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押井守監督、『攻殻機動隊』4Kリマスター版に当初は不安も「面白い」

 押井守監督がこのほど、都内で行われた『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の4Kリマスター版上映会に出席。同じく4Kリマスター版が制作された『イノセンス』について「前からやりたかった」と喜ぶ一方、『攻殻機動隊』については「不安がいっぱいだった」と正直な気持ちを打ち明けた。

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の4Kリマスター版上映会に出席した押井守監督

『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の4Kリマスター版上映会に出席した押井守監督

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 『攻殻機動隊』の舞台は、西暦2029年。情報化の進展と同調するように、より高度に凶悪化していく犯罪に対抗するため、精鋭サイボーグたちによる特殊部隊・公安9課、通称“攻殻機動隊”が設立された。隊長である全身義体のサイボーグ・草薙素子は、国際的に指名手配された正体不明のハッカー“人形使い”を巡る捜査に乗り出すことになるが…。

 押井監督は、『攻殻機動隊』の続編にあたる『イノセンス』の4K版に「待っていました。前々から希望していたのでうれしかった。気になったところ、好きなところをチャプターで止めて見てほしいし、自信がある。どんなに作り込んだか見てほしい」と声を弾ませる。

 続けて、「一方で気になったのは、『攻殻機動隊』を4Kでやる意味。当時のことを考えると不安がいっぱいだった。10ヶ月で作ったので作画期間は3ヶ月なかったと思う。アニメーターの反対を押し切ってレイアウトに時間をかけたので、レイアウトには自信があるけれど、正直言って時間が全然足らなかった」と吐露。

 「テクニカルなミスが残っている作品」と悔しさをにじませつつ、「4Kは嫌だなと思ったけれど、テストを見に行ったら意外にもよかった。当時僕が作ったものとは明らかに違った。ただ、映画って違って当たり前。どっちが正しいって言い方はできないと思う」と持論を展開し、「結論としては、『攻殻機動隊』の4K版は面白い体験。アニメ版よりよくできていると思うところがある」とおすすめ。「売れてほしい。売れてさえくれれば予算が出るので、いろんな仕事ができる」と本音をこぼして笑わせていた。

 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』4Kリマスターセット(9800円※税抜)、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』&『イノセンス』4K ULTRA HD Blu-rayセット(1万2800円※税抜)は6月22日発売。

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  • 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』4Kリマスターセット(4K ULTRA HD Blu-ray&Blu-ray Disc 2枚組) (C)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
  • 『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』&『イノセンス』 4K ULTRA HD Blu-ray セット (C)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

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