昨年大みそかの『RIZIN.40』で快勝し、今年も年明け早々から「新団体設立」を発表するなど、格闘技界の話題を集める“最強のMade in JAPAN”こと堀口恭司(32)。ORICON NEWSでは、注目の発表をした直後の堀口を独占インタビュー。大みそかの扇久保博正戦やRIZINとベラトールの対抗戦、春にで予定されている斎藤裕VS平本蓮や牛久純太郎VS朝倉未来、そしてSNSでお互いに対戦表明している朝倉海とフアン・アーチュレッタなどRIZINの話題を中心に、師匠の山本KID徳郁さんとの思い出などさまざまことを聞いた。「ガハハ!」と笑いながら語った、アンソニー・ペティスへの本音は必見。
■インスタの勝利報告にペティスが祝福コメントも…「自分はペティスが勝ってもコメントしない(笑)」
――少し時間が経ちましたが、改めて昨年大みそかの『RIZIN.40』での扇久保博正戦の勝利、おめでとうございます。今回は3ラウンド判定勝ちでしたが、堀口選手にとって、KOや一本勝ちと、判定勝ちでは満足度は違うものですか?
やっぱり違います。ちゃんとKO取れたらよりうれしさも増すし、格闘技の面白さが観客にもっと伝わるので。今回もKOを狙ってパンチもけっこう入ったんですけど、扇久保選手がすごく打たれ強くて、なかなかフィニッシュまではいけなかったなって感じです。
――扇久保選手のタフさは予想通り?
はい、なかなかKOは厳しいんじゃないかなと思っていて、でもパンチがしっかり入ったので倒れるかなと思ったんですけど、なかなか厳しかったですね。
――逆に堀口選手は、あまり扇久保選手の攻撃は受けていない?
少し当たって顔が青くはなりましたけど、それぐらいです。
――勝利報告のインスタには、所属ジム(ATT)の選手から祝福コメントが寄せられていましたが、2021年12月に対戦したセルジオ・ペティスからもコメントがありました。
はい、絶対フォローバックしないですけど(笑)。なんて言うか、仲良くする相手じゃないなと思っていて。この業種で仲良くすると情が出ちゃって戦いにくくなるんで、自分はあんまりファイターの友だちは作らないようにしています。
――日本だと練習場所が限られていて、ジム内で選手同士の交流が生まれやすいですよね。
そういう部分でも、性格的に自分は日本を出てよかったなと思いますし、自分はペティスが勝ってもインスタにはコメントしないです(笑)。
――今回の試合では、扇久保選手が「カーフキックが効いた」と話していましたが、堀口選手のカーフキックは特別なオリジナリティがあるのでしょうか?
そんなに他の選手のカーフキックを研究してないんですけど、ぜんぶの攻撃の入り方が似ていているので、パンチとカーフキックの見分けがつかないと思います。扇久保博正選手もそう言っていましたが、パンチが来ると思ったらキックが来てるという感じですね。
――ベラトールのtwitterでは、ホリグチ選手が左フックを練習してるシーンと、実際に試合で左フックを当てるシーンの動画を合わせて公開していましたが、この左フックを合わせる練習もしていた?
そうですね。カウンター合わせるのはけっこう得意で、いろんなカウンターの合わせ方を練習していましたが、あの動画でやってた練習のフックと試合で出したフックは、ぜんぜん違うパンチなんです。ただ、どちらも練習していた技なので、準備してきたことが計画通りにできました。
■ケージとリング、両方で戦う堀口恭司が考える「それぞれに合わせた戦い方」
――今回のRIZINとベラトールの対抗戦は全5試合ありましたが、他の4試合はご覧になりましたか?
自分の前の試合はアップしていてあまり見ていないですが、自分のあとのクレベル・コイケ対パトリシオ・ピットブルと、ホベルト・サトシ・ソウザ対AJ・マッキーの2試合は見ました。どちらの試合も内容的には「ん?」って感じるところがあって。ベラトールの選手がけっこう“安パイ”な戦い方をしていて、もっと自分から攻めないのかなって感じました。
――普段のベラトールだと、ピットブルもマッキーももっとアグレッシブな試合をしていますか?
