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映画『ワンダーウーマン 1984』女性の共感ポイント倍増の秘密はガル&クリスティンにあり

 今月18日(金)にアメリカに先駆け、日本の劇場で上映がはじまった映画『ワンダーウーマン 1984』。感染症の影響を受け公開が延期されたが、いよいよ全貌が明らかになった。そんな中、ワンダーウーマンこと主人公・ダイアナを演じたガル・ガドットと、本作でワンダーウーマンと熾烈なバトルを繰り広げるバーバラを演じるクリスティン・ウィグへのオンラインインタビューが実現した。

映画『ワンダーウーマン 1984』(公開中)ワンダーウーマン/ダイアナ役のガル・ガドット、バーバラ役のクリスティン・ウィグ

映画『ワンダーウーマン 1984』(公開中)ワンダーウーマン/ダイアナ役のガル・ガドット、バーバラ役のクリスティン・ウィグ

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 1941年にDCコミック初の女性ヒーローとして誕生した「ワンダーウーマン」。1970年代には米女優リンダ・カーターがワンダーウーマンを演じたテレビドラマシリーズが人気を博した。そして、ガル・ガドット演じるワンダーウーマンが、映画『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)に初登場。続けて17年、女性監督のパティ・ジェンキンスによるワンダーウーマン単独の映画『ワンダーウーマン』が公開され、アメコミヒーロー作品の常識を覆す、女性客の支持を得えて興行的にも大成功を収めた。

 女性だけが住むパラダイス島で生まれた“ワンダーウーマン”ことダイアナ(ガル・ガドット)は、アマゾン族のプリンセスとして育てられてきた。前作で、不時着したアメリカ人パイロットのスティーブ(クリス・パイン)を助けたことから、ダイアナは外の世界で大きな戦争が起きていることを知り、故郷を後にして、禁断の外界で平和のために戦うことを選んだのだった。

 ガルとジェンキンス監督が再びタッグを組んだ今回の『ワンダーウーマン 1984』は、舞台を1980年代に移して描かれる。スピード・力・戦術すべてを合わせ持ち、ヒーロー界最強とも呼ばれる桁外れのスーパーパワーを持つ戦士ワンダーウーマンは、人知れず暗躍し、幾度も人類を救い続けてきた。普段はスミソニアン博物館で考古学者として働いている。その職場で、地味な博物館員の博士、バーバラ(クリスティン・ウィグ)と親しくなったことから物語は始まる。

 ダイアナとバーバラ、対照的なタイプの女性2人が登場する、ということだけでも、共感ポイントは倍増する。ガルとクリスティンも次のように答えた。

【ガル・ガドット】パティ・ジェンキンス監督と脚本家たちは多層的かつ複雑なキャラクターを描くのが上手なの。ワンダーウーマンを窮地に追い込む最強のヴィランとして登場するチーターもただのワルじゃない。ワンダーウーマンも良い人だけど、完璧ではない。どのキャラクターにも共感できるところを見つけられると思う。

【クリスティン・ウィグ】ダイアナもバーバラも見かけと違うんですね。職場の同僚ダイアナは、美しくてカリスマ性があって、スタイリッシュ。プライベートもきっとすばらしく充実しているに違いないと、少なくともバーバラは思っている。だけど、実際のダイアナは、周囲に対して心を閉ざしていて、孤独。バーバラは存在感が薄くて目立たなかったけれど、あるきっかけで着たい服を自信持って着こなせるようになったら、いろんなことができる人だった。一見、正反対に見える2人ですが、もしかしたら、その両方があなたの中にいる、と思うかもしれませんね。

■過酷な撮影現場で支え合い深まった絆

 『ワンダーウーマン 1984』では全てがスケールアップ。アメリカ本国での撮影はもとより、スペイン、イギリスなどのヨーロッパをはじめ遠く中東に至るまで世界中でのロケーション撮影が敢行された。ド派手なアクションで使用される車両や多くのエキストラに至るまで、限りなく実際に撮影することにより、リアルかつより壮大なスペクタクル感あふれる作品へと昇華。さらに本作ではワンダーウーマンのスーツも劇的に進化している。お馴染みの赤と青に彩られ、額に鷲のマークが刻印された額当てが印象的なスーツのほかに、金色に輝くゴールドアーマーが登場。あらゆる能力がワンダーウーマンと並ぶと目されるチーターとのバトルシーンは見どころの一つだ。

