ソニー・ピクチャーズによる『ヴェノム』、『スパイダーマン』に続くマーベル原作の映画『モービウス』(4月1日、日米同時公開)より、主人公の天才医師マイケル・モービウス(ジャレッド・レト)と同じ病に苦しみ、同じ病棟で兄弟のように育った親友のマイロを演じる英国人俳優マット・スミスのインタビューを紹介する。
本作は、マーベル・コミックではスパイダーマンの宿敵として知られる、モービウスを主人公とした作品。天才医師マイケル・モービウスは、幼い頃から血液の難病を患っていた。同じ病に苦しむ親友のマイロのためにも、一日も早く、治療法を見つけ出したいという強い思いから、マイケルは実験的な治療を自らに施す。それはコウモリの血清を投与するという危険すぎる治療法だった。
結果、彼の身体は激変。全身から力がみなぎり隆起した筋肉で覆われ、超人的なスピードと飛行能力、さらには周囲の状況を瞬時に感知するレーダー能力を手にする。しかしその代償は、抑えきれない<血への渇望>だった。まるで血に飢えたコウモリのように、自らをコントロールするために人工血液を飲み、薄れゆく人間としての意識を保つマイケルの前に、生きるためにその血清を投与してほしいとマイロが現れる。懇願するマイロを「危険すぎる、人間ではいられなくなる」と拒み続けるマイケル。しかし、NYの街では、次々と全身の血が抜かれた殺人事件が頻発して――。
■ジャレッド・レトと「スリリングな」共演
マット・スミスは、1963年からイギリスBBCで放映されている世界最長のSFテレビドラマシリーズ『ドクター・フー』の11代目ドクター・フー役で知られ、Netflixシリーズ『ザ・クラウン』ではフィリップ殿下を演じて、プライムタイム・エミー賞にノミネートされた。『モービウス』で演じたマイロ役も、彼の代表作の一つに加わりそうだ。
「マイロとマイケル・モービウスは、映画の序盤では、兄弟のような関係にあるんだ」と、スミスは語り始める。「嫌味なほど裕福なマイロは、自分たちの病気の治療法を見つけようとしているマイケル・モービウスの研究に資金を提供している。マイロはかなりの変わり者で、できる限り豪奢な暮らしをしようとしている裕福な英国人なんだ」とキャラクターを説明した。
極めて珍しい不治の血液疾患によって、徐々に命を蝕まれているマイロとモービウスは、ニューヨークで暮らしている。やがてモービウスが、その病気を治せるのではないかと、コウモリの血清を自らに投与するという過激な実験を行う。その実験が成功したことをマイロが知ると、同じ境遇を分かり合える親友だったふたりの関係がそれまでとは別の方向に向かっていくことになる。
「ダニエル・エスピノーサ監督と仕事ができてすごくうれしかった」とスミスは言う。「彼はすごく魅力的な監督だ。また、才能豊かな役者であるジャレッドと共演できたことも最高だった。こういう映画で彼のようなクオリティの(役者)を見られるというのは、すごく興味深いと思ったよ」と撮影を振り返った。
オスカー俳優のレトの仕事ぶりが、自身の演技にも影響を与えた、とスミスは言う。「彼の仕事のやり方は、僕が喜んで入り込みたいと思うものだった。撮影現場でのジャレッドと僕が交わしたのは、それぞれのキャラクターとして何か意味のある会話だけだった。なかなかスリリングな仕事の仕方だった」。
また、「ダニエルは、僕らがアドリブすることを後押ししてくれたし、他にもいろいろな要素をもたらしてくれた。これほど大規模な映画で、ジャレッドをはじめ、ほかの役者たちと即興で演じるのは最高だった」と、話す。
今回の役柄は、身体面でも多くを求められるものだったとスミスは言う。「スタントやファイトシーンがたくさんあったし、何度も空中を飛んだ。どれもすごくエキサイティングだった。大変ではあるけれど、仕事でこんなことができるのは最高だよ」
役作りのため、珍しい血液疾患がマイロの動きにどのような影響を与えるか、ということをスミスはムーヴメント・コーチと共に追究した。「ムーヴメント・コーチとの仕事はすごく面白かった。マイロの身体に何が起きているのか、彼の身体がどう動くのかを、具体的に理解しようとすることが面白かった。 いろいろな姿勢を検討して、痛みが彼にどんな影響を与えているかを考えたんだ」。
モービウスとマイロの世界が、コミックブック映画の世界に新鮮でエキサイティングなものをもたらすことに、何よりも一番ワクワクした、とスミスは言う。「これまでみんなが見たことのない世界に生きるキャラクターたちが登場する、そんな映画に出演できることは滅多にない。マイケル・モービウスを演じるジャレッドを間近で体験できたことがすごくエキサイティングだったし、アドリアのことも大好きだ。この『モービウス』で僕らは新しい境地を開いていると思うよ」と、充実感をにじませている。
本作は、マーベル・コミックではスパイダーマンの宿敵として知られる、モービウスを主人公とした作品。天才医師マイケル・モービウスは、幼い頃から血液の難病を患っていた。同じ病に苦しむ親友のマイロのためにも、一日も早く、治療法を見つけ出したいという強い思いから、マイケルは実験的な治療を自らに施す。それはコウモリの血清を投与するという危険すぎる治療法だった。
