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湊かなえオリジナル脚本『高校入試』〜何度観ても新しい“気付き”があるドラマ

 10月期の“土ドラ”枠に登場した、高校入試直前の状況を舞台にした異色ミステリー『高校入試』。受験前日と当日の2日間、ワンシチュエーションで展開し、『告白』などの人気作で知られる湊かなえが脚本を書き下ろした。「来週も見たくなる」というシンプルな思いをもとに企画・プロデュースしたという羽鳥健一氏に話を聞いた。

 『告白』『贖罪』などのベストセラーで広く知られ、特に女性ファンからの圧倒的な支持を集める作家・湊かなえ。彼女がオリジナルの脚本を執筆したことでも話題なのが、長澤まさみ主演のサスペンスドラマ『高校入試』である。

 注目作を量産し、超多忙な人気作家に白羽の矢を立てたのは、フジテレビ総合メディア開発メディア推進局ペイTV推進部副部長の羽鳥健一プロデューサー。小説家として注目を集める以前に、ラジオドラマの賞を獲得した経験があると知って、今から2年前に、ドラマ脚本のオファーを出したことが、画期的なコラボレーションのスタートになった。

 「小説を読ませていただいた時に、モノローグの心理描写の部分で映像が鮮明に思い浮かぶ作品ばかりで、シナリオ(そして台詞)を書いてもらったら絶対に面白いことになると思っていました。“学校を舞台にしたワンシチュエーションのミステリードラマの脚本を創作していただきたい”という提案に対して、湊さんに非常に興味を持っていただき、ご快諾いただきました。連続ドラマを手がけるにあたり、湊さんには、視聴者に来週も絶対に観たいと毎回思わせるものでなければならない、そして、1話完結型やオムニバス的な展開にはしたくないという強い思いがあったそうです。結果として、各話のラストシーンには毎回驚かされましたし、改めて作家・湊かなえの実力を思い知らされました」

 学校を舞台としたドラマでありながら、特に前半戦のメインは教師であり、総勢12名の教師たちによる怒涛の会話劇が毎回繰り広げられる。そこへヒロインとして、長澤まさみを起用したのは、大勢の登場人物の中にいて、存在感を失うことなく、凛とした正義感を自然に演じることができる女優は彼女しかいないと思ったからだという。

 「彼女を主演に迎えたこと。そしてほかのレギュラーの先生役に癖のある個性的な役者さんを起用したこと。そしてそれを束ねる、奇才・星護監督の演出が相まって、どのシーンもあっという間に最後まで観てしまうほど引き込まれるはずです」

 ミステリードラマならではの魅力だが、主演の長澤を含め、登場人物全員が裏に何かを秘めているように見えるのは、演出の妙。何気ない場面や会話の中に伏線が仕込まれていることを視聴者に印象づけ、観る方にとっては少しも気の抜けない緻密な作りを生み出しているのだ。

 「何度観ても新しい“気付き”がある、そんなドラマにもなっていると思います」と羽鳥氏は話している。

 ドラマは「入試前日」と「入試当日」の2日間を中心に描かれる。舞台となるのは、地方のとある名門高校。入学試験を滞りなく実施し、不備のない採点を完了させるために、教師一同がピリピリとしているなか、彼らをあざ笑うかのように、入試をぶち壊そうとする何者かの影が、校内全体を不安のベールで包み込んでいく。犯人はどんな目的で事件を巻き起こしたのか? すべての登場人物に怪しさが漂い、誰もが疑心暗鬼になるなか、最後の最後に驚くべき事件の真相が、鮮烈に解き明かされる。(オリジナル コンフィデンスより)



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