村上春樹の短編を、西島秀俊主演で映画化した濱口竜介監督『ドライブ・マ
イ・カー』(公開中)が、現地時間8日に行われた「第94回アカデミー賞」ノミネーション発表にて、作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門に選出。これを受け、ベルリン国際映画祭参加のため、渡独中の濱口竜介監督9日、オンラインにて会見し、「率直に大変驚いています」と現在の心境を語った。
濱口監督は「ベルリン国際映画祭参加のために乗っていた飛行機を降りたら、米アカデミー賞に4部門ノミネートされていて、心の底から驚きました」と、ノミネーション結果を知った時の様子を伝えた。
「作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞へのノミネート、信じられないような気持ちで未だにいます。ただ、確実に言えるのは原作者・村上春樹さんの物語が持つ普遍性がこの評価の根底にはある、ということです。心から愛する誰かを失ったとしても人生は続いていく。その人生は苛酷だけれど、ほんのひとつまみの希望もないわけではありません。ただ、この物語世界を身体化し、具現化する俳優たちの負担は計り知れないものがあったと思います。西島秀俊さんをはじめとする役者の皆さんの誠実な役への取り組みにも、この場を借りて敬意と感謝を表したいと思います」と語った。
さらに、「このノミネートがきっかけで俳優陣の素晴らしい演技、そしてそれを支えたスタッフたちの仕事がより多くの観客の目に触れることを願っています」と、世界中の映画ファンが本作を知るまたとない機会を得たことを喜んでいた。
濱口監督とともに脚色賞にノミネートされた大江崇允氏は「一番に思い出したのは、濱口竜介監督、山本晃久プロデューサーと初めて3人で飲んだ夜でした。その時、おそらく今日を想像した人はいませんでした。まさかこんなに遠くまで縁がつながるものかと、映画の持つ力に本当に驚きました。この賞も、これまで同様スタッフ全員のものだと思います。そのスタッフ一人一人と繋がれたことが僕の一番の幸運です」とコメント。
山本晃久プロデューサーは「我々映画人の多くが、子どもの頃に初めて観たのはアメリカの映画だと答えるでしょう。わたしもその一人でした。物語はドラマチックで、映像や音は迫力と躍動感に満ち、俳優たちはみな魅力的でした。世界中に影響を及ぼした映画史を持つアメリカは、まさに映画の王国です。そんな国の最高峰である米国アカデミー賞でノミネーションを果たせたことは、まさに夢のような出来事としか言いようがありません。濱口竜介監督、そして一緒に映画をつくりあげた素晴らしい仲間たちと共に、『ドライブ・マイ・カー』を選んでくださったアカデミー会員の皆さんへ、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本作を選んでくださり、本当にありがとうございました」と、感謝に堪えない様子だ。
米アカデミー賞で日本映画が作品賞、脚色賞へノミネートされたのは、それぞれ史上初の快挙。監督賞へのノミネートと、日本映画が複数の部門にノミネートされるのは、1986年(第58回)の黒澤明監督作『乱』以来。国際長編映画賞(旧称:外国語映画賞)へのノミネートは、2019年(第91回)アカデミー賞での是枝裕和監督作『万引き家族』以来で、受賞すれば2009年(第81回)滝田洋二郎監督『おくりびと』以来となる。
同映画は、村上春樹による同名短編小説を原作に、チェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」、サミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」という時代を超えて愛されてきた演劇要素を大胆に取り入れ、西島演じる妻を亡くした舞台俳優で演出家の主人公・家福が、演劇祭のため訪れた広島で運転手の女性・みさき(三浦透子)と出会い、自身の悲しみを見つめ直す姿を描いた作品。
■カンヌから始まった『ドライブ・マイ・カー』旋風
昨年7月に開催された「第74回カンヌ国際映画祭」で脚本賞など4つの賞を獲得し話題をさらって以降、国内の映画賞はもとより、海外でも次々と賞を獲得し、1月に発表された米国アカデミー賞の前哨戦ともいわれる「第79回ゴールデングローブ賞」では62年ぶりに非英語映画賞を受賞。
英国では、「第42回ロンドン映画批評家協会賞」で、日本映画として初の脚本賞、周防正行監督の『Shall we ダンス?』(1996年)以来の外国語映画賞のダブル受賞を果たした。さらに、現地時間3日にノミネーションが発表された英国アカデミー 賞(BAFTA賞)では、監督賞、脚色賞、非英語映画賞と3部門にノミネートされた(授賞式は現地時間3月13日予定)。また、韓国では昨年12月23日の上映以来、観客動員数5万人を突破(1月31日時点)するなど世界各国から高い注目を集めている。
主演の西島は「New York Times」、「VanityFair」、「SlantMagazine」にてベストパフォーマーのひとりに選出されており、「TheFilmStage」で は1位を獲得。共演の三浦透子も同じ「TheFilmStage」でベストパフォーマー12位に選ばれたほか、先日発表されたイギリス版VOGUEでは注目の25人のひとりに選出されるなど、キャストにも注目が集まっている。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
イ・カー』(公開中)が、現地時間8日に行われた「第94回アカデミー賞」ノミネーション発表にて、作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門に選出。これを受け、ベルリン国際映画祭参加のため、渡独中の濱口竜介監督9日、オンラインにて会見し、「率直に大変驚いています」と現在の心境を語った。
濱口監督は「ベルリン国際映画祭参加のために乗っていた飛行機を降りたら、米アカデミー賞に4部門ノミネートされていて、心の底から驚きました」と、ノミネーション結果を知った時の様子を伝えた。