そうですね。今回は2人とも対戦相手が本当に寝技に特化した選手なので、そうならざるを得なかったんでしょうね。クレベル選手とサトシ選手が普段の戦い方をさせなかった、とも言えます。
――ベラトールの全勝という結果は、試合前のインタビューで伺った予想通りでした。
予想通りですけど、想像していたよりも接戦だったと思いました。判定がどっちに転んでもおかしくない試合もあったし、余裕でベラトール全勝っていう感じではなかったです。少し時期を空けてもう一度やったら、わからない。ただ今回は、ベラトールの選手が慣れていないリングでの試合ということも影響していると思います。
――堀口選手は何度もリングでの試合を経験していたので、問題なかった?
でも、KOが取れそうな時に扇久保選手がロープからちょっと出てしまい、パウンドを打ちそびれたところもあって。たぶんケージだったらそこで終わっていたと思うので、ちょっとやりにくさはありました。
――堀口選手もリングよりケージのほうが戦いやすい?
そうですね。ケージのほうがちょっと広いし、追い詰めた時に壁になって相手が逃げられないのでやりやすいです。対抗戦もケージだったら、もっとベラトール勢が圧勝していた可能性もあります。
――RIZINはLANDMARKでケージを導入していますが、もっとケージの大会を増やすべきだと思いますか?
うーん、でもリングっていうのは日本の良さだから、それを死守してるんだと思いますけど、なんとも言えないです。ただ、間違いなく選手からしたら、ケージの方がストップもかからないし、やりやすいですよね。
――リングだとロープの隙間があり、立ちの組み合いで手を回せるスペースがあるので、グラップラーにはリングが有利という意見があります。
そう思うじゃないですか。でも、そんなことはなくて、際(きわ)のケージが壁になって足が下げられないので、組み技はケージのほうがやりやすいんです。際がロープだと変に体が出ちゃって、引っ張っても取れないので。ストライカーはどっちかというと、リングの方がいいかもしれない。コーナーにうまく詰められたら、前に出ちゃえばいいだけですから。それぞれの良さを生かす選手もいるし、リングとケージのそれぞれに合わせた戦い方が必要ですね。
――堀口選手はどちらでも戦って、大変ですね。
自分はやることがほとんど変わらないので、あんまり気にしてないです。ただ、最後のフィニッシュはやっぱやりにくかったので、今度はどうしようとか考えています。
――今回の試合は、ファンから見たら堀口選手の完勝に見えましたが、反省すべき点はあるのでしょうか?
もちろんあります。やっぱり極められてないし、極めたとしても「ここ良くなかったよね。ああだったよね」っていうのは、(コーチの)マイク・ブラウンと話し合っています。
――これまで何試合も戦っていますが、反省無しで満足した試合はありますか?
どうしても何ヶ所はミスが出てくるので、満点っていうのはないですね。(2018年5月『RIZIN.10』の)イアン・マッコール戦は、1〜2発ぐらいで終わったので、反省がなかった試合は、それくらいじゃないかな。
■斎藤裕VS平本蓮は「本当にいいカード」朝倉海とアーチュレッタの試合実現にも期待
――試合後の会見で、RIZINの榊原信行CEOから「恭司、お前はこっちサイドだろ」と言われたと明かしていました。まだ次の予定は発表されてないですが、また対抗戦があり、「次はRIZIN軍で頼む」と言われたら?
契約の問題があるので、ちょっと難しいですよね。まあでも、ベラトールで出ようがRIZINで出ようが、どっちにしろ格闘技は盛り上がるんじゃないかな。どちらで出るということより、自分がそこにいることに意味があるんじゃないかなと思っているので。
――今回は試合順が後ろから3試合目で、メインが定位置の堀口選手にしてはちょっと早かったですが、試合順は気にしますか?
