NHK総合で土曜日に放送されているドラマ『夏目漱石の妻』(毎週土曜 後9:00)が傑作になりそうだ。数字がすべてではないが、番組平均視聴率も初回(9月24日)は10.1%、第2話(10月1日)は9.0%、第3話(10月8日)は8.5%と大健闘している(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。主演は、かつて千円札の肖像にもなった「夏目漱石」の妻、鏡子役の尾野真千子。漱石を長谷川博己が演じる。毎回CMなし(NHKなので)の73分という、観る方もカロリーがいる作品。視聴者を引きつけているのは、尾野と長谷川の熱演だ。 頭脳明晰(せき)で几帳面、しかもとんでもなく気難し屋の夏目漱石。一方、大らかで、自分の考えをすぐ口にしてしまう妻・鏡子。正反対の2人は、時にぶつかり合い、時に支え合いながらも、やがて、かけがえのない家庭を築いていく物語。公式サイトなどでは「明治という激動の時代を駆け抜け、夫婦として成長していく夏目夫妻を妻・鏡子の視点から、生き生きとユーモアを交えながら描くエンターテインメント・ホームドラマ」とうたっているが、中身は結構、壮絶だ。
2016/10/14