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一度聴いたら忘れられないデヴィッド・リンチ作品の “音”の秘密とは?
 ハリウッドの映画音響にフォーカスしたドキュメンタリー『ようこそ映画音響の世界へ』(8月28日公開)の本編から、デヴィッド・リンチ監督が自身の代表作品における“音”の秘密を語っている場面の映像が解禁された。

デヴィッド・リンチ監督が自身の作品の“音”について秘密を明かす=映画『ようこそ映画音響の世界へ』(8月28日公開)(C) 2019 Ain't Heard Nothin' Yet Corp.All Rights Reserved.

デヴィッド・リンチ監督が自身の作品の“音”について秘密を明かす=映画『ようこそ映画音響の世界へ』(8月28日公開)(C) 2019 Ain't Heard Nothin' Yet Corp.All Rights Reserved.

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 本作は、世界的に活躍する映画監督たちや、『スター・ウォーズ』(1977年)などを手掛けたベン・バート、『地獄の黙示録』(79年)などで知られるウォルター・マーチ、『ジュラシック・パーク』(93年)などに携わったゲイリー・ライドストロームといった映画音響界のレジェンドをはじめとした、その道のスペシャリストたちへのインタビューと共に、“音”が映画にもたらす効果と重要性に迫っていくドキュメンタリー。

 解禁された映像は、リンチの初期作品を音響面から支えたアラン・スプレットについてリンチ自身が語る場面から始まる。アメリカ映画研究所でリンチと共に学んだサウンドデザイナーのアラン・スプレットは、1979年公開の映画『ワイルド・ブラック/少年の黒い馬』でサウンド・エディットを手掛けアカデミー特別業績賞を受賞しながら、94年に54歳で他界。アランについて、リンチは「アランは生粋の“サウンドマン”だ」と語り、「実験を心から楽しんだ」とクラシック音楽にも興味を持ち、独自のサウンドを作り上げた彼の制作姿勢を評している。

 長編映画デビュー作にしてカルト的人気を集めた『イレイザーヘッド』(1977年)では全編を通して流れるノイズのような音が印象的。第53回米アカデミー賞にて主要8部門にノミネートした『エレファント・マン』(80年)では、工場の轟音が、19世紀のロンドンを舞台にした作品のリアリティを高めている。

 抽象的な描写の多いリンチ作品における“音”について、リンチは「人は人生の最深部を知りたいと思うものだ。行動や感情の底に広がる果てしない意識の海、抽象的な映画では音が大きな役割を担う」と語る。続けて「観客は映画の世界に引き込まれ、何年もその中で迷子になる」と、幻想的な映像やストーリーが多くの観客を虜にしてきた自身の作品で“音”が果たした役割を語った貴重な映像を見ることができる。

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