「作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞へのノミネート、信じられないような気持ちで未だにいます。ただ、確実に言えるのは原作者・村上春樹さんの物語が持つ普遍性がこの評価の根底にはある、ということです。心から愛する誰かを失ったとしても人生は続いていく。その人生は苛酷だけれど、ほんのひとつまみの希望もないわけではありません。ただ、この物語世界を身体化し、具現化する俳優たちの負担は計り知れないものがあったと思います。西島秀俊さんをはじめとする役者の皆さんの誠実な役への取り組みにも、この場を借りて敬意と感謝を表したいと思います」と語った。
さらに、「このノミネートがきっかけで俳優陣の素晴らしい演技、そしてそれを支えたスタッフたちの仕事がより多くの観客の目に触れることを願っています」と、世界中の映画ファンが本作を知るまたとない機会を得たことを喜んでいた。
濱口監督とともに脚色賞にノミネートされた大江崇允氏は「一番に思い出したのは、濱口竜介監督、山本晃久プロデューサーと初めて3人で飲んだ夜でした。その時、おそらく今日を想像した人はいませんでした。まさかこんなに遠くまで縁がつながるものかと、映画の持つ力に本当に驚きました。この賞も、これまで同様スタッフ全員のものだと思います。そのスタッフ一人一人と繋がれたことが僕の一番の幸運です」とコメント。
山本晃久プロデューサーは「我々映画人の多くが、子どもの頃に初めて観たのはアメリカの映画だと答えるでしょう。わたしもその一人でした。物語はドラマチックで、映像や音は迫力と躍動感に満ち、俳優たちはみな魅力的でした。世界中に影響を及ぼした映画史を持つアメリカは、まさに映画の王国です。そんな国の最高峰である米国アカデミー賞でノミネーションを果たせたことは、まさに夢のような出来事としか言いようがありません。濱口竜介監督、そして一緒に映画をつくりあげた素晴らしい仲間たちと共に、『ドライブ・マイ・カー』を選んでくださったアカデミー会員の皆さんへ、心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本作を選んでくださり、本当にありがとうございました」と、感謝に堪えない様子だ。
米アカデミー賞で日本映画が作品賞、脚色賞へノミネートされたのは、それぞれ史上初の快挙。監督賞へのノミネートと、日本映画が複数の部門にノミネートされるのは、1986年(第58回)の黒澤明監督作『乱』以来。国際長編映画賞(旧称:外国語映画賞)へのノミネートは、2019年(第91回)アカデミー賞での是枝裕和監督作『万引き家族』以来で、受賞すれば2009年(第81回)滝田洋二郎監督『おくりびと』以来となる。
同映画は、村上春樹による同名短編小説を原作に、チェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」、サミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」という時代を超えて愛されてきた演劇要素を大胆に取り入れ、西島演じる妻を亡くした舞台俳優で演出家の主人公・家福が、演劇祭のため訪れた広島で運転手の女性・みさき(三浦透子)と出会い、自身の悲しみを見つめ直す姿を描いた作品。
■カンヌから始まった『ドライブ・マイ・カー』旋風
英国では、「第42回ロンドン映画批評家協会賞」で、日本映画として初の脚本賞、周防正行監督の『Shall we ダンス?』(1996年)以来の外国語映画賞のダブル受賞を果たした。さらに、現地時間3日にノミネーションが発表された英国アカデミー 賞(BAFTA賞)では、監督賞、脚色賞、非英語映画賞と3部門にノミネートされた(授賞式は現地時間3月13日予定)。また、韓国では昨年12月23日の上映以来、観客動員数5万人を突破(1月31日時点)するなど世界各国から高い注目を集めている。
主演の西島は「New York Times」、「VanityFair」、「SlantMagazine」にてベストパフォーマーのひとりに選出されており、「TheFilmStage」で は1位を獲得。共演の三浦透子も同じ「TheFilmStage」でベストパフォーマー12位に選ばれたほか、先日発表されたイギリス版VOGUEでは注目の25人のひとりに選出されるなど、キャストにも注目が集まっている。
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このニュースの流れをチェック
- 1. 西島秀俊、“日本映画”で初 ニューヨーク・タイムズが選ぶグレート・パフォーマーに選出
- 2. 西島秀俊主演『ドライブ・マイ・カー』ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート
- 3. 西島秀俊、アジア人初の快挙 『ドライブ・マイ・カー』全米批評家協会賞4部門受賞
- 4. 濱口竜介監督×西島秀俊主演×村上春樹原作『ドライブ・マイ・カー』62年ぶりゴールデングローブ賞受賞
- 5. 西島秀俊、三浦透子らが祝福 映画『ドライブ・マイ・カー』米アカデミー賞4部門ノミネート
- 6. 映画『ドライブ・マイ・カー』日本映画初の快挙! 米アカデミー賞作品賞など4つのノミネート
- 7. 濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』カンヌで脚本賞はじめ4つの賞に輝く
- 8. 濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』カンヌで脚本賞受賞 日本映画初の快挙
- 10. 西島秀俊、映画『ドライブ・マイ・カー』米アカデミー賞日本代表に決定
- 11. 渡独中の濱口竜介監督、米アカデミー賞4部門ノミネート「心の底から驚きました」
- 12. 映画『ドライブ・マイ・カー』“アカデミー賞”効果で興収が前週の5倍に
2022/02/09