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【まんぷく】要潤、絵を習って役作り 16年ぶり朝ドラは「新たに挑戦する気持ちで」

 NHKで放送中の連続テレビ小説『まんぷく』(月〜土 前8:00 総合ほか)に、ヒロイン・今井福子(安藤サクラ)の義兄・香田忠彦役で出演する要潤(37)。今井家三姉妹の次女・克子(松下奈緒)の夫で、画家。第10回(10月11日放送)では、福子と克子の姉で、結核を患い入院中の咲(内田有紀)のために、春なのに外に出られないから、ときれいな桜の絵を描いて贈り、家族への深い愛情をのぞかせた。要自身、役作りのために絵を習い、いまでは移動中にもつい描いてしまうほどになったという。

連続テレビ小説『まんぷく』ヒロインの義兄で画家の香田忠彦を演じる要潤(C)NHK

連続テレビ小説『まんぷく』ヒロインの義兄で画家の香田忠彦を演じる要潤(C)NHK

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 忠彦は、穏やかな性格で普段からあまり感情を表に出さないタイプだが、「画商から依頼されるような商売用の絵は描かない」という芸術への強いこだわりを持つ。鳥を描くのが好きで、それが高じて自宅に大きな鳥小屋を作り、そこで何羽も飼っているほど。しかし、義母の鈴(松坂慶子)には、「鳥の絵ばかり描いている」「売れない画家」と不評だ。

 「絵を描くことは、忠彦にとってアイデンティティとして切り離せないことです。実際に今、この役のため先生に教わりながら絵を描いていますが、想像以上に論理的な作業だと感じています。鳥の動きを観察したり、羽の一枚一枚の大きさを考えたり、ある種科学的に捉えて描いている気がします。これまでは絵画って、もっとインスピレーションで描くものだと思っていましたが、忠彦もきっと論理的に考えている人なのだと思います。画家の役は今回が初めてですが、先生に教えていただいているうちに楽しくなってきて、生活の中に自然と“絵を描く”という時間が入ってきました。実際に移動中にも、つい描いてしまうほどです」。

 実家の援助を受けて克子と4人の子どもを養っている状況で、育児を手伝っている様子もなし。現代の価値観では“ダメ夫”認定されそうだが、要は敢えてその点を見どころとしてアピールする。「画家という特殊な職業ではありますが、今の時代にも通じる、“普通の家庭あるある”がいろいろ出てくると思います。夫がなにもしないとか(笑)、たくさん共感してもらえると思いますので楽しみにしていてください」。

 この先、結婚して夫婦になる福子と立花萬平(長谷川博己)とは、家族ぐるみで支え合いながら暮らしていくことになる香田家。共演者の意外な素顔と知られざる舞台裏も語ってくれた。

 「松下さんのことは、ずっと前から知っているので、すんなりと夫婦として役に入ることが出来ました。一方で、子役の子どもたちはなかなか心を開いてくれないので、なるべくコミュニケーションを取るようにがんばっています(笑)。緊張した面持ちで現場に入っていますし、みんな礼儀正しく、まさにプロ意識を持った“共演者”という感じです。僕としてはもっと子どもらしくいてくれたらうれしいんですけどね(笑)。

 安藤さんとは、2度目の共演となります。表現・表情ともに豊かな方で、共演していて穏やかな気持ちになります。画面から福ちゃんがそのまま抜け出してきたようで、演じていても自然体という印象です。共演していて勉強にもなりますし、きっと、この役で女優としてもさらに成長していかれるのでしょう。長谷川さんは人懐こくて、すごく面白い一面もあり、会話の中で和ませてくれます。

 福ちゃんと萬平さんは、まさに“和み夫婦”です。2人で一緒にいても、別々に本を読んでいるような関係なのではないでしょうか。一方で忠彦と克子の夫婦は、2人に比べると、すでにいろいろと乗り越えてしまっていて、もう一周してしまっているイメージです(笑)。

 リハーサルでも、僕ら夫婦は、隣同士に座っていることが多いのですが、福ちゃんと萬平さん夫婦は、座席一人分の間を空けて座っています。でも決してよそよそしいというわけではなく、お互いのパーソナルスペースを守っているように、それが心地いい関係なんだろうなと感じられます。忠彦と克子もきっと最初はそうだったのかもしれませんが、今はもう、知らない間に隣に座っている関係なんでしょうね。家族としてみんないい関係をそれぞれの形で築けているので、それが画面からも伝わればいいなと思っています」

 要の連続テレビ小説への出演は、『まんてん』(2002年後期)以来、16年ぶり。「ずっと『また参加したい』と思っていたので、この度ご縁があってうれしいです。家族にもすぐに報告しました。スタジオの雰囲気も当時から変わっていませんでしたが、当時を覚えている方は少ないですし、今回の『まんぷく』では新たに挑戦する気持ちでいます」。

 物語の時代背景は、太平洋戦争真っ只中。忠彦も徴兵され戦地へ赴くことに…。「過酷な時代でありながら、それを吹き飛ばすようなほのぼのしたドラマになっています。さまざまな大きな愛情の形もあり、クスッと笑えるようなコミカルさも兼ね備えているので、温かい気持ちで見ていただけるのではないでしょうか。大きな事件など波乱万丈なシーンもありますが、それでも前に進んでいく家族の姿を見てもらえたらと思います」と話していた。

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