【ガル・ガドット】陸上だけでなく、水中、空中、いろんな環境で闘うシーンがあって本当に大変でした。ゴールドアーマーの着心地は快適ではなかったわ。動きづらくて。それでもやり遂げられたのは、クリスティンがいたから。お互いに助け合うことで何百万倍も楽しい時間になりました。

【クリスティン・ウィグ】私も楽しかったです。与えられた状況を最大限に活かすしかないですからね。私のコスチュームはガルのコスチュームよりは動きやすかったんです。現場は危険ではなかったけれど、細心の注意を払って撮影していました。

【ガル・ガドット】私たち、一緒に歌を作って歌って、よく笑っていたわね。クリスマスにアルバムも出すわよ(笑)。

 アルバムはジョークだと思われるが、撮影現場で自作したミュージックビデオを、ガル自身のインスタグラムで公開している。

 当初、『ワンダーウーマン 1984』は、6月5日に全米公開を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になってきた3月、公開延期が決定。この頃、ガルは外出制限などを強いられている世界の人々に向け、自身のインスタグラムにジョン・レノンの「イマジン」を歌いつなぐ動画を投稿。その動画には、クリスティンも参加している。

【ガル・ガドット】新型コロナウイルスが世界中に広まって、世界中がストップしてしまった。世界中の人たちが家にいるほかなくて、不安が広がっている。そんな皆さんの気持ちが少しでも明るくなるような「ともしび」になるようなことをしたい、と思いました。それにはより良い世界を一緒に思い描けるものがいいんじゃないか、私自身ビートルズやジョン・レノンの音楽が好きだったので、「イマジン」を歌ったらどうかと思い、クリスティンに相談したんです。そうしたら「いいんじゃない」と賛同してくれて、クリスティンが声をかけて参加してくれた人が何人もいるの。

 ガル・ガドットは、1985年イスラエル生まれ。2004年にミス・イスラエルとして、ミス・ユニバースに出場。モデル・女優として活動をはじめ、2009年公開の『ワイルド・スピード MAX』で映画デビュー。しかし、思うようにオーディションに受からず、女優引退も考えはじめていたところで、ワンダーウーマンに抜てきされた。

【ガル・ガドット】ワンダーウーマン役に選んでいただいて、全てが変わりました。私がハリウッドに来てすぐの頃、プロデューサーや脚本家、監督たちとのミーティングで、《どんな役をやりたい?》《どんなプロジェクトに参加したい?》と聞かれるたびに、《強くて、独立心があって、他の人にインスピレーションを与えるような女性をやりたい》といつも言ってきたんです。当時は、それが叶うとは夢にも思っていなかったのですが、そう答えていました。

 と、ガルが発言した直後、クリスティンが「私もガルと同じです。いつも《猫をやりたい》って言ってたの」と言い、ちょうどペットボトルの水を飲もうとしていたガルが吹き出しそうになり、2人が大爆笑するひと幕も。撮影現場でもクリスティンが持ち前のユーモアでガルを楽しませ、笑わせていたことがうかがえた。

 クリスティン・ウィグは、日本のお笑い番組に影響を与えた長寿バラエティー番組『サタデー・ナイト・ライブ』でブレイクし、エミー賞助演女優賞にノミネートされたこともあるコメディエンヌ。映画『オデッセイ』や『ゴーストバスターズ』など、女優としても活躍している。

 最後に、ガルのコメントの続きを。

【ガル・ガドット】ワンダーウーマン役、パティ・ジェンキンス監督の映画に出会えてとても感謝していますし、映画『ワンダーウーマン 1984』に込められた素晴らしいメッセージを皆さんにお伝えできることをうれしく思っています。

関連写真

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  • 映画『ワンダーウーマン 1984』(公開中)(左から)スミソニアン博物館で働くバーバラとダイアナ (C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM &(C) DC Comics
  • 映画『ワンダーウーマン 1984』(公開中)(C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C)DC Comics
  • 映画『ワンダーウーマン 1984』(公開中)バーバラ (C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C)DC Comics
  • 映画『ワンダーウーマン 1984』(公開中)(C)2020 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C)DC Comics
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