ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

【おちょやん】杉咲花「朝ドラヒロインは憧れでした」 上方女優の波瀾万丈人生描く

 NHKで30日より放送開始となる連続テレビ小説第103作『おちょやん』(月〜土 前8:00 総合/前 7:30 BS4K・BSプレミアム※土曜日は1週間の振り返り)。本作のヒロイン・竹井千代役で主演するのは、女優の杉咲花。どんなに“朝ドラ”になりそうなのか、見どころを聞いた。

連続テレビ小説第103作『おちょやん』ヒロイン・竹井千代(杉咲花) (C)NHK

連続テレビ小説第103作『おちょやん』ヒロイン・竹井千代(杉咲花) (C)NHK

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 時代は大正から昭和にかけて。大阪の南河内の貧しい家に生まれた千代は、幼い頃に母を亡くし、父と弟の三人暮らし。小学校にも満足に通えなかったが、口が達者で機転がきく少女だった。9歳のとき、女中奉公に出された道頓堀で、芝居の世界に出会い、いっぺんにその魅力にとりつかれる。やがて千代は奉公先を飛び出して京都へ向かい、女優の道へ飛び込んでいく――。

 「大阪のお母さん」として親しまれ、上方女優の代名詞とも言われた浪花千栄子さんをモデルに、『半沢直樹』(2013年)などの脚本家・八津弘幸氏がオリジナルで描く。

――『おちょやん』に出演することが決まったときのお気持ちは?

【杉咲】うれしかったです。“朝ドラ”は『とと姉ちゃん』に出演させていただいていますが、その前後にもオーディションを受けていて、いつかヒロインをやりたいという思いがずっとありました。でも「やれる日くるかな」という思いと、「自分には縁がないのかな」という思いがあったので、今回『おちょやん』で千代をやらせていただくことになって、本当にうれしかったです。これだけ長い期間、ひとつの役を演じられる機会は“朝ドラ”以外でなかなかないと思うので、これからもお芝居を続けていきたいと思っている自分にとって、すごくいい経験になるだろうと思っていました。オーディションに落ちてきた悔しさも自分の中にあったので、ヒロインは憧れでした。

――千代のここに注目してほしいという点は?

【杉咲】千代には険しい試練がどんどん降りかかってくるんですが、負けずに前を向いて進んでいく人なので、自分自身も台本を読んだり演じたりする中でパワーをもらっています。いろんな人と出会っていろんな場所に行く千代ですが、どこにいっても周りの人たちから愛されます。最初はキツイ対応をされることもありますが、あきらめずにまっすぐ向き合う千代の人柄が、すてきだなと感じます。自分が落ち込むところや、悲しい姿を人の前で見せないところが、すごいなとも思うし、不器用だなとも思います。でも、自分の力で立って進んでいこうとする人だからかっこいい。すごく強い人だなと思いますね。

――ご自身との共通点・異なる点は?

【杉咲】自分と似ているかどうかは…どうでしょうまるで違うということはないです (笑)。千代が井川遥さん演じる高城百合子さんという女優さんのお芝居を見て女優の道を目指していくのは、私自身との共通点かもしれません。高城さんのお芝居が頭の中から離れなくなって、お芝居が大好きになっていく千代と同じように、小さい頃からドラマが大好きで1クールに放送しているドラマを全部見るくらい夢中だった私は、女優の志田未来さんに憧れてこの世界に入りました。見ていたドラマの中でもいくつか大好きな作品があって、そのほとんどに志田未来さんが出演されていたんです。志田さんのお芝居を拝見して、志田さんに憧れて、自分もお芝居をやってみたいなと思ったのがきっかけです。なんだかちょっと千代と似て い
るのかなと思う部分です。

――収録に参加されてみて、現場の印象は?

【杉咲】大阪での撮影は、すごくアットホームだなと思います。スタッフさんがすごく優しいですし、慣れない環境でやっていく中で、あたたかく迎え入れてくださ いました 。みなさん私より先にクランクインされているのもあってなのか、それぞれの部署でのチームワークも感じられて楽しいです。自分の中では、どの作品をやらせていただくときにも愛情をもってやることに変わりないと思っているので、座長だからということで気負い過ぎたくないな、というのが一番にあります。まだ探り探りですが、スタッフさんやキャストの皆さんとしっかりコミュニケーションをとりながら、毎日楽しく過ごしていけたらいいなと思います。

――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

【杉咲】千代は悲しいことがあったときに、ストレートに感情を出すのではなく、あえて笑ってそれを隠したりする、我慢の人なんです。だからこそ、見ているほうが悲しくな ったり、我慢しながらも一生懸命前に前に進んでいく千代の姿に勇気づけられたりする瞬間が、きっとあるのではないかと思っていますし、そう感じてもらえたらうれしいなと思っています。

■第1週「うちは、かわいそやない」

 大正5年。竹井千代(毎田暖乃)は大阪の南河内で、飲んだくれの父テルヲ(トータス松本)と弟ヨシヲと暮らしていた。千代は口が達者な元気な女の子だったが、弟や鶏の世話などで忙しく、小学校にも通えずにいた。そんなとき、テルヲが新しい母親、栗子(宮澤エマ)を連れて帰る。これで小学校に通えると喜ぶ千代だったが、栗子は家事を何もしない。千代が栗子に次第に反発していく中で、ヨシヲが突然家からいなくなってしまう。

関連写真

  • 連続テレビ小説第103作『おちょやん』ヒロイン・竹井千代(杉咲花) (C)NHK
  • 千代の家・母屋にて。「生きるてしんどいなあ」と言う竹井千代(毎田暖乃)=連続テレビ小説第103作『おちょやん』第1週・第1回(11月30日放送) (C)NHK
  • 竹林にて。幼い千代と月を眺める竹井サエ(三戸なつめ)=連続テレビ小説第103作『おちょやん』第1週・第1回(11月30日放送) (C)NHK
  • 竹林にて。夜空を見上げる竹井千代(毎田暖乃)=連続テレビ小説第103作『おちょやん』第1週・第1回(11月30日放送) (C)NHK
  • 千代の家・表にて。数日ぶりに戻ってきた竹井テルヲ(トータス松本)=連続テレビ小説第103作『おちょやん』第1週・第1回(11月30日放送) (C)NHK
  • 千代の家・土間にて。テルヲ(トータス松本)が連れてきた人に驚く竹井千代(毎田暖乃)=連続テレビ小説第103作『おちょやん』第1週・第1回(11月30日放送) (C)NHK

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索