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斎藤工、『MASKMEN』が終わっても「笑ってもらう鍛錬を止めちゃいけない」

 テレビ東京で1月より放送されてきたドキュメンタリードラマ『MASKMEN』が23日(深0:52)に最終回を迎える。野性爆弾くっきーが初プロデュースする、マスクをかぶった新人芸人“人印(ピットイン)”こと斎藤工の成長過程を記録しながら、2人の葛藤と絆を描き出してきた。放送が終わる今、2人の心中に去来する思いとは?

テレビ東京系ドラマ25『MASKMEN』3月23日深夜、いよいよ最終回。斎藤工と野性爆弾くっきーが“笑い”に本気で取り組んだ軌跡の果ては?(C)「MASKMEN」製作委員会

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――いよいよ最終回ですが。

【斎藤工】くっきーさんとご一緒できて光栄でしたし、『MASKMEN』が永遠に続けばいいのに、と思っていました。

【くっきー】斎藤さんからプロデュースを頼まれた時点で幸せなんですけど、(さらに最終回で)めちゃめちゃ幸せな時間を過ごさせてもらいました。楽しかったです。

――そもそものはじまりはなんだったのでしょうか?

【斎藤】映画が好きになったきっかけもチャップリンやマルクスブラザーズ、バスター・キートンらのコメディ映画だったんですよ。僕の大本(おおもと)にあるのは喜劇なんです。人を笑わせるのは、泣かせるより何倍も難しい。芸人さんや放送作家さんの知り合いが増えて、せっかくそういう環境にいるのならもっと“笑い”というものに自分の身を晒したいと思いました。それをするなら、精神的にも肉体的にも若いほうがいい。もう若くはないれけれど、いまだったらギリギリできるかも、と思った。5年後、10年後にはできないことをいまやりたい、というのがはじまりでした。

――なぜ、くっきーさんにプロデュースをお願いしたんですか?

【斎藤】もともとくっきーさんの世界観が面白いなと思って、ファンだったので、自分が監督した映画『blank13』に出ていただいたんです。撮影は2年前だったんですけど、映画が完成して海外の映画祭で上映させてもらう中で、画面の中に現れただけで空気を変えてしまうくっきーさんを見て観客が反応する。先入観なしに映画を見ている人の気を引くくっきーさんってやっぱりすごいな。僕もそういう空気を変えられる人になりたいな思ったんです。

――斎藤さんをプロデュースしてどうでしたか? 「ピットイン」と名付けた由来は?

【くっきー】名前はなんとなく、ふぁっとですわ(笑)。その時は、重要視してなかった。僕なりに面白いと思ったことをやってみたんですが(笑)。人をプロデュースするってめちゃめちゃ難しいと思いましたね。マスク芸人ということで、顔を隠して、声も出さず、斎藤さん臭を消していく作業だったのでめちゃめちゃ大変でした。

 斎藤さんも最初は指示通りやってくれはって。気持ち悪い内股とか(笑)。ちゃんとやってくれたのに、ただただ僕がスベらせていた。強弱をつけながらずっとスベり続けてきたんです。観ている人もいつウケるねん、って思っていたでしょう(笑)。

【斎藤】平昌オリンピックも挟んでいますからね。

【くっきー】オリンピックでもいろんな選手が滑っていましたけど(笑)。『MASKMEN』は平昌より寒いくらいスベり続けてきた。(芸人のプロデュースは)もうイヤです。やるとしても、斎藤さんのプロデュースしかやらないです。

【斎藤】そう言ってもらえるのはうれしいな。サンキュータツオさんとミラクルひかるさんがくっきーさんの芸風を「鍾乳洞」に例えられていたんです。やり続けて、やり続けて、今の形に奇跡的になったものだから、第三者がおいそれとできるわけがないと仰られていて、そのとおりだなと思ったし、だからこそ、この鍾乳洞にぶつかっていかなきゃ、と思ったんです。くっきーさんとご一緒して、その糸口は見つけられたんじゃないか、と思っています。R-1の1回戦で落ちた時もそうですが、仕事の評価が芳しくない時、心折れそうになった時こそ、今回の経験が生きてくるんじゃないかな。

【くっきー】得たものだらけですよ。いままで、目の前のお客さんを笑わせようとは考えてなくて、自分がやりたいことをやって、お客さんが笑ってしまうというのがベスト、というスタンスでずっとネタ作りをしてきた。今回、斎藤さんと一緒にやって、目の前のお客さんを笑わせたい、という感覚が生まれた。ほんのり角が削れたかもしれないです(笑)。ほんのりなで肩に…なってないか(爆笑)。でも、ほんま勉強になりました。ありがとうございます。

【斎藤】放送は終わりますが、人前で自分の身を晒して笑ってもらう鍛錬を止めちゃいけないなって思っています。またいつかできるのであれば、その日まで、今回、経験させていただいたことを大事にしたいです。

 最終回、斎藤とくっきーの挑戦はどんな着地点にたどり着くのか。なお、『MASKMEN』のDVD BOXが7月4日に発売される(予約受付中)。

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  • テレビ東京系ドラマ25『MASKMEN』3月23日深夜、いよいよ最終回。斎藤工と野性爆弾くっきーが“笑い”に本気で取り組んだ軌跡の果ては?(C)「MASKMEN」製作委員会
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