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柄本佑主演、震災後の心のケアに奔走した若き精神科医の物語

 俳優の柄本佑が主演する、NHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』(2020年1月18日スタート、毎週土曜 後9:00、全4回)が大阪放送局で制作される。

NHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』(20年1月18日スタート)に主演する柄本佑(C)三橋優美子

NHK土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』(20年1月18日スタート)に主演する柄本佑(C)三橋優美子

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 阪神・淡路大震災発生時(1995年)、自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走し、震災後は日本におけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となるも、2000年12月に亡くなった精神科医・安克昌(あん・かつまさ)さんを題材にしたヒューマンドラマ。

 在日韓国人として生まれ、志半ばでこの世を去った安さん。遺族関係者への取材をもとに、安氏が書いた同タイトルのルポ/エッセイ集とは内容を異にするオリジナルストーリーを、人物や団体名は改称したフィクションで展開する。脚本は、今作が連続ドラマ初作品となる桑原亮子氏(NHK・FMシアター『冬の曳航』で文化庁芸術祭優秀賞・ギャラクシー奨励賞受賞)が担当。

 ドラマの主人公は、精神科医・安和隆。演じる柄本は「現在、桑原亮子さんのホンが3話まで手元にあります。桑原さんの描かれる登場人物は皆、文字という2次元の世界で3次元的に苦しんだり、悲しんだり、喜んだり、生き生きと躍動しています。そんな脚本に出会えたことを興奮しています。10月より安達もじり監督たちと共に安克昌さんを探す旅がいよいよ始まります。愚直にまっすぐ、安さんの人生を生きていこうと思います。頑張ります」とコメントを寄せている。

 妻役に尾野真千子、親友の湯浅浩二役に濱田岳、兄・智明役にはNHKドラマ初出演となる森山直太朗が決定。

 ほかに、新聞記者・谷村英人役に趙a和、後輩の北林医師役に浅香航大、和隆の弟・壮介役に上川周作、ジャズ喫茶のママ役に濱田マリ、同僚の新島看護師役に平岩紙、和隆の父・哲圭役に石橋凌、和隆の母・朴美里役にキムラ緑子、恩師・永野良夫役に近藤正臣らが出演。

■あらすじ
 ジャズピアノはプロ級の腕前、レコードと読書をこよなく愛する“はにかみ屋”の若手精神科医・安和隆(柄本)。自分の居場所を探し続ける青年時代を送ってきたが、明るい妻・終子(尾野)と出会い、同じ在日としての悩みを共にできたことでようやく心穏やかな日々を送る。第一子が誕生した直後、阪神・淡路大震災が起きる。精神科医としてできることは何か…模索の日々が始まる。

 和隆は被災者に寄り添い話を聞き続ける中で、精神科医にできることは、被災者を治療することではなく、治癒力を回復させる手助けをすることだと気づいていく。その後、精神科医として見た被災地の様子を一冊の本にまとめ、学芸賞を受賞。明るい兆しが見えはじめた、39歳のある日、がんが発覚する。

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