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大泉洋、広瀬すずらが選ぶ“好きな松竹映画”発表 山田洋次監督は『東京物語』

 松竹は、1920年2月11日の事業開始から100周年を迎えた記念企画として「松竹映画100周年」の取り組みを開催。その締めくくりとして、6月からスタートした『100人が選ぶ松竹映画』企画が完成し、山田洋次監督、倍賞千恵子大泉洋広瀬すずらが選出した映画が9日、発表になった。

(左上から時計回りに)山田洋次監督、倍賞千恵子、広瀬すず、大泉洋

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 松竹は、1920年に松竹キネマ合名社を設立し蒲田撮影所を開所。100年に渡り約5000本の映画を製作・配給してきた。今年は、記念の年として国内での特集上映、展示、海外映画祭での特集上映など、さまざまな取り組みを行ってきた。

 その一環として、各界で活躍する100人から「好きな松竹映画」を選んでもらい、その作品についてコメントする同企画を実施。6月にはポン・ジュノ監督や黒沢清監督、松坂桃李らの選出映画が発表されていた。

 山田監督が選んだのは、小津安二郎監督の代表作『東京物語』(53年)。山田監督は「世界中の映画人が、この作品を映画史の中でのNo.1にあげることについて異論はないはずです。この作品が作られた松竹大船撮影所で修行したことを、そして小津監督の謦咳(けいがい)に接する機会があったことを、ぼくは心から誇りに思っています」とコメント。

 倍賞は『下町の太陽』(63年)、大泉は『蒲田行進曲』(82年)、広瀬は『舟を編む』(13年)をそれぞれ選出した。倍賞は「この作品で、『庶民派女優』と呼ばれるようになって、そしてこれが山田洋次監督との初めての仕事で、ここから『男はつらいよ』シリーズにつながっていったのだと思うと、自分の俳優人生を決定づけた、大切な記念すべき作品です」と思いを語る。

 大泉は「今思えば、この映画の役者の演技は映画の演技というより、つかこうへいさんの舞台の熱気をそのまま映像で再現したような演技だったのではないでしょうか。ヤスの階段落ちの後の平田満さんと風間杜夫さんの熱演がめちゃめちゃかっこよかった。スピーディーな物語の展開、心をわしづかみにされる役者たちの演技。今でも、こんな映画に出られたら良いなぁと憧れる作品です」と話した。

 広瀬は「言葉集め、それは馬締さんにとっては宝探しのようで、あのキュートさがとっても魅力的でした。言葉を落としていくような感覚で使いたくなくなる気持ちになりました。言葉を発することで時代を感じるように、私ももう少し歳を重ねたら、この映画に新たな共感が生まれ、より楽しい世界を見られるのかなと思いました。自分だけに送ってくれる言葉で、どれほど救われていくのか、これからの人生の楽しみが増えました。高揚を感じながら、モノ作りするということは、深呼吸も大切ですね。とても優しい作品でした」とコメントを寄せている。

 4人のほか、竹中直人毎熊克哉、お笑い界からは、上島竜兵昴生木本武宏、映画界からは本広克行監督、山崎貴監督、橋口亮輔監督らが作品を選出。コメントとあわせて、公式サイトにて見ることができる。

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