている(下段に全文掲載)。

 また、佐藤が原作を読んでいたことが、今回の映画化の実現につながっており、原作者の川村も「最初から最後まで映画作りに伴走してくれた佐藤健さんに感謝したいです」とコメントを寄せている。

 長澤は、「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」という言葉だけを残し藤代の前から突然、姿を消してしまう婚約者・坂本弥生を演じる。『コンフィデンスマンJP』シリーズで魅せた多彩な顔や『キングダム』(19年)での壮絶なアクションなど、確かな演技力で圧倒的な支持を得ている長澤が、『50回目のファーストキス』(18年)以来となる本格ラブストーリーを熱演。「この作品は恋愛に悩んだり苦しんだり立ち止まったりする人たちに向けて届けたい映画です。人を愛するということを見つめなおしたくなるような作品になると思います」と手応えを語っている。

 Netflix『舞妓さんちのまかないさん』(23年)、映画『ラストレター』(20年)、そしてアニメーション映画『天気の子』(19年)と、是枝裕和監督、岩井俊二監督、新海誠監督にその才能を見出された森が、本作で藤代が10年前に交際していた初恋の女性・伊予田春役に抜てきされた。

 ドラマ『この恋あたためますか』(21年、TBS)や、現在放送中の『真夏のシンデレラ』(23年、フジテレビ)の天真爛漫な存在とは異なり、本作ではミステリアスで切なさをはらんだ役どころに挑んでいる。また、「人生初の海外仕事」となり、「チェコ、アイスランド、ウユニを旅して、そのどの国もが信じられないくらい美しい表情を見せてくれました。世界を味方につけながら春を演じているように感じて、必死になって頭の中に焼き付けながら毎日を過ごしました」と話していた。

 本作の監督は、米津玄師「Lemon」のミュージックビデオ(MV)を手がけた山田智和。彼にとって長編映画初監督作品となり、「本当に夢のようなキャストが実現しました。真摯(しんし)で最高な表現者であるお三方との時間は刺激的でかけがえのない時間でした」と、海外ロケも敢行した本作を振り返っている。

■主人公・藤代俊役:佐藤健のコメント(全文)

 7年前にこの原作を読んだとき、恋とは何か、愛とはどのようなものなのか、恋人との時間の中で、何を手に入れて何を失ったのか、もがき方さえわからぬまま恋愛というものの正体を探し求める藤代に共感しました。

 今回この撮影を通して、自分も藤代と一緒に少しでもその正体に近づけたらと思いました。

 長澤さんは、誰よりも真摯に、手を抜かずに、愛情を持って作品に向き合う方でした。自分よりも他人を優先してしまうような優しさと脆さを持った、それでいて誰よりも一生懸命に丁寧に生きていく弥生と重なりました。

 森さんとはクランクイン初日からほとんどがアドリブのシーンでしたが、初めて本気で人を好きになり結ばれることの喜びを知り、恋に浮かれ苦しむ藤代を共に作り上げてくれました。彼女の笑顔を見ていると自然と自分は藤代になれました。

 長編初監督の山田監督は、役者と共に悩みながらも芝居について真摯に追及してくださる方で、とても充実した撮影期間を過ごすことができました。

 恋愛の正体とは。愛を終わらせない方法とは。皆様にとっての答えを確かめに、劇場に足を運んでいただけたら幸いです。

■坂本弥生役:長澤まさみのコメント(全文)

 弥生は突然深く愛した藤代を残して、いなくなってしまいます。そこにはきっと不安とか歪みもありつつ、新しい道に踏み込むために思い切った気持ちがあったのかなと思います。

 佐藤さんは初共演でしたが、冷静に役や物語を捉えて演じる方なので安心して撮影できましたし、信頼のおける俳優さんだと思いました。日々、彼に対して信頼感が生まれていき、楽しかったです。

 山田監督は何にも動じない素質を持った監督で、こだわる部分をしっかりと持っていて、監督のセンスや感覚がすごく信頼できました。現場で少しずつ物語を育てていくという感覚がありました。

 この作品は恋愛に悩んだり苦しんだり立ち止まったりする人たちに向けて届けたい映画です。人を愛するということを見つめなおしたくなるような作品になると思います。公開はまだまだ先ですが、楽しみにしていただけたらうれしいです。

■伊予田春役:森七菜のコメント(全文)

 今回、この原作を尊敬する先輩方と演じることができてとても光栄に思っています。春としてこの作品でどんな存在になれるか。佐藤さんや長澤さんに引っ張っていただきながら、撮影期間中毎日考え続けました。

 そして、人生初の海外仕事でチェコ、アイスランド、ウユニを旅して、そのどの国もが信じられないくらい美しい表情を見せてくれました。世界を味方につけながら春を演じているように感じて、必死になって頭の中に焼き付けながら毎日を過ごしました。

 どうやったって過去は変わらないけど、あの時のあの人、今の私のかけら、目の前の貴方に新しく出逢うことができる。そんな体験を皆さんにお届けできる日を心待ちにしています。

■原作:川村元気のコメント(全文)

 『四月になれば彼女は』を読んでくれた佐藤健さんが、熱烈な感想をくれたのはもう7年前でしょうか。彼とはさまざまな仕事をしてきましたが、僕が書いた小説の中で一番好きだと言ってくれました。小説の中の「愛を失わない方法」の問いについて書いた一文について、深く語り合ったのを今でも思い出します。そのときの彼の姿は藤代俊、そのものでした。

 それから七年。時代は大きく変わりましたが、愛や恋の問題は、相変わらずややこしくて、さらに複雑になっているように感じます。今の時代の恋愛映画を作ろうと、佐藤健さんと丁寧に話しながら、映画作りは進んでいきました。

 長澤まさみさんの真摯(しんし)な仕事への向き合い方は、弥生という役に重なることが多いように感じました。真面目に頑張っているはずなのに、どこか生きづらいと感じている人たちに光を与えてくれる、素晴らしい弥生が生まれました。

 森七菜さんは“初恋の記憶”のような存在である春を見事に演じてくれました。世界を巡る彼女の姿に、何度も息をのみました。

 7年かかりましたが、その歳月もこのキャストやスタッフが集まるために必要な時間だったと、今は思っています。最初から最後まで映画作りに伴走してくれた佐藤健さんに感謝したいです。

■監督:山田智和のコメント(全文)

 佐藤健さん、長澤まさみさん、森七菜さん、本当に夢のようなキャストが実現しました。真摯で最高な表現者であるお三方との時間は刺激的でかけがえのない時間でした。

 佐藤健さんは脚本会議の段階から参加頂き、一緒に議論を重ねながら人物像を一緒に作りあげていくという日本映画ではあまり主流ではないやり方にも熱意を持って挑んでいただき、濃密で繊細なお芝居を見事に体現していただきました。

 長澤まさみさんは映画化用に新しく当て書きした役でもあり、「原作小説の先にある新しい要素」を見事に体現して頂き、長澤さん以外では絶対に成立しない、愛おしく純粋なる人間らしさを持った人物を真摯に表現していただきました。

 森七菜さんは、以前ショートフィルムでご一緒し、絶大な信頼を持っていたこともあり、現場では彼女の才能に委ねることが多かったのですが、脚本をゆうに超えて、圧巻の透明感と存在感を見せてくれました。この映画にもたらしてくれたそのコントラストは衝撃的でした。

 お三方と一緒に新しい表現に挑戦できたことを大変誇りに思っております。

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