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田中圭、「ワケわからない」が鈴木おさむ作品の魅力? 「挑戦させてくれる」信頼感

 俳優の田中圭が主演するテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』(毎週土曜 後11:00)。『おっさんずラブ』(18年4月期)を生み出した「土曜ナイトドラマ」枠で再び田中の出演作品が見られるということで、否が応でも注目が集まるが、田中は「ワケわからないです」「普通じゃ見られない、ヘンなドラマ」と言い放つ。どういうことなのか?

10月31日にスタートしたテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』主演の田中圭 (C)ORICON NewS inc.

10月31日にスタートしたテレビ朝日系土曜ナイトドラマ『先生を消す方程式。』主演の田中圭 (C)ORICON NewS inc.

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 脚本を手掛けるのは、『奪い愛、冬』(2017年1月期)、『M 愛すべき人がいて』(20年4月期)と話題作を連発してきた鈴木おさむ氏。原作のないオリジナル作品だけに、話がどう展開するのか、どんなキャラクターが物語をかき乱すのか、たしかに予想がつかない。

 「完全に今までに見たことがない田中圭を見せたいのだろうな、思う」と、田中も鈴木氏の“親心”はわかっている。しかし、今回の作品は「まったくゴールが見えない分、僕自身が“迷路”にいるような状況」という。

 田中を悩ませた本作は、東大進学率も高い、都内の進学校“帝千学園”が舞台。田中が演じるのは、成績優秀者が集まる3年D組の担任として新たに赴任した義澤経男(よしざわ・つねお)。実は、3年D組には、大人を追い詰め、壊れていく姿をゲームのように楽しむ生徒が集っており、メンタルを蝕まれ、退職していく教師が続出していた。

 義澤に対しても潰しにかかる生徒たち。ところが義澤は何を言われても、何をされても、何故かニコニコ。そして、生徒たちのプライベートな情報を何故か熟知している義澤は、生徒たちを“笑顔”で指導していく。だが、生徒たちの行動はエスカレートしていき、義澤を殺す計画を立てはじめる。義澤はなぜ、この学校に現れたのか!? 義澤は生徒たちが仕掛ける罠を、いつまで笑顔で耐えていくのか!? 学校という閉ざされた空間で、教師と生徒がバトルを繰り広げていく。

 『おっさんずラブ』で黒澤武蔵や牧凌太をとりこにしたはるたん(春田創一)の笑顔とは、明らかに違う“笑顔”。

 「実は、笑っていることにも意味があるのですが、そのワケのわからなさを映像でうまく表現できれば、視聴者の皆さんに夢中になってもらえると信じています。副担任役の山田裕貴と話し合ったのは、『このドラマはもしかしたら自分にかかっているのではないか』と出演者全員が思えるような脚本だ、ということ。おさむさんの脚本は、演じる役者によってだいぶ印象が変わるので、僕ら出演者がいかにおさむさんの脚本に打ち勝って面白いものにするか。ほかの作品にはないやりがいがあると思います」

 鈴木氏とは、舞台『芸人交換日記』(2011年)などの作品でタッグを組んできた仲だ。

 「僕にとっておさむさんは挑戦させてくれる人。その挑戦のさせ方の発想がぶっ飛んでいて、正直、何言っているのかわからない時もあるんです(笑)。わからないなりにも一生懸命やれば、何か起こるのではないかと思わせてくれる稀有な人です。生きるヒントになるようなことをサラッと口にするので、公私にわたって尊敬しています」

 信頼を寄せる鈴木氏にあえて要望したいのは、「とりあえず僕に長ゼリフを言わせる、というのを一回忘れてほしい(笑)。以前、どうしてこんなに長ゼリフばかりなんですか?と聞いたことがあったんです。おさむさんの答えは『長ゼリフをいい切ったらそれだけですごい!と思ってもらえる。“頑張った賞”だけは絶対もらいましょう』と。普通じゃないでしょう(笑)。今回もセリフの量が半端ないです。しかも、ひとつひとつのセリフが深くて…。生きる上で抱く“自分では処理できない感情”と向き合うヒントになるかもしれない言葉がたくさん詰まっているので、“頑張りました賞”はもらえると思います」。

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