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千葉雄大はヌクメンじゃない?「そんなに温もりはないと思う」

 ぬくもり男子=ヌクメンとして、2014年に人気沸騰した千葉雄大。公開中の映画『アオハライド』、ドラマ『きょうは会社休みます。』『水球ヤンキース』など数々の話題作に出演して、女子のハートをときめかせた。そんな千葉の新たな1年の展望は?そして、素顔の彼もヌクメンなのか?

「あざとい」の声は気にしない…映画『アオハライド』が公開中の千葉雄大(写真:鈴木一なり)

「あざとい」の声は気にしない…映画『アオハライド』が公開中の千葉雄大(写真:鈴木一なり)

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◆「あざとい」とも言われますけどいいんです(笑)

――2014年は“ヌクメン”として、時代を象徴する存在になりました。
【千葉】 よくそういうふうに紹介していただきますけど、浸透している気は全然しなくて(笑)。もともと“ヌクメン”って広告のコピーで、そのモデルをやらせていただいたんですけど、自分ではあまり実感はありません。

――ヌクメンと呼ばれることに違和感があると?
【千葉】 違和感はないです。ただ、「ヌクメンと呼ばれることをどう思いますか?」と聞かれると、答えが用意できていなくて。僕、そんなに温もりもないと思うので(笑)。

――ヌクメンかどうかはともかく、ブレイクした実感はあります?
【千葉】 ないですね。よくわかりませんけど、ブレイクしていないと思います。でも、出演作は多くなりました。

――忙しくて寝る時間もなくなったとか?
【千葉】 そんなことないですよ! 寝る時間はしっかり取っています。昨日は9時ごろ寝ましたから(笑)。

――出演作は途切れなくて。
【千葉】 公開(放映)された順番だと、ドラマ『水球ヤンキース』『今日は会社休みます。』、映画『アオハライド』でしたけど、撮影は『アオハライド』が一番先で、夏ぐらいから(露出が)続きましたね。

――『アオハライド』や『水球ヤンキース』の高校生役は、まだ自然にいけました?
【千葉】 自分のなかでは大丈夫です。でも、リアル10代の子とならぶと、不安になるときもあります(笑)。

――『きょうは会社休みます。』の会社員役の方が入りやすいとか?
【千葉】 入りやすい、入りにくいというのはないですね。どれもひとつの役なので。

――あのドラマで演じていた加々見は、頬をプクーッと膨らませるのが評判で。
【千葉】 監督に「ちょっとほっぺを膨らませて」と言われて、やってみたら「それで行こう!」となって「えーーっ!?」という(笑)。「あざとい」とも言われますけど、いいんです(笑)。

◆「可愛らしくお願いします」は苦手…

――さっきのヌクメンの話じゃないですけど、世間の“千葉雄大”のイメージと、実際の自分にギャップを感じていたり?
【千葉】 そんなことはないです。ただ、僕はずっと「可愛い」と言われることが多くて。そのイメージが大きくなっていて、現場で「ここは可愛らしくお願いします」と言われるのが苦手なんです。どうしたらいいのかわからなくなって。

――今までも可愛くしようと思ってやっていたわけではないから?
【千葉】 そうですね。でも、何であれ「こうしてみようか」と言われたとき、パッとできる瞬発力は欲しいです。以前から、うまくいったと思ったら、ちょっと失敗したり。なかなか上がり続けていけなくて。自分的に波があるので。

――他にも、2014年に多くの仕事をしたなかで、役者として考えたことはありましたか?
【千葉】 昨年は「とりあえず何でもやってみよう。やってみないとわからない」って、いろいろやった年でした。自分で向いていると思うものと、人に「向いてる」と言われたことが、意外と違っていたりしました。もし自分の好きなことだけをやっていたら、気づかなかったと思います。

――プライベートでのトピックはどんなことが?
【千葉】 友だちがすごく増えました。作品ごとに同世代の人たちと出会って、撮影が終わってからも集まる機会が多くて。僕は1日誰ともしゃべらない日もあるんですけど、そうなるとぎこちなく感じるので、人と話すことはいいなと。今まではあまり、そんなことは思わなかったんですけど。

――1日誰ともしゃべらない日は、どう過ごしてるんですか?
【千葉】 おじいちゃんみたいです(笑)。掃除して、洗濯して、映画を観て、夕ごはんを食べて、家に帰ってきて……。

◆主役をやってみたい気持ちもある

――2015年に目指していることはありますか?
【千葉】 26歳になりますけど、こういう取材でも、考えていることを言葉にするのが苦手なんです。でも、「何も言わないのは何も考えていないのと同じ」と言われて、確かにその通りだと思うので、自分の考えをしっかりと人に伝えられるようになりたいです。

――演技に関しては?
【千葉】 笑いのある、おもしろいものが好きなんです。コメディはもちろん、たとえばサスペンスっぽいのにおもしろい作品もあるじゃないですか。そういうのをやりたいです。あと、『アオハライド』でもそうでしたけど、報われない役が多くて(笑)。だから、報われる役もやりたいですね。

――主役をやりたい、というのはありませんか?
【千葉】 昔、「おいしい役はない。自分がどうおいしくするかだ」と言われました。そういう意味では、主役でもそうでなくても、やることは変わらないと思います。ただ、主役は考えることもたくさんあるし、やってみないとわからないこともあるんだろうなと。だから、やれるものなら、やってみたい気持ちもあります。

――仕事以外で挑戦したいことは?
【千葉】 車が欲しいです。大きい車が。僕は完全にペーパードライバーなんですけど。

――なぜ大きい車なんですか? 人をいっぱい乗せて、どこかに行こうとか?
【千葉】 生活が変わるかなと思って。ちょっとアウトドアになろうと。でも「インドアなヤツがそんな車を買ってどうする?」って言われます(笑)。あと、しばらく家族になにもしていなかったので、おばあちゃんたちを旅行に連れていきたいです。
(文:斉藤貴志)

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