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ダスティン・ホフマン、21年ぶり来日 作品への思い語り涙

 ハリウッド俳優のダスティン・ホフマンが8日、初監督を務めた映画『カルテット!人生のオペラハウス』のジャパンプレミアのため、21年ぶりに来日した。同作には、世界的に有名なソプラノ歌手のギネス・ジョーンズをはじめ、名だたるミュージシャンたちがキャストとして参加。ダスティンは「まだ十分現役で歌えたり、演奏できる方々をこだわって起用した」といい、「日本では違うのかもしれませんが、アメリカや西洋では年老いたミュージシャンにチャンスを与えない、リスペクトしないというところがある」と思い入れを語ると、感極まって涙ぐんだ。

思わず涙する米俳優ダスティン・ホフマン (C)ORICON NewS inc.

思わず涙する米俳優ダスティン・ホフマン (C)ORICON NewS inc.

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 演技経験のないミュージシャンたちにダスティンは「演技は全くしないでいいから、今感じていることをそのまま撮りましょう」とアドバイスしたといい、「我々全員が人生の第三幕に差し掛かっている。年をとるとはどういうことか、そのまま見せたかった」と感慨深げ。「本当に彼らはこの仕事を有難がり、朝6時から撮影現場に来て、14時間に及ぶ撮影にもずっと付き合ってくれた。素晴らしい贈り物を彼らから受け取った」と感謝した。

 同作は、オペラ『椿姫』で有名な音楽家・ヴェルディが建てたイタリア・ミラノに実在するホーム「ヴェルディの思い出の家」をモデルに映画化。音楽家を引退したかつてのスターが再集結し、自分たちが暮らす音楽の館「ビーチャム・ハウス」の存続をかけたコンサートのため、奮闘する姿を描く。

 初監督については「昔から監督には興味があったが勇気が出なかった」といい、同作の監督を依頼された際に、妻から「監督をしないなら、あなたと離婚するわ」と背中を押されたとのエピソードを披露。さらに「『成功しなかったら、僕が君と離婚する』と条件付きで引き受けたんだ」と冗談めかし、共に来日した観客席の妻に笑顔を向けた。

 映画『フック』以来、21年ぶりに来日したダスティン。会場が観客の歓声で溢れると、「アリガト!みなさん、僕の顔を覚えていますか」と満面の笑み。「この映画に関わり出して、3年が経ちます。もう終わったかなと思ったけれど、このような歓迎を受けてもっと長く続けばいいなと思った」と感謝し、観客と一緒に鑑賞するなど、日本のファンとの交流を楽しんだ。

 この日は、ゲストとして辰巳琢郎朝丘雪路叶姉妹山本晋也監督、91歳の現役ピアニスト・室井摩耶子、歌手の今陽子らが出席。シニア合唱団の『ムジカおさらぎ』、ソプラノオペラ歌手の中丸三千繪も歌声を披露し、会場を盛り上げた。同作は19日より全国公開。

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  • 思わず涙する米俳優ダスティン・ホフマン (C)ORICON NewS inc.
  • 観客と握手し、笑顔をみせるダスティン・ホフマン (C)ORICON NewS inc.
  • 21年ぶりに来日! (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミアに出席した山本晋也 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミアに出席した朝丘雪路 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミアに出席した叶姉妹 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミアに出席した辰巳琢郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミアに出席した中丸三千繪 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミアに出席した今陽子 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『カルテット!人生のオペラハウス』ジャパンプレミアに出席した室井摩耶子 (C)ORICON NewS inc.

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