試合順とかそういう細かいことは気にしないです。やることはやる、やらないものはやらない、もうはっきりしてるので、メインだろうと真ん中の方だろうと関係ない。ただ、メインだと待ち時間が長いのですが、今回はベラトール側の要望もあって入時間が遅くなったので、それも良かったです。
――『RIZIN.40』の中で、今年の春の試合として斎藤裕VS平本連と、朝倉未来VS牛久絢太郎という2試合が発表されました。堀口選手とは階級が異なる試合ですが、印象を教えていただけますか。
どちらも楽しみですよね。平本くんはだんだんタックルの切り方とかわかってきて、キックボクシングで培った打撃もすごくうまい。相手の斎藤選手はすごく寝技がうまくて、打撃もセオリーにないような打撃を打つじゃないですか。総合の選手としては本当に日本のトップどころなので、平本選手が斎藤選手のタックルや寝技に対応できるのか。本当にいいカードだと思いますね。もう一つの試合も、牛久選手が立ち技も寝技も両方できる選手なので、こっちも楽しみです。
――堀口選手と2度対戦した朝倉海選手が、今回の対抗戦に出場したフアン・アーチュレッタ選手とSNSでお互いに対戦表明をして盛り上がっています。この試合も実現したら盛り上がりそうですね。
すごい面白い試合になるんじゃないですかね。海くんは強烈な打撃で1発があるし、アーチレットも1発があってなんでもできる。どっちが強いのかなっていう単純に面白そうですよね。今回の対抗戦でアーチュレッタの名前が日本でも広がったし、入場も面白いので日本で実現したら盛り上がると思います。
――朝倉海選手は拳のケガで1年以上も試合をしていません。堀口選手も2019年に膝の大ケガをされて、長期のリハビリを経て復活されましたが、長期の休みは格闘家にどのような影響を与えるのでしょうか?
うーん、それは人によっても違うと思いますけど。自分はずっときついトレーニングしてて、膝がぶっ壊れて、まあいい休暇だなと捉えて休んでいたので、焦ることもなくしっかり休めました。「ちゃんと休む」って決めて、焦らずポジティブに考えればいい方向に進むんじゃないかな。マイナスに捉えても全く意味がないです! マイナスをプラスに変えられるマインドでいられると、成功するんじゃないかなと思っています。
■師匠・KIDさんとの思い出「言葉を聞くだけで、すごい自信につながっていました」
――先日発表された『新団体設立』構想で、「若い人たちに夢を持ってもらいたい」という理念は、堀口選手の師匠である山本KID徳郁さんの目指していた思いと重なっていると感じました。
自分がKIDさんのジムに入門した時のKIDさんの年齢と同世代になり、下の世代を育てたいという気持ちがわかってきました。KIDさんにこの新団体の話をしたら、絶対に「いいじゃん!」って言ってくれると思います。
――今でも覚えているKIDさんの姿や言葉ってありますか?
KRAZY BEEで練習していた時、スパーリング後にKIDさんに「自分の動きはどうでした?」って聞きに行くと、「全然いいじゃん。ちょっとだけこうした方がいいよ」って、本当にちょっとしたアドバイスだけで、大体「いいじゃん」しか言わないんです(笑)。具体的に聞くとちゃんと細かく教えてくれるんですけど、基本的には「いいよ、いいじゃん」で。でも、その言葉を聞いて「良かったんだ」「自分は大丈夫なんだ」って、すごい自信につながっていました。
――KRAZY BEEは広くてトレーニング機材も豊富で、当時では日本の最先端のジムでした。そして現在の堀口選手は世界の最先端ジムであるATTで練習されています。現役バリバリのKIDさんがATTで練習していたら、どうなっていたでしょうね。
KIDさんはもともとの身体能力がとんでもないし、筋肉の付き方も普通の人とぜんぜん違うから、ATTで練習していたら間違いなく世界トップ選手になってましたよ。あの体型で70キロの階級で闘って活躍してましたから、適正階級だったらどんだけすごかったんだろうって想像しちゃいますね。
○堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)
RIZIN、Bellatorの二大タイトル同時制覇という偉業を成し遂げた史上最強の日本人ファイター。2010年に修斗でプロデビューし、13年からUFCに参戦。17年にRIZINと契約し、18年大みそかにRIZINバンタム級、翌19年6月にBellatorバンタム級の王座を獲得した。19年11月に負傷により両タイトルを返上。20年大みそかの朝倉海戦で王座を奪還した。現在はRIZINとBellatorの両団体で活躍中。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
■インスタの勝利報告にペティスが祝福コメントも…「自分はペティスが勝ってもコメントしない(笑)」
――少し時間が経ちましたが、改めて昨年大みそかの『RIZIN.40』での扇久保博正戦の勝利、おめでとうございます。今回は3ラウンド判定勝ちでしたが、堀口選手にとって、KOや一本勝ちと、判定勝ちでは満足度は違うものですか?
