食道がんのため昨年8月に亡くなった声優の石塚運昇さん（享年68）が、人気アニメ『ポケットモンスター』の最新映画でシリーズ22作目『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』（7月12日公開）にナレーションとして出演していることが1日、発表された。これを受けてネット上では『ポケモン』ファンから「やり方が粋すぎます…泣けてくる」「また石塚さんの声が聞けるのすごくうれしい」「まだ、亡くなった実感がわかない…。絶対に観に行く！」と再び声が聴ける喜びの声が多くあがっていた。

　石塚さんは1997年より放送がスタートしたテレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズで、オーキド博士役やナレーションのほか、多くのポケモンの声を担当。現在まで公開されてきたポケモン映画全21作にもナレーションやキャラクター、ポケモンの声で出演しており、新作22作目ではナレーションとして出演する。

　そんな新作『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』は、第1作『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を、ポケモン映画初となる全編フル3DCG映像として蘇らせたもの。人工的に作られたポケモン・ミュウツーが心に抱える「葛藤」、自分を生み出した人類への「逆襲」という、ファミリー向けとしては異例のテーマを掲げていた。

　そのテーマ設定の深さに、前作同様に今作も「泣ける」作品としての期待がすでに高まっていたが、石塚さんの出演が決定し「もうこの時点で泣くの決定じゃないですか」「色んな意味で泣けてくる。ハンカチとティッシュ必須」などと、良い意味で涙腺崩壊を心配する声があがった。

　また、この日は石塚さんが出演するほか、ゲスト声優として俳優の市村正親（70）が21年ぶりに再びミュウツー役を務めることも発表されており、「今年のポケモン映画、攻めすぎじゃない？」「30歳のワイ、感動とともに涙が…」と、往年のファンにはたまらない計らいが盛りだくさんとなっている。