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松坂桃李&仲里依紗、離婚寸前の夫婦を熱演「失敗に寛容な世の中になってくれたら…」

 宮藤官九郎大石静というヒットメーカーが、脚本を交互に書き継いでいくという新しいスタイルをとり、松坂桃李(34)と仲里依紗(33)が離婚寸前だけどすぐには別れられない夫婦を演じるNetflixシリーズ『離婚しようよ』。政治家の夫を演じる松坂と、俳優の妻を演じる仲が、作品の魅力や互いの印象などを語った。

『離婚しようよ』で初共演した(左から)松坂桃李、仲里依紗 (C)ORICON NewS inc.

『離婚しようよ』で初共演した(左から)松坂桃李、仲里依紗 (C)ORICON NewS inc.

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■初共演の松坂と仲 賀来賢人から「仲さんはぶっ飛んでいる」との事前情報も

 祖父の代から国会議員の家計に生まれ、自身も三世議員として活動している東海林大志(松坂)と、お嫁さんにしたいNo,1として国民的ドラマに出演する人気俳優・黒澤ゆい(仲)の夫婦。世間からは“オシドリ夫婦”として好感度も抜群だが、大志の浮気を週刊誌に報じられ、関係性は一変。すでにお互いの気持ちは冷めきってしまっているものの、それぞれの事情ですぐには離婚することができない夫婦のすれ違いをコミカルかつシリアスに描く。

――数々の作品に出演している同世代のお2人ですが、共演は初めてなんですよね。お互い相手に対してどんな印象を持っていましたか?

松坂:仲さんのお芝居がすごく好きだったので、すごく楽しみでした。

仲:そんな風に思っていらっしゃったんですか? うれしい! 私も松坂さんの作品はたくさん見ていましたし“松坂桃李”という名前を見ただけで、ものすごく安心感がありました。実際その通りで、お芝居がやりやすかったし、本当に楽しい現場でした。

松坂:僕はクランクインする少し前に、賀来賢人くんと撮影で一緒になったんです。そのときに「次、仲さんと共演するんだよ」って言ったら「ぶっ飛んでるよ!」と言われまして(笑)。撮影では、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

松坂桃李 (C)ORICON NewS inc.

松坂桃李 (C)ORICON NewS inc.

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仲:たしかに賀来くんは昔から結構関わり合いがあって、私のいろいろなことを知っているんですよね。でもぶっ飛んでないですからね(笑)。

――お2人とも楽しかったということですが、どんな部分が魅力的でしたか?

松坂:撮影前に夫婦げんかのリハーサルをしたのですが、それだけで楽しかったんですよ。けんかしているのに。演じやすいな〜と感じました。

仲:「松坂さん! ありがとうございます! 私もがんばります!」って感じなんです! うまく伝えられないですね…。一緒にお芝居すればわかるんですけどね…(笑)。

松坂:脚本が宮藤官九郎さんと大石静さんというエッジの効いたお2人なので、一筋縄ではいかないセリフも多くて。「仲さんはこのセリフどういう感じでくるのかな」って思うところで、「なるほど、そういう感じか!」と唸らされることが何度もありました。すごいんですよ、本当に。

仲:恥ずかしいです(笑)。ずっと私で大丈夫かなって思っていたので。私って“お女優”っていうより“YouTuber”みたいな感じじゃないですか。だから…ちょっと心配だったんです。

松坂:全然、そんなことないですよ(笑)。

■宮藤官九郎&大石静という大物脚本家の合作「交換日記のように作られた」

『離婚しようよ』で初共演した(左から)松坂桃李、仲里依紗 (C)ORICON NewS inc.

『離婚しようよ』で初共演した(左から)松坂桃李、仲里依紗 (C)ORICON NewS inc.

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――宮藤さんと大石さんの脚本はいかがでしたか?