やっぱり違います。ちゃんとKO取れたらよりうれしさも増すし、格闘技の面白さが観客にもっと伝わるので。今回もKOを狙ってパンチもけっこう入ったんですけど、扇久保選手がすごく打たれ強くて、なかなかフィニッシュまではいけなかったなって感じです。
――扇久保選手のタフさは予想通り?
はい、なかなかKOは厳しいんじゃないかなと思っていて、でもパンチがしっかり入ったので倒れるかなと思ったんですけど、なかなか厳しかったですね。
――逆に堀口選手は、あまり扇久保選手の攻撃は受けていない?
少し当たって顔が青くはなりましたけど、それぐらいです。
――勝利報告のインスタには、所属ジム(ATT)の選手から祝福コメントが寄せられていましたが、2021年12月に対戦したセルジオ・ペティスからもコメントがありました。
はい、絶対フォローバックしないですけど(笑)。なんて言うか、仲良くする相手じゃないなと思っていて。この業種で仲良くすると情が出ちゃって戦いにくくなるんで、自分はあんまりファイターの友だちは作らないようにしています。
――日本だと練習場所が限られていて、ジム内で選手同士の交流が生まれやすいですよね。
そういう部分でも、性格的に自分は日本を出てよかったなと思いますし、自分はペティスが勝ってもインスタにはコメントしないです(笑)。
――今回の試合では、扇久保選手が「カーフキックが効いた」と話していましたが、堀口選手のカーフキックは特別なオリジナリティがあるのでしょうか?
そんなに他の選手のカーフキックを研究してないんですけど、ぜんぶの攻撃の入り方が似ていているので、パンチとカーフキックの見分けがつかないと思います。扇久保博正選手もそう言っていましたが、パンチが来ると思ったらキックが来てるという感じですね。
――ベラトールのtwitterでは、ホリグチ選手が左フックを練習してるシーンと、実際に試合で左フックを当てるシーンの動画を合わせて公開していましたが、この左フックを合わせる練習もしていた?
そうですね。カウンター合わせるのはけっこう得意で、いろんなカウンターの合わせ方を練習していましたが、あの動画でやってた練習のフックと試合で出したフックは、ぜんぜん違うパンチなんです。ただ、どちらも練習していた技なので、準備してきたことが計画通りにできました。
――今回のRIZINとベラトールの対抗戦は全5試合ありましたが、他の4試合はご覧になりましたか?
自分の前の試合はアップしていてあまり見ていないですが、自分のあとのクレベル・コイケ対パトリシオ・ピットブルと、ホベルト・サトシ・ソウザ対AJ・マッキーの2試合は見ました。どちらの試合も内容的には「ん?」って感じるところがあって。ベラトールの選手がけっこう“安パイ”な戦い方をしていて、もっと自分から攻めないのかなって感じました。
――普段のベラトールだと、ピットブルもマッキーももっとアグレッシブな試合をしていますか?
