アニメ&ゲーム カテゴリ
ORICON NEWS

映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』主演は佐藤健 ヒロインは現役女子高生抜てき

 俳優の佐藤健が人気少女コミックを実写映画化する『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(12月公開)で、主人公の天才サウンドクリエイター・小笠原秋役を演じることが6日、わかった。ヒロインの女子高生・小枝理子役は、オーディションで約5000人のなかから選ばれた期待の新人・大原櫻子(17)が演じる。大原は1996年生まれの現役女子高生。本作の監督で『タイヨウのうた』(2006年)でデビュー直後のYUIを起用し、スターダムに押し上げた小泉徳宏監督、元“東京事変”のベーシストで椎名林檎やスピッツ、平井堅等の多くの楽曲を手掛ける、本作の音楽プロデューサー・亀田誠治から歌声を評価され、満場一致で大抜てきされた。

青木琴美の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』が実写映画化 小笠原秋役の佐藤健(左)と、小枝理子演じる大原櫻子

青木琴美の『カノジョは嘘を愛しすぎてる』が実写映画化 小笠原秋役の佐藤健(左)と、小枝理子演じる大原櫻子

写真ページを見る

 同作は、音楽業界を舞台に、25歳の天才サウンドクリエイター・小笠原秋と、普通の女子高生・小枝理子との年の差恋を描く物語。単なるラブストーリーだけでなく、突如スターへの階段を駆け上がる天性の歌声を持つ理子を始め、華やかに活躍するクリエイターたちが、音楽作りの過程でどのように悩み、楽曲を生み出していくのか、“ビジネス”としての音楽をリアルに描き出し、人気を博している。

 原作者は、『僕は妹に恋をする』(2007年:松本潤&榮倉奈々)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年:岡田将生&井上真央)など、それぞれ映画化もされた大人気コミックを生み出し、現在、ティーン、F1層から圧倒的な支持を集める青木琴美。原作コミックは、これまでに累計270万部突破(既刊10巻)の大ヒットを記録している。

 そんな満を持しての映画化作品への起用に、佐藤と大原、さらにスタッフはそれぞれ下記のコメントを寄せている。なお撮影は、2013年3月中旬〜5月中旬を予定している。

【佐藤健】
 もともと自分自身、音楽が大好きでアーティストの方々への憧れもあったので、今回の役は本当に楽しみです。(原作を読んだ感想は)久しぶりに“THE少女漫画”を読んだなという感じでした。自分が(秋の)台詞を言うと思うと少し恥ずかしいのですが、この世界にどっぷりはまれればと思います。小笠原秋という役は、カリスマ性があり、特に何をするわけでもなくても人から注目され、愛されるキャラクターです。

 初めて(ヒロイン・小枝理子役の)大原さんに会ったときに、弾き語りをして歌を聴かせてくれたのですが、本当に素晴らしくて鳥肌が立ちました。とにかく声が良い!誠実で純粋で何にも染まっていない感じが理子にぴったりだと思います。(撮影を迎えるにあたり)作曲シーンや楽器の演奏シーンは劇中で重要なので、リアルに見せられるように今から気合を入れて準備をしています。

 少女漫画ならではの胸キュンなストーリーと、本格的な音楽シーンを楽しんでいただきたいです。ぜひ公開を楽しみにして下さい!

【大原櫻子】
 オーディションを受けたきっかけは、学校で友だちが「『カノ嘘』のヒロインが、さく(大原のあだ名)にぴったり!」と話していたのを偶然聞いて、オーディションがあることを知ったことでした。歌を歌うことはずっと好きで、小さい頃からクラシックを習っていて、高1の文化祭のあとからボイストレーニングをはじめました。(5000人の中から)選ばれたと聞いたときは「無」でした。その後徐々に「友だちにきっかけをもらってオーディションを受けて受かった」という巡りあわせに感謝しました。“テレビで見るだけの人”だった佐藤健さんが秋役で、ドキドキしています。カメラの前に立ったことがほとんどないので緊張しますが、私なりにはじけてフレッシュにがんばりたいです。

【小泉徳宏監督】
■佐藤健に関して
 小笠原秋は、どこにいても何をしていても哀愁が漂う、およそ主人公らしからぬ少し変わった人物。その役に相応しい俳優を探すにあたってまず考えたのは、ただそこに立っているだけで絵になる役者に演じて貰いたい、という事でした。佐藤健さんは背中だけでも芝居ができる稀有な俳優です。佐藤さんの事を思い浮かべたその瞬間から、秋を演じている佐藤さんしかイメージできない病に罹り、もはや他の俳優では考えられないぐらいになってしまいました。佐藤さんほどこの役に相応しい俳優はいません。今回の映画では、佐藤さんのたたずまいと色気を中心に作品にしていこうと思います。

■大原櫻子に関して
 オーディションを始めた当初は、正直言って「本当に見つかるだろうか」という不安もありました。原作で描かれる小枝理子があまりにも完璧で、歌が上手く、芝居もできて、人間として芯が通り、一方で天真爛漫なところもあるという女の子が、現実の世界で見つかるとは思えなかったからです。

 ところが第一回の書類選考で、大原さんから送られてきた歌声を聞いて「あ、この子が理子だ」と直感で思ったのをよく覚えています。他にも多くの有力候補がいるなか、大原さんの歌唱力、存在感は圧倒的でした。僕が抱いていた不安は大原さんと出会えた事で驚くほど呆気なく消し飛んだのです。それと同じように映画の中でも、小笠原秋の抱える悩みや不安を、きっとカノジョが消し飛ばしてくれるでしょう。

【亀田誠治音楽プロデューサー】
■理子役に大原を選んだ理由
 理子には、満場一致でまったくの新人の大原櫻子を選びました。理由は、その声です。彼女が初めて審査室で、僕らを目の前に歌った時、その声をもっと聞きたいと思いました。そして小さな体から発せられる、その歌に圧倒されました。歌う事に対する覚悟がちがって、歌に込められた思いがものすごい熱量でこちらに向かって飛んできました。初めて会ったその日から、理子はこの子になるだろうなと予感したのを覚えています。

 演技にも前向きで、小泉監督からのちょっとしたアドバイスを、すぐに取り入れていく勘の良さのようなものを感じました。もちろん、この勘の良さは、彼女の音感にもそのまま生かされています。ですから、いくつもの審査を乗り越え、大原櫻子が理子役に選ばれたのは、きわめて能動的、必然的に思えます。

■音楽プロデューサーとして映画『カノ嘘』で表現したいこと
全ての楽曲が、この映画『カノ嘘』用に、新しく書き下ろされています。とにかく「新しい音楽映画に」したいのです。全部が新しい必要はなくて、「どこか新しい」と感じさせるもの。今まで数多くの音楽映画を観てきましたが、なんか当たり前のバンド像や音楽シーンに収まっている気がして。だから、原作を読み、脚本を読み、僕のレコーディング現場も徹底取材してもらって、原作の持つビビッドな音楽観をしっかりと増幅した、最高の音楽青春映画を目指します。大原櫻子演じる小枝理子を輝かせるためにも、佐藤健演じる小笠原秋を輝かせるためにも、映画『カノ嘘』の世界でしかつくれない音楽を作りたい。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索