体操男子で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪で個人総合2連覇した内村航平(33)が12日、東京体育館で最後の大会『KOHEI UCHIMURA THE FINAL』を開催。昨年に引退していた白井健三さん(25)も登場し、4つの“シライ”を成功させた。大会後に行われた会見にも出席し、技に込めた思いを語った。 引退し、指導者の道へ進んでいた白井さんだったが、この日の大会では床と跳馬で、あわせて4つのシライを成功させた。白井さんは「きっと航平さんからの依頼じゃなかったら諦めていた」と明かす。「そんなに練習する時間も取れない。声をかけていただいて、うれしかったというのもあるんですけど、絶対に指導と自分の体を動かす割合を逆転させてはならなかった。立場上もそうですし、自分が1番やりたいことはコーチング。そこのバランスを取るのが難しかった。『無理だな』と何回も思った」と振り返る。
2022/03/12