松坂:1話ごとにそれぞれが書いているのではなく、合作というところが一番の魅力だと思います。一般的な目線で言うと、大石さんが“恋愛”、宮藤さんだったら“人間ドラマ”みたいな作品イメージがあると思うんですが、それがすごくうまく融合されていて、めちゃくちゃおもしろかったです。

仲:お2人が交換日記みたいな感じで書いたと伺って、とても興味深かったですね。おもしろい脚本を、それ以上に演じなければいけないというプレッシャーを感じつつ、大御所2人の世界観に、私はどのように入っていけばいいのだろうと感じていました。私は俳優ですが、“俳優役”なんて初めてだったし、俳優として劇中でいろいろな役を演じなければいけなくて。それがおもしろくもあり、大変でもありました。

――松坂さんは最近シリアスな役が多かったので、煩悩に抗えない大志はとても新鮮でした。

松坂:宮藤さんも大石さんも過去にお仕事でご一緒させていただいたことがあるのですが、宮藤さんは“童貞の小学生教師役”で、大石さんは“漫画オタクのポンコツ男”と、当時も変化球な役をやらせていただいて(笑)。今回は“煩悩にまみれた男”という濃い役だったので、「僕に期待してくれたのかな?」と思いましたし、その気持ちに応えたいという思いでした。

――どのシーンをどちらが書いているというのは、演じていてわかりましたか?

松坂:それが、プロデューサーさんに現場で確認していたら、最初のころは結構当たったんですが、話が進んでいくと外れるんです。だんだん融合している感じだったのかもしれません(笑)。

仲:(錦戸亮演じる加納)恭二と一緒のシーンは、恋愛パートなので大石さんが書いているんだろうなと思っていました。恭二がミステリアスなので、「……」みたいな間が多いんですよね。

――ゆいはそんな恭二と、大志は女子アナの(織田梨沙さん演じる)三俣桜子と、人には言えない関係になっていきますよね。

松坂:離婚からスタートする物語なのですが、途中で大志はやっぱりゆいちゃんのことが好きなんだなと思う瞬間があるんです。感情としては、すごく複雑な思いをずっと抱えていました。

仲:三俣は私にとって、とても興味深いキャラクターでした。自分を見てほしくて……でも見てくれない。するとそれを踏み台にして、自分のキャリアに結びつけるみたいな。自分の過去はなかったことにして、どんどん強くなっていく女性。こういう女性って多いような気がしますね。見ている分にはおもしろいキャラクターですよね。

松坂:仲さんの「み〜ま〜た〜」という言い方が最高でした(笑)。

■“失敗”に対する接し方が変わってくれたらうれしい

仲里依紗 (C)ORICON NewS inc.

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――離婚前提からスタートする物語でしたが、演じてみてなにか気持ちが変化したことはありましたか?

仲:大志に不倫騒動が出て、めちゃくちゃ叩かれて炎上するじゃないですか。現実世界でもひとつ失敗すると、人生終わりぐらいまで追い詰められちゃうことってあって。でも大志は、失敗しても何度でも頭下げて食らいついていく……そんな姿を観て、少しでも“失敗”に対する接し方が変わっていったらいいなと。そういう世の中になってほしいなと感じました。人間誰だって失敗するじゃないですか。

松坂:確かに大志は不倫して、かなりの傷を負いますよね。たしかに悪いことはしているのですが、この作品を通して、一生消えない傷ではなく、やり直すことに寛容な世の中に、なってくれるといいなと思います。

――常に失敗できないという危機感はあるのですか?

松坂:そうですね。言葉のニュアンスを含めて、発言には気をつけなければいけないという緊張感はあります。でも「失敗しても終わりじゃないんだ」という思いはどこかでも持っていたいなと思います。そうしないとやっぱりきつい部分もありますし。

仲:松坂さんはどこを見ても素晴らしいから大丈夫ですよ。

松坂:そんなことないですから(笑)。

――ポップであり、ハートフルでもある物語ですが、どんな部分を観てほしいですか?

松坂:タイトルがタイトルなので、一瞬「えっ」と思うかもしれませんが、離婚という言葉がネガティブに感じない内容になっているので、ぜひ2人の決断を見守ってほしいです。

仲:何かに向かってがんばっている人の魅力と、それを取り巻くみんなの愛が詰まっている作品です。タイトルに“離婚”というワードが入っているのでネガティブに感じるかもしれませんが、作品を観終わると、このタイトルがネガティブなものに感じなくなるのが、この作品の魅力だと思います。


取材・文/磯部正和
写真/MitsuruYamazaki

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