歌手の石井竜也が2日、東京・上野の東京藝術大学奏楽堂で行われた映画『天心』完成披露記者会見に出席した。 今年で生誕150年、没後100年を迎えた明治時代の芸術家・岡倉天心の一生を描いた同作。天心が半生を過ごしたという北茨城市出身の石井は、亡き父親から「ここはただの港町じゃないんだぞ。ここから文化が花開いて守られたんだ」と教わったと明かし、感慨深げ。天心が思索にふけったと言われている同市・五浦海岸の六角堂は、東日本大震災による津波で流失しており、「あの場所はふるさとの中でも心臓の部分。津波で土台しかなくなった時には大泣きしました」としみじみと振り返った。
2013/09/02