NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(はなし)』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で、9日に放送される第22回「ヴィーナスの誕生」(演出:林啓史)に、ダンサーの菅原小春が演じる人見絹枝が登場する。菅原は、本作で初めて演技に挑戦。持ち前の高い身体能力を生かして、周囲の女子スポーツに対する評価に苦しむ絹枝をみずみずしく演じている。
人見絹枝は、岡山の女学校で始めたテニスで圧倒的な強さを誇り、四三たちと出会う。抜群の身体能力で陸上競技の世界記録を次々と塗り替えるも、女子離れした自身の容姿に強いコンプレックスを抱いていた。日本人女子で初めてアムステルダムオリンピックに出場し、800メートルで銀メダルを獲得。女子スポーツ界の先駆者として、生涯を走り続けたスーパースター。
日本のスポーツの歴史を描く『いだてん』においても重要な人物である絹枝役に演技経験はなくとも菅原に「猛烈にオファーした」と、演出の一木正恵氏が明かす。
「民放のテレビ番組で初めて存在を知り、三浦大知さんとのコラボ動画でこの上なくカッコよく野生的なダンスに魅了されました。また、『紅白歌合戦』の坂本冬美さんとのコラボで最も気になったのは、パフォーマンスが終わった時、彼女が舞台上をまるで畳の上のような和の空間として、座って手をついてお辞儀をした瞬間。野生的であると同時に日本的な礼儀正しさ、和の美しさを見て、相反する世界が共存する”菅原小春”という存在を強く意識しました。
人見絹枝役を探すにあたり、3つのことを強く意識していました。まずは、とんでもないポテンシャルを持ちながら、文学的で女性的な二面性。次に、国内でのコンプレックスが、世界では賞賛に変わる。これを体現できる体格と筋肉を持つこと。最後に、女性が夢を託したスター、アイドルであることができること。
この3つを併せ持つ人物は、役者に限らない。世界的な視野があること、圧倒的な存在感があること、なおかつ女性的であることが必須だと考えていました。私の中ではかなり早い段階から菅原小春さんが浮かんでいましたが、難しいだろうと思っていました。
そんな時、菅原さんが竹原ピストルさんと対談し、役者ではない人が演技する素晴らしさを指摘していた記事を読んで、来た!!と思いました。これはやるかもしれない、と。千載一遇のチャンスが訪れていると確信し、猛烈にオファーしました」。
菅原は10歳でダンスを始め、18歳でダンス留学し、またたく間に世界へと飛び出していった。3月の出演者発表会見では「(私、ふだん)踊りをやっていまして。日本では浮いてしまうような体型で、骨格とか、筋力を持っています。でも、世界に飛び出した時に『私、普通じゃないか』と思って、『だったら、思いっきりやってしまおう!』というのが、人見さんと通じるものがあります。言葉ではなく、身体で自分が胸に抱いている隠しきれない思いを全力で体当たりして、心から演じたいと思っています」と意気込みを語っていた。
第22回からの菅原の登場で、どのような化学反応が生まれるのか楽しみだ。
人見絹枝は、岡山の女学校で始めたテニスで圧倒的な強さを誇り、四三たちと出会う。抜群の身体能力で陸上競技の世界記録を次々と塗り替えるも、女子離れした自身の容姿に強いコンプレックスを抱いていた。日本人女子で初めてアムステルダムオリンピックに出場し、800メートルで銀メダルを獲得。女子スポーツ界の先駆者として、生涯を走り続けたスーパースター。
日本のスポーツの歴史を描く『いだてん』においても重要な人物である絹枝役に演技経験はなくとも菅原に「猛烈にオファーした」と、演出の一木正恵氏が明かす。
「民放のテレビ番組で初めて存在を知り、三浦大知さんとのコラボ動画でこの上なくカッコよく野生的なダンスに魅了されました。また、『紅白歌合戦』の坂本冬美さんとのコラボで最も気になったのは、パフォーマンスが終わった時、彼女が舞台上をまるで畳の上のような和の空間として、座って手をついてお辞儀をした瞬間。野生的であると同時に日本的な礼儀正しさ、和の美しさを見て、相反する世界が共存する”菅原小春”という存在を強く意識しました。
人見絹枝役を探すにあたり、3つのことを強く意識していました。まずは、とんでもないポテンシャルを持ちながら、文学的で女性的な二面性。次に、国内でのコンプレックスが、世界では賞賛に変わる。これを体現できる体格と筋肉を持つこと。最後に、女性が夢を託したスター、アイドルであることができること。
この3つを併せ持つ人物は、役者に限らない。世界的な視野があること、圧倒的な存在感があること、なおかつ女性的であることが必須だと考えていました。私の中ではかなり早い段階から菅原小春さんが浮かんでいましたが、難しいだろうと思っていました。
そんな時、菅原さんが竹原ピストルさんと対談し、役者ではない人が演技する素晴らしさを指摘していた記事を読んで、来た!!と思いました。これはやるかもしれない、と。千載一遇のチャンスが訪れていると確信し、猛烈にオファーしました」。
菅原は10歳でダンスを始め、18歳でダンス留学し、またたく間に世界へと飛び出していった。3月の出演者発表会見では「(私、ふだん)踊りをやっていまして。日本では浮いてしまうような体型で、骨格とか、筋力を持っています。でも、世界に飛び出した時に『私、普通じゃないか』と思って、『だったら、思いっきりやってしまおう!』というのが、人見さんと通じるものがあります。言葉ではなく、身体で自分が胸に抱いている隠しきれない思いを全力で体当たりして、心から演じたいと思っています」と意気込みを語っていた。
第22回からの菅原の登場で、どのような化学反応が生まれるのか楽しみだ。
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2019/06/08