そうですね。今回は2人とも対戦相手が本当に寝技に特化した選手なので、そうならざるを得なかったんでしょうね。クレベル選手とサトシ選手が普段の戦い方をさせなかった、とも言えます。
――ベラトールの全勝という結果は、試合前のインタビューで伺った予想通りでした。
予想通りですけど、想像していたよりも接戦だったと思いました。判定がどっちに転んでもおかしくない試合もあったし、余裕でベラトール全勝っていう感じではなかったです。少し時期を空けてもう一度やったら、わからない。ただ今回は、ベラトールの選手が慣れていないリングでの試合ということも影響していると思います。
――堀口選手は何度もリングでの試合を経験していたので、問題なかった?
でも、KOが取れそうな時に扇久保選手がロープからちょっと出てしまい、パウンドを打ちそびれたところもあって。たぶんケージだったらそこで終わっていたと思うので、ちょっとやりにくさはありました。
――堀口選手もリングよりケージのほうが戦いやすい?
そうですね。ケージのほうがちょっと広いし、追い詰めた時に壁になって相手が逃げられないのでやりやすいです。対抗戦もケージだったら、もっとベラトール勢が圧勝していた可能性もあります。
――RIZINはLANDMARKでケージを導入していますが、もっとケージの大会を増やすべきだと思いますか?
うーん、でもリングっていうのは日本の良さだから、それを死守してるんだと思いますけど、なんとも言えないです。ただ、間違いなく選手からしたら、ケージの方がストップもかからないし、やりやすいですよね。
――リングだとロープの隙間があり、立ちの組み合いで手を回せるスペースがあるので、グラップラーにはリングが有利という意見があります。
そう思うじゃないですか。でも、そんなことはなくて、際(きわ)のケージが壁になって足が下げられないので、組み技はケージのほうがやりやすいんです。際がロープだと変に体が出ちゃって、引っ張っても取れないので。ストライカーはどっちかというと、リングの方がいいかもしれない。コーナーにうまく詰められたら、前に出ちゃえばいいだけですから。それぞれの良さを生かす選手もいるし、リングとケージのそれぞれに合わせた戦い方が必要ですね。
――堀口選手はどちらでも戦って、大変ですね。
自分はやることがほとんど変わらないので、あんまり気にしてないです。ただ、最後のフィニッシュはやっぱやりにくかったので、今度はどうしようとか考えています。
――今回の試合は、ファンから見たら堀口選手の完勝に見えましたが、反省すべき点はあるのでしょうか?
もちろんあります。やっぱり極められてないし、極めたとしても「ここ良くなかったよね。ああだったよね」っていうのは、(コーチの)マイク・ブラウンと話し合っています。
――これまで何試合も戦っていますが、反省無しで満足した試合はありますか?
どうしても何ヶ所はミスが出てくるので、満点っていうのはないですね。(2018年5月『RIZIN.10』の)イアン・マッコール戦は、1〜2発ぐらいで終わったので、反省がなかった試合は、それくらいじゃないかな。
■斎藤裕VS平本蓮は「本当にいいカード」朝倉海とアーチュレッタの試合実現にも期待
――試合後の会見で、RIZINの榊原信行CEOから「恭司、お前はこっちサイドだろ」と言われたと明かしていました。まだ次の予定は発表されてないですが、また対抗戦があり、「次はRIZIN軍で頼む」と言われたら?
契約の問題があるので、ちょっと難しいですよね。まあでも、ベラトールで出ようがRIZINで出ようが、どっちにしろ格闘技は盛り上がるんじゃないかな。どちらで出るということより、自分がそこにいることに意味があるんじゃないかなと思っているので。
――今回は試合順が後ろから3試合目で、メインが定位置の堀口選手にしてはちょっと早かったですが、試合順は気にしますか?
