ドラマ&映画 カテゴリ

堤幸彦監督、SPECは「とても美しい結末を迎える」

 エンターテインメントから社会派ドラマまで、映画監督、テレビ・舞台演出と幅広く活躍中の堤幸彦監督。そんな堤作品のなかでもの大人気シリーズのひとつになっているのが『SPEC』だ。連続ドラマからスタートして3年、現在公開中の『劇場版 SPEC〜結〜 漸ノ篇』と11月29日から公開される『爻ノ篇』の2部作で完結を迎える。

 ドラマのスタートから人気を博していた同シリーズだが、今回の完結編となる映画版ではキーコンセプトが大きく変化している。

「最大の変化は、作品の世界観が想像を絶する広がり方をしたことです。連ドラ当時はわりと小さな“スペック”と呼ばれる超人的な能力を持つ人々が起こした事件の捜査に特化していましたが、『結』では地球や世界の成り立ちにまで話が広がりました。国家間や世代間の問題を遥かに飛び越え、46億年前に地球が誕生したとされる宇宙創世の歴史にまで辿り着いてしまった(笑)。……こんな展開になるとは、全く想像しておりませんでした。台本をもらって「げっ、こう来るか!」と。『結』の撮影中は、自分の処理能力を確実に超えた内容に何度も思考が停止し、『オズの魔法使い』のように頭がブリキ化する瞬間が多々ありました(笑)」(堤監督)

 しかし、そんな変化もSPECファンは楽しんでいるようで、11月1日より公開されている『漸ノ篇』は前作『劇場版 SPEC〜天〜』(2012年)を上回る興行成績でスタートしている。幅広い分野の作品で人気作を手がける堤監督が、『SPEC』の演出でこだわっていることとは。

「ほかの作品とは違ったとんがり方にこだわりました。『SPEC』は決してアニメーションやフルCGものではなく、現実の重力に支配された生身の人間が作り出す世界のお話です。特殊メイクなどであまりいじらず、役者さんたちの生身の顔で、最大にとんがったことをしてもらえたら、おもしろいなと。日本語が得意ではない青池里子(栗山千明)の喋り方や、謎の白い女(大島優子)のしゃっくり、好評につき復活した、北村一輝さん扮する吉川州(※吉は旧字)とか(笑)。みんなそれぞれにヘンでしょう?」(堤監督)

 そんな同シリーズもいよいよ完結を迎える。誰もが気になっているだろう結末について、一部を教えてくれた。

「『爻ノ篇』に至っては、私でさえ「マジかよ!?」とつっこんでしまうほど、とんでもないところまでいっちゃっていますが、決してルールなきデタラメな世界ではございません。それぞれの意味や理屈をみんなで一つひとつ確認しながら、ワールドを築き上げました。スペックホルダーとは一体何なのか、当麻がなぜこの運命に巻き込まれていたのか……全ての謎が明らかになった暁には、当麻と瀬文にはとても美しい結末を用意しています。ぜひ一緒に体感していただければ」(堤監督)

オリコントピックス

メニューを閉じる

 を検索