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【日本アカデミー賞】『ミッドナイトスワン』最優秀作品賞 内田英治監督「何の後ろ盾もない映画だった」

 『第44回日本アカデミー賞』の授賞式が19日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われ、最優秀作品賞に草なぎ剛主演の『ミッドナイトスワン』(内田英治監督)が輝いた。

映画『ミッドナイトスワン』が『第44回日本アカデミー賞』最優秀優秀作品賞を受賞(C)日本アカデミー賞協会

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 本作は、故郷の広島を離れて東京・新宿で生きることを決断し、崩れ壊れてしまいそうな自己を自分自身で支えながら生きるトランスジェンダーの凪沙(草なぎ剛)と、親から愛を注がれることなく生きてきた少女・一果(服部樹咲)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描くラブストーリー。

 内田監督は「映画が好きで、5歳ぐらいからずっと映画監督になりたくて、ずっと小っちゃい映画をやったりしながら、脚本を書き、草なぎさん、樹咲さんがこの脚本を読んで、森谷(雄)さんも読んでいただいて、徐々に徐々にそして公開して、当初は本当に何の後ろ盾もない映画だったんですけど、見ていただいた」とコメント。

 続けて「見ていただいたひとりが、ひとりまた2人、3人と増えた。本当に何か映画って、ひとりでは作れないんだなって、スタッフと役者そしてやっぱり観客、観客があってこそのやっぱり映画なんだと思いました。今回は本当にありがとうございました」と感謝した。

 森谷雄プロデューサーは「スタッフ、キャスト全員が同じ方向を向いて作り上げた作品です。草なぎさんの眼差し、服部さんの眼差し、それを見つめている内田監督の眼差し、そして全スタッフの眼差しがひとつなってこの作品になったと思っています。そして、このコロナ禍で、劇場に足を運んでくださった観客の皆さんの眼差しがですね、また、ひとつなって、最優秀作品賞に導いていただいたと本当に思っております」と作品にかかわったすべての人たちに感謝の思いを述べた。

 本作で新人俳優賞も受賞した服部は「この作品に参加できて、本当によかったなって思いますし、映画館に足を運んでくださった方々やSNSなどで盛り上げてくださった方などに感謝の気持ちでいっぱいです」と胸いっぱいのコメント。

 そして、最優秀主演男優賞も受賞した草なぎは「マジか!?って感じですよね。いいんすかっ!?どうしようかな、これ。奇跡起こるんだなって。そうですね、あきらめたりしないで、一歩ずつというか、また、たまに振り返ることも人間誰しもあると思うんですけど、またそこから少しでも進むと、何かいいことあるんだなと思って、本当に素晴らしい賞をいただけて、本当に皆さんに感謝していますし、大変な世の中ではあるんですけど、皆さんとともに一歩ずつ、進んでいきたいなと思っています。本当にこの映画を愛していただいて、ありがとうございました」と紡いだ。

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  • 映画『ミッドナイトスワン』が『第44回日本アカデミー賞』最優秀優秀作品賞を受賞(C)日本アカデミー賞協会
  • 『第44回日本アカデミー賞』最優秀優秀作品賞を受賞した映画『ミッドナイトスワン』(C)2020 Midnight Swan Film Partners
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  • 『第44回日本アカデミー賞』の模様(C)日本アカデミー賞協会
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