アニメ&ゲーム カテゴリ
オリコンニュース

佐藤健が明かす『るろ剣』舞台裏 大ヒットへ導いた知性のアクション

 興収見込み50〜52億円と、前作(2012年)をしのぐ破竹の勢いで今夏を熱くしたシリーズ続編の前編『るろうに剣心 京都大火編』。いよいよその後編『伝説の最期編』が公開されたが、その熱い人気は日本だけにとどまらず、海外にも飛び火している。なぜそこまで惹きつけられるのか? その人気の要因のひとつが、激しく熾烈であり、リアルなアクションシーンの数々だ。緋村剣心役に身も心を捧げてきた佐藤健が、インテリジェンスが必要だったという舞台裏を明かす。

評価の高いアクションシーンの撮影現場の裏側、そこへの想いを熱く語ってくれた佐藤健(写真:逢坂 聡)

評価の高いアクションシーンの撮影現場の裏側、そこへの想いを熱く語ってくれた佐藤健(写真:逢坂 聡)

写真ページを見る

 続編の前編となる『京都大火編』の話を聞いた際、アクションは後編『伝説の最期編』に期待してほしいと語っていた佐藤。演じた自身が、そのなかでもいちばん印象に残っているシーンを教えてくれた。

「剣心が、戦艦『煉獄』へ左之助とともに乗り込んでゆく一連の動きは、ワンカット長回しで撮りました。ワイヤーアクションもあるアクティブな場面を、ワンカットで挑戦できたことは、今回のアクションシーンのなかでもひとつの目玉になったと思います。ずっと引き画で撮るわけではないので、役者の動きに合わせて撮影部も動かなくてはならない。カメラマンを含めたリハーサルを何度も繰り返してから、本番に挑みました。長いシーンで、本当に吐きそうになるくらいハードでしたけど(苦笑)、うまくいって良かったです」

 前作から話題になっていた、驚くほど手数が多くスピードも速いアクションシーンの連続。観客を“るろ剣ワールド”へと引きずり込む、谷垣健治アクション監督率いるアクション部の撮影現場について聞くと、そこへの熱い想い入れがある佐藤は、嬉々として語り出す。

「例えば、剣心VS.(四乃森)蒼紫戦なんて立ち回りが軽く400手を超えています。5分のアクションシーンを撮るために、10分間の動きを用意する。すべてのシーンがそうなので、気持ちだけでは決して成り立たない。実は体育会系のノリではできないアクションなんです。そういう意味では身体能力だけじゃなく、知性も必要な、かなりインテリな現場でした。撮影の2、3日前から、セリフの代わりにアクションを覚え始めるのですが、緻密に計算された(アクション)プランを、一手一手、地道に覚えながら、アクションと芝居の融合を考えていくんです」

 そうして完成したのは、ソードアクション映画史にその名を刻むであろう傑作。クライマックスの緋村剣心と志々雄真実との闘いを観れば、誰もがそう感じるはず。

「とってもステキな原作なので、実写にしかできない表現でグレードアップできればいいよねって気持ちで、スタッフ、キャストみんなでずっと取り組んでいましたが、どう作ったら、フィナーレにふさわしい闘いになるのか? 本当に難しかったですね。ふたりが限界を超えるところまでいくには、どんなアクションが必要か? 志々雄にどんな言葉をかければいいのか? 現場で原作に立ち返ったりもしたけど、原作もアニメも2週以上にわたる長いシーンだったので、これはそのままでは参考にしにくいな、と(苦笑)。(志々雄役の)藤原(竜也)さんともギリギリまで答えが出なくて、話し合いを重ねていた覚えがあります。とにかく最後の剣心と志々雄との闘いのためにあるような映画なので」

 苦難の末に誕生し、作品としても大成功を収めようとしている同作。撮影時を振り返りながら佐藤は、感慨深げに手応えを語ってくれた。

「本番直前まで、どんなシーンになるのか想像すらできなかったんですけど、ひとつの山を超えられたという達成感がありましたね。(ラストは)1週間ほどかけて撮ったシーンでしたが、撮り終えたとき“この瞬間のために、半年間がんばってきたんだな”って思えました。今回の続編の現場がスタートしてから初めて、大友監督と『まずひとつ到達できたね』って握手を交わしました」

 前編に続き、この週末より公開された後編『伝説の最期編』。前編の大ヒットを受けて、もともと評価の高かったアクションシーンにはより注目が集まっており、前後編あわせて興収100億円突破を視野に快進撃が始まりそうだ。

佐藤健インタビュー『限界を超えるにはなにが必要か?僕の理想をすべて投影した』

求人特集

求人検索

 を検索