試合順とかそういう細かいことは気にしないです。やることはやる、やらないものはやらない、もうはっきりしてるので、メインだろうと真ん中の方だろうと関係ない。ただ、メインだと待ち時間が長いのですが、今回はベラトール側の要望もあって入時間が遅くなったので、それも良かったです。
――『RIZIN.40』の中で、今年の春の試合として斎藤裕VS平本連と、朝倉未来VS牛久絢太郎という2試合が発表されました。堀口選手とは階級が異なる試合ですが、印象を教えていただけますか。
どちらも楽しみですよね。平本くんはだんだんタックルの切り方とかわかってきて、キックボクシングで培った打撃もすごくうまい。相手の斎藤選手はすごく寝技がうまくて、打撃もセオリーにないような打撃を打つじゃないですか。総合の選手としては本当に日本のトップどころなので、平本選手が斎藤選手のタックルや寝技に対応できるのか。本当にいいカードだと思いますね。もう一つの試合も、牛久選手が立ち技も寝技も両方できる選手なので、こっちも楽しみです。
――堀口選手と2度対戦した朝倉海選手が、今回の対抗戦に出場したフアン・アーチュレッタ選手とSNSでお互いに対戦表明をして盛り上がっています。この試合も実現したら盛り上がりそうですね。
すごい面白い試合になるんじゃないですかね。海くんは強烈な打撃で1発があるし、アーチレットも1発があってなんでもできる。どっちが強いのかなっていう単純に面白そうですよね。今回の対抗戦でアーチュレッタの名前が日本でも広がったし、入場も面白いので日本で実現したら盛り上がると思います。
――朝倉海選手は拳のケガで1年以上も試合をしていません。堀口選手も2019年に膝の大ケガをされて、長期のリハビリを経て復活されましたが、長期の休みは格闘家にどのような影響を与えるのでしょうか?
うーん、それは人によっても違うと思いますけど。自分はずっときついトレーニングしてて、膝がぶっ壊れて、まあいい休暇だなと捉えて休んでいたので、焦ることもなくしっかり休めました。「ちゃんと休む」って決めて、焦らずポジティブに考えればいい方向に進むんじゃないかな。マイナスに捉えても全く意味がないです! マイナスをプラスに変えられるマインドでいられると、成功するんじゃないかなと思っています。
■師匠・KIDさんとの思い出「言葉を聞くだけで、すごい自信につながっていました」
――先日発表された『新団体設立』構想で、「若い人たちに夢を持ってもらいたい」という理念は、堀口選手の師匠である山本KID徳郁さんの目指していた思いと重なっていると感じました。
自分がKIDさんのジムに入門した時のKIDさんの年齢と同世代になり、下の世代を育てたいという気持ちがわかってきました。KIDさんにこの新団体の話をしたら、絶対に「いいじゃん!」って言ってくれると思います。
――今でも覚えているKIDさんの姿や言葉ってありますか?
KRAZY BEEで練習していた時、スパーリング後にKIDさんに「自分の動きはどうでした?」って聞きに行くと、「全然いいじゃん。ちょっとだけこうした方がいいよ」って、本当にちょっとしたアドバイスだけで、大体「いいじゃん」しか言わないんです(笑)。具体的に聞くとちゃんと細かく教えてくれるんですけど、基本的には「いいよ、いいじゃん」で。でも、その言葉を聞いて「良かったんだ」「自分は大丈夫なんだ」って、すごい自信につながっていました。
――KRAZY BEEは広くてトレーニング機材も豊富で、当時では日本の最先端のジムでした。そして現在の堀口選手は世界の最先端ジムであるATTで練習されています。現役バリバリのKIDさんがATTで練習していたら、どうなっていたでしょうね。
KIDさんはもともとの身体能力がとんでもないし、筋肉の付き方も普通の人とぜんぜん違うから、ATTで練習していたら間違いなく世界トップ選手になってましたよ。あの体型で70キロの階級で闘って活躍してましたから、適正階級だったらどんだけすごかったんだろうって想像しちゃいますね。
○堀口恭司(ほりぐち・きょうじ)
RIZIN、Bellatorの二大タイトル同時制覇という偉業を成し遂げた史上最強の日本人ファイター。2010年に修斗でプロデビューし、13年からUFCに参戦。17年にRIZINと契約し、18年大みそかにRIZINバンタム級、翌19年6月にBellatorバンタム級の王座を獲得した。19年11月に負傷により両タイトルを返上。20年大みそかの朝倉海戦で王座を奪還した。現在はRIZINとBellatorの両団体で活躍中。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
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2023/01/14