結果、彼の身体は激変。全身から力がみなぎり隆起した筋肉で覆われ、超人的なスピードと飛行能力、さらには周囲の状況を瞬時に感知するレーダー能力を手にする。しかしその代償は、抑えきれない<血への渇望>だった。まるで血に飢えたコウモリのように、自らをコントロールするために人工血液を飲み、薄れゆく人間としての意識を保つマイケルの前に、生きるためにその血清を投与してほしいとマイロが現れる。懇願するマイロを「危険すぎる、人間ではいられなくなる」と拒み続けるマイケル。しかし、NYの街では、次々と全身の血が抜かれた殺人事件が頻発して――。
■ジャレッド・レトと「スリリングな」共演
マット・スミスは、1963年からイギリスBBCで放映されている世界最長のSFテレビドラマシリーズ『ドクター・フー』の11代目ドクター・フー役で知られ、Netflixシリーズ『ザ・クラウン』ではフィリップ殿下を演じて、プライムタイム・エミー賞にノミネートされた。『モービウス』で演じたマイロ役も、彼の代表作の一つに加わりそうだ。
「マイロとマイケル・モービウスは、映画の序盤では、兄弟のような関係にあるんだ」と、スミスは語り始める。「嫌味なほど裕福なマイロは、自分たちの病気の治療法を見つけようとしているマイケル・モービウスの研究に資金を提供している。マイロはかなりの変わり者で、できる限り豪奢な暮らしをしようとしている裕福な英国人なんだ」とキャラクターを説明した。
極めて珍しい不治の血液疾患によって、徐々に命を蝕まれているマイロとモービウスは、ニューヨークで暮らしている。やがてモービウスが、その病気を治せるのではないかと、コウモリの血清を自らに投与するという過激な実験を行う。その実験が成功したことをマイロが知ると、同じ境遇を分かり合える親友だったふたりの関係がそれまでとは別の方向に向かっていくことになる。
「ダニエル・エスピノーサ監督と仕事ができてすごくうれしかった」とスミスは言う。「彼はすごく魅力的な監督だ。また、才能豊かな役者であるジャレッドと共演できたことも最高だった。こういう映画で彼のようなクオリティの(役者)を見られるというのは、すごく興味深いと思ったよ」と撮影を振り返った。
オスカー俳優のレトの仕事ぶりが、自身の演技にも影響を与えた、とスミスは言う。「彼の仕事のやり方は、僕が喜んで入り込みたいと思うものだった。撮影現場でのジャレッドと僕が交わしたのは、それぞれのキャラクターとして何か意味のある会話だけだった。なかなかスリリングな仕事の仕方だった」。
また、「ダニエルは、僕らがアドリブすることを後押ししてくれたし、他にもいろいろな要素をもたらしてくれた。これほど大規模な映画で、ジャレッドをはじめ、ほかの役者たちと即興で演じるのは最高だった」と、話す。
今回の役柄は、身体面でも多くを求められるものだったとスミスは言う。「スタントやファイトシーンがたくさんあったし、何度も空中を飛んだ。どれもすごくエキサイティングだった。大変ではあるけれど、仕事でこんなことができるのは最高だよ」
役作りのため、珍しい血液疾患がマイロの動きにどのような影響を与えるか、ということをスミスはムーヴメント・コーチと共に追究した。「ムーヴメント・コーチとの仕事はすごく面白かった。マイロの身体に何が起きているのか、彼の身体がどう動くのかを、具体的に理解しようとすることが面白かった。 いろいろな姿勢を検討して、痛みが彼にどんな影響を与えているかを考えたんだ」。
モービウスとマイロの世界が、コミックブック映画の世界に新鮮でエキサイティングなものをもたらすことに、何よりも一番ワクワクした、とスミスは言う。「これまでみんなが見たことのない世界に生きるキャラクターたちが登場する、そんな映画に出演できることは滅多にない。マイケル・モービウスを演じるジャレッドを間近で体験できたことがすごくエキサイティングだったし、アドリアのことも大好きだ。この『モービウス』で僕らは新しい境地を開いていると思うよ」と、充実感をにじませている。
このニュースの流れをチェック
- 1. マーベル映画『モービウス』予告編で意味深発言「俺はヴェノムだ」
- 2. 『ヴェノム』、『スパイダーマン』に続くマーベル映画『モービウス』4・1“日米”同時公開
- 3. マーベル映画『モービウス』主要キャラクターが勢ぞろいした海外版ポスター
- 4. マーベル映画『モービウス』バルチャーが登場する最新予告映像
- 5. 歌い手Adoのイメージディレクター・ORIHARA描き下ろし『モービウス』アート
- 6. 中村悠一、キャプテン・アメリカからモービウスへ 吹替版に杉田智和、小林ゆうら決定
- 7. ピアノ演奏者はDISH//橘柊生、映画『モービウス』15秒予告「エリーゼのために」
- 8. 『モービウス』マイロ役のマット・スミス「僕らは新しい境地を開いていると思う」
- 9. ジャレッド・レトが『モービウス』の秘密を暴露「マルチバースの扉が開き、ヴィランが集結」
コメントする・見る
2022/03/20