今週21日から公開予定の映画『茜色に焼かれる』。今の世相に正面から対峙し、もがきながらも懸命に、たくましく生きる「母親」の姿を描く本作で、中学生の息子がいる主人公・田中良子を演じた尾野真千子について、石井裕也監督や共演者がその魅力について語った。
石井監督は「田中良子役には尾野真千子さんしか考えられませんでした。芝居を本気でやることの崇高さ、俳優がうなされるほど考えて見せる芝居の熱量、その素晴らしさ。たとえば、普段の会話のときよりも、夢中になって芝居をしている尾野さんに僕は『尾野真千子』を感じます。その芝居に真実が見えてくる。誠実にお芝居をしている人の姿は『祈り』のように見えるときがあります。こちらが引くくらいに演じる役を信じようとする。尾野さんのそんな姿は、僕にとってはそのまま希望につながるものでした」と、その演技にかける思いの強さを絶賛している。
息子・純平役を演じたのは、映画『ミックス。』(2017年)でも存在感を出した次世代の注目株・和田庵。「撮影前、尾野さんには怖い人というイメージがあったけれど、実際はそんなことはなくて優しくて明るくて面白い人でした。本当の親子のように接してくださって、僕も自然に演技ができました」と感謝の意を示す。
良子の同僚ケイ役を演じた片山友希は「撮影中は尾野さんの明るさには救われました。すごく包容力のある方で、共演のプレッシャーみたいなものを全然、感じさせないんです。きっと尾野さんは私ができるまで待ってくれたんだと思います。すごくありがたかったです。尾野さん、メチャクチャかっこいいです。尾野さんみたいになりたい」と尊敬の念を語った。
交通事故で命を落とす夫・陽一役を演じたオダギリジョーは「もし陽一の存在が作品を通じて強く感じられているとしたら、それは尾野さんの表現力のおかげです。当たり前のことですが、それはもう尾野さんの底力ですし、そのすごさ、ですね」と、語っている。
風俗店の店長・中村役を演じた永瀬正敏は「尾野さんはいろんなものに立ち向かっていました。それでいて、現場ではみんなを包み込んでいた。良子さんのように『まあ頑張りましょう』という感じで現場をハグされていましたね。コロナ禍という特別な状況下で作品を作っているという部分を含めて、とても見事で立派な主演の姿だったと思います。時に明るく、時に締めて。この作品をちゃんと背負っている感じがありました」と、褒め称えた。
永瀬の言葉にもあるように、本作は昨年、スタッフやキャストがマスクやマウスシールドを装着するなど、新型コロナウイルスの感染、拡大防止に努めながら撮影されたもの。
実は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、尾野は「日に日に感染者や亡くなられる方が増えていくのを見ていて、事務所に“新しい仕事はちょっとできないです。今やっている仕事も考えさせてください”と伝えていた」という。そんな時に、石井監督から本作の台本が送られてきたという。
尾野は「読んでみたら、いろんなものが押し寄せてきて、これはやらないとアカンな、と。女優を休んでいる場合じゃない、やりたい! もしこの作品で何かが起こっても後悔しないんじゃないかって。死ぬ気で頑張ります、と監督にも伝えました。それは冗談でもなくて、本気の“死んでもいいから頑張ります”でした」と、この作品に掛けた覚悟を明かしており、その覚悟は周りのスタッフ・キャストにもしっかりと伝わっていたようだ。
石井監督は「田中良子役には尾野真千子さんしか考えられませんでした。芝居を本気でやることの崇高さ、俳優がうなされるほど考えて見せる芝居の熱量、その素晴らしさ。たとえば、普段の会話のときよりも、夢中になって芝居をしている尾野さんに僕は『尾野真千子』を感じます。その芝居に真実が見えてくる。誠実にお芝居をしている人の姿は『祈り』のように見えるときがあります。こちらが引くくらいに演じる役を信じようとする。尾野さんのそんな姿は、僕にとってはそのまま希望につながるものでした」と、その演技にかける思いの強さを絶賛している。
良子の同僚ケイ役を演じた片山友希は「撮影中は尾野さんの明るさには救われました。すごく包容力のある方で、共演のプレッシャーみたいなものを全然、感じさせないんです。きっと尾野さんは私ができるまで待ってくれたんだと思います。すごくありがたかったです。尾野さん、メチャクチャかっこいいです。尾野さんみたいになりたい」と尊敬の念を語った。
交通事故で命を落とす夫・陽一役を演じたオダギリジョーは「もし陽一の存在が作品を通じて強く感じられているとしたら、それは尾野さんの表現力のおかげです。当たり前のことですが、それはもう尾野さんの底力ですし、そのすごさ、ですね」と、語っている。
風俗店の店長・中村役を演じた永瀬正敏は「尾野さんはいろんなものに立ち向かっていました。それでいて、現場ではみんなを包み込んでいた。良子さんのように『まあ頑張りましょう』という感じで現場をハグされていましたね。コロナ禍という特別な状況下で作品を作っているという部分を含めて、とても見事で立派な主演の姿だったと思います。時に明るく、時に締めて。この作品をちゃんと背負っている感じがありました」と、褒め称えた。
永瀬の言葉にもあるように、本作は昨年、スタッフやキャストがマスクやマウスシールドを装着するなど、新型コロナウイルスの感染、拡大防止に努めながら撮影されたもの。
実は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、尾野は「日に日に感染者や亡くなられる方が増えていくのを見ていて、事務所に“新しい仕事はちょっとできないです。今やっている仕事も考えさせてください”と伝えていた」という。そんな時に、石井監督から本作の台本が送られてきたという。
尾野は「読んでみたら、いろんなものが押し寄せてきて、これはやらないとアカンな、と。女優を休んでいる場合じゃない、やりたい! もしこの作品で何かが起こっても後悔しないんじゃないかって。死ぬ気で頑張ります、と監督にも伝えました。それは冗談でもなくて、本気の“死んでもいいから頑張ります”でした」と、この作品に掛けた覚悟を明かしており、その覚悟は周りのスタッフ・キャストにもしっかりと伝わっていたようだ。